ムスリム・マゴメドフがTKO勝利で新王者!ACA 126

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 7月16日(現地時間)にロシア連邦ソチで『ACA 126: Magomedov vs. Egemberdiev』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインは空位となってるライトヘビー級王座決定戦が行われ、ムスリム・マゴメドフとエウゲニ・エギムベルディエフで争われた。下馬評はMMA9勝無敗のマゴメドフが圧倒している。試合も下馬評通り、マゴメドフが1Rからテイクダウンを奪い、グランドで上を奪ってパウンドを落として攻め続ける。その展開で試合が進行し、最後は3Rにグランドで劣勢のエギムベルディエフがなんとか金網際で立ち上がるとマゴメドフは押し付けてパンチ連打で攻撃。バックブローはなんとかかわしたエギムベルディエフだが、追撃のマゴメドフのパンチを食らってついに崩れ落ちるようにダウン。レフェリーが試合をストップし、マゴメドフがTKO勝利で見事に新王者に輝いた。
 またヘビー級戦では、ティム・シルビア、リコ・ロドリゲスという二人の元UFCヘビー級王者に勝利した実績を持つルスラン・マゴメドフがデニス・スモルダレフと対戦。過去の実績から下馬評ではマゴメドフだが、試合は静かなスタンドでの攻防が続き、両者、決定的な場面を作れずに判定に持ち込まれた。組みついて金網に押し込むスモルダレフ、ギロチンを極めかけたマゴメドフで割れたがスモルダレフが僅差のスプリット判定で勝利となった。

■ ACA 126: Magomedov vs. Egemberdiev
日時:2021年7月16日(現地時間)
会場:ロシア連邦ソチ

<ライトヘビー級王座決定戦>
○ムスリム・マゴメドフ(ロシア)
 3R 3分49秒 TKO
●エウゲニ・エギムベルディエフ(カザフスタン)

<ライト級>
○マラット・バラエフ(ロシア)
 判定
●ジョアオン・ルイス・ノゲイラ(ブラジル)

<フェザー級R>
○ジハード・ユヌソフ(ロシア)
 1R 3分21秒
●バヤマン・クルエフ(ロシア)

<ヘビー級>
○デニス・スモルダレフ(エストニア)
 判定
●ルスラン・マゴメドフ(ロシア)

<バンタム級>
○クレベウソン・シウバ(ブラジル)
 1R 4分33秒 リアネイキドチョーク
●ナシュコ・ガラエフ(ロシア)