[ファイトクラブ]この先に待ち受ける未知の大海原 プロレス史上初の元日武道館大会が決定

[週刊ファイト8月26日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼この先に待ち受ける未知の大海原 プロレス史上初の元日武道館大会が決定
 text & photo by TERUZ ノア8・15カルッツかわさき
・カシンがN-1に滑り込み タニーとの出場者決定戦はやりたい放題
・元日は日本武道館で 有力アーティスト指定席をノアが射止める
・強豪ズラリの8人タッグ戦を制した藤田和之 堂々のN-1優勝宣言
・今夜も止まらない清宮海斗の葛藤 セミにも乱入で論外とバチバチ
・どつきあい制して2冠王 杉浦貴「少しでもみんなの心が晴れたら」
・プロモーション一体型興行貫徹 コンセプトを具現化する実力
・気になるZERO1との「関係」 元日興行合戦はどう落ち着くのか


■ ノア KAWASAKI, GO! 2021
日時:8月15日(日)16:00
会場:神奈川・カルッツかわさき 観衆822人(主催者発表)

 8月15日、ノアが『KAWASAKI, GO! 2021』カルッツかわさき大会を開催した。大雨を警戒させるニュースが相次いだ西日本ほどの強さはなかったが、どうしても雨天は客足を鈍らせるもの。それでも川崎の地に822人もの観衆が集まった。ここのところ仙台サンプラザや広島サンプラザのビッグマッチがあっただけに、首都圏ファンにもビッグマッチへの生観戦意欲が高まっていた。メインでは、世界ヘビー級王者・田中将斗とGHCナショナル王者・杉浦貴が、唐突に団体の看板を懸けて2冠戦で対決となる。大会を検証していこう。

カシンがN-1に滑り込み タニーとの出場者決定戦はやりたい放題

<第0試合/「N-1 VICTORY」出場者決定戦>※15:30開始
△ケンドー・カシン
 6分29秒 両者リングアウト
△キング・タニー

<第0試合/「N-1 VICTORY」出場者決定戦 再試合>
〇ケンドー・カシン
 2分22秒 キドクラッチ
●キング・タニー

 N-1出場者を見渡したとき「カシンは出てくれないの!?」と思ったものだが、主役は少し遅れてやってくるようだ。村上和成が欠場となって空いた枠をカシンとキング・タニーが争う。明らかにリングに戻れない2階通路まで上がっての乱闘で両者リングアウト。これには「いやいや決定戦だから」とみんなが突っ込んだ。再試合はわずか2分台でカシンのキドクラッチ勝利。

 カシンは拳王、望月成晃、稲葉大樹と同ブロックに入る。ノアでの勝利にはこだわっていないように見受けられるので、ブロック代表となるムードはない。矢野通のような勝っても負けても楽しませる役割として別の“勝負”に参戦といったところだろうか。実力者ぶりを知る関係者・ファンからすると少しさびしくもある。

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