[ファイトクラブ]ルチャ燃ゆる博多悪魔万感届け熱き想い天国の友に

[週刊ファイト7月15日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ルチャ燃ゆる博多悪魔万感届け熱き想い天国の友に
 photo & text by 猫山文楽拳 
・ルチャ馬鹿親子公開ガチ喧嘩
・暴走SHOUKIマリーノ撃破ユーセーファルコに再戦ラブコール
・興行前夜にまさかの練習公開 これがホントの虎の穴⁉
・最年少は6歳!お楽しみはこれからが本番だ



 朝から断続的に降り続いていた雨が上がった真夏の太陽の下へと躍り出たルチャ馬鹿親子は、駐車場で凄まじいバトルを展開。
 父が子を、子が父を車のフロントにぶん投げ、汗とガラスが飛び散る。


 無論時節柄観客はマスク着用距離を保ちつつの観戦ではあったが、本来夏の風物詩的な屋外での場外乱闘はやはり盛り上がる。
 プロレス観戦の醍醐味は見ている者とプレイヤーとの一体感。アーケードゲームに体感ゲームマシンというのがあったが、例えるならばそんな感覚。だがプロレス観戦はシートベルトもなければ絶対安全保証もない。ぼさっとしていたら巻き込まれエライ目に遭う。いま昆虫採集をしたことがない子ども、虫を怖がる子どもが増加傾向にあるというが、人は本来子ども時代に山野を駆け様々な生き物と遭遇することで生命と触れ合い全身を使って崖を登ったりして身体能力を自然に鍛えたり、自分の脳で考えて多くの大切な事柄を体感的に身に着けることが出来た。ふだん目にすることのない昆虫を見つけて手のひらに乗せて観察する経験を飛ばした子どもが大人になると、自分の理解を越えたものに対して即排除する以外選択肢の取れない人間になってしまうのではないか。生命の神秘や命がいかなるものかを体で知る機会を、子どもの身近にいる大人たちが意識して与えてやる必要性を強く感じる。都会の子どもたちにこそ、危険回避能力の鍛錬にプロレス観戦を勧めたい。

 この日この場所に集まった観客は、あたかも自らが悪魔に襲われ右往左往するかの臨場感にどっぷりと浸りながら、ルチャ馬鹿親子のガチ喧嘩に熱狂した。


 
 MY WAYはとても若いルチャリブレ団体だ。
 ヴァンヴェール・ネグロが息子のヴァンヴェール・ジャックとふたりで2020年11月16日立ち上げたが、巷はコロナ禍派手に動くことも出来ず道場も無く気合いだけで5月2日の旗揚げまでやってきた。
 旗揚げ戦のテーマは人生に挑戦を、常識に中指を、失敗に花束を、全ての若者に夢を、だった。

 2回目の興行開催は当初6月6日を予定していたが緊急事態宣言発令に伴い7月4日に延期となった。
 記者は6月にヴァンヴェール・ネグロ選手より自分らの持っている想いを特に若者に届けたいとの、まるで熱血教師のようなメッセージを受け取った。

「生きてるだけでしんどいこの世の中で、熱く心燃やし戦う人がいます。素晴らしい事です。そして未来に期待しない若者が沢山います。若者に夢を持たせるのは、我々大人の責任だと思うし、命を繋ぎずっと先の命を創造し生きていくのが人間に必要不可欠な事だと思います。僕は僕が出来る事を命をかけてやります。自分が踏み台になってでも若い力を育てたい。」

■ LUCHALIBRE×PRO WRESTLING MY WAY BATTLE SCOPE Vol.2
日時:2021・7・04 13:00
会場:MY WAY博多道場(観衆未発表)

ルチャ馬鹿親子公開ガチ喧嘩
<第三試合 究極親子喧嘩>
◯ヴァンヴェール・ネグロ
 17分55秒 ラストライド
●ヴァンヴェール・ジャック
 親子喧嘩をルチャでやる親子というのを初めて観たかもしれない。
しかもおよそ馴れ合い感ゼロで。



 特に悪魔親父のやることがえげつない。潰しにかかっているのだ、息子を。

 その証拠に足攻め。

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