東京ドームのIWGPタッグ前哨戦大阪第1弾、SANADAvs.ザックセイバーjr、タイチvs.内藤哲也のシングル戦を敢行! 7・10大阪大会

 大阪府立で2連戦が行われ、両日ともタイトル戦が無いという事もあってか、いつもより椅子の数も少なく、2階も一部が潰されていた。
 7.25東京ドームを目前にしての大阪2連戦、目玉カードはIWGPタッグのリマッチを行う前王者ザックセイバー・Jr.、タイチが現王者の内藤哲也、SANADAとそれぞれのシングルマッチを2日間で相手を交替で行うというノンタイトルではあるが興味深い闘いが組まれた。その第1弾として、セミでザックとSANADA、メインにタイチと内藤がぶつかる。
 今大会も、空気を壊すような乱入劇もなく、第4試合までいい空気で流れてきた。そして、セミファイナル。飛んだり跳ねたりばかりが今のプロレスではない! とばかりに、関節の取り合い、丸め込み合戦が続く。だが、決して地味ではなく、この日の試合では一番拍手が多かったのではないだろうか?

 最後は、SANADAがオースイスープレックスでフォールを狙いに行くも、ザックが両足をSANADAの体に押し付け、両者肩がついた状態とレフェリーが判断し、ダブルフォールの引き分けとなった。両者、自分が勝ったと思っていたが、説明を聞いて唖然、ザックは「うそ?!」と日本語で何度も繰り返していた。しかし、収まらない両者は再びフォールの取り合いを始めるが、若手らに止められ、やっと収まると思いきや、どっちが花道を通って帰るのかで揉めはじめ、結局言い合いをしながらも2人で仲良く花道を戻っていく後ろ姿は、青春映画のワンシーンでも観ているのかのような清々しさもあった。
 そして、2人がお互いぶつかり合う事にすごく楽しさを感じているのがすごく伝わった。

 さて、メインは内藤とタイチ。こちらも、静かな立ち上がりから、場外での闘いあたりから段々と熱くなっていく。キック、エルボーの打撃戦から、タイチが聖帝十字陵。かなり長く絞り上げるが、ギブアップしない内藤に、自ら解きフォールをするも、カウント2。今度は、内藤がスイングDDT、雪崩式フランケンシュタイナーと攻める。タイチ、天翔十字鳳。内藤がコリエンド式デスティーノ、続けて正調デスティーノ。
 しかし、最後はタイチがデンジャラスバックドロップ、天翔十字鳳、ブラックメフィストと続けて試合を終わらせた。
 試合後、両者のパートナーも現れるものの、立ち上がれず運ばれていく内藤と、それを見て喜ぶタイチ、ザック。初日は1勝1分けの結果以上に、チャレンジャーチームが有利に終わらせた。
 翌23日、大阪2日目の闘い、そして東京ドームへとの流れがとても楽しみになってきた!

■ 新日本プロレス 映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE in OSAKA
日時:7月22日(木祝)17:00
会場:大阪府立体育会館・第1競技場(エディオンアリーナ大阪)観衆1490人(主催者
発表)

<第1試合>
DOUKI
金丸義信
○エル・デスペラード
 12分20秒 ピンチェ・ロコ⇒体固め
●YOH
SHO
ロビー・イーグルス

<第2試合>
YOSHI-HASHI
石井智宏
○棚橋弘至
 12分39秒 ハイフライフロー⇒片エビ固め
●高橋裕二郎
EVIL
KENTA

<第3試合>
グレート-O-カーン
○ジェフ・コブ
 10分50秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド⇒片エビ固め
●後藤洋央紀
オカダ・カズチカ

<第4試合>
BUSHI
○鷹木信悟
 10分30秒 パンピングボンバー⇒体固め
●マスター・ワト
本間朋晃

<第5試合>
△SANADA
 24分21秒 ダブルフォール
△ザック・セイバーJr.

<第6試合>
〇タイチ
 26分41秒 ブラックメフィスト⇒片エビ固め
●内藤哲也