[ファイトクラブ]OZ、定着の176BOXで無差別級王座戦開催 新王者加藤が初防衛

[週刊ファイト6月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼OZ、定着の176BOXで無差別級王座戦開催 新王者加藤が初防衛
 photo & text by 西尾智幸
・復帰の花園桃花、松本浩代と凸凹コンビでタッグ王者に挑む贅沢マッチ
・小林香萌は自分2人分の相手、優宇と時間切れドロー
・正危軍やりたい放題、凶器、ポリス乱入は既にお家芸
・鞭を持たせば業界一!? “黒の雪妃”の魅力
・最後、オイシイところは尾崎魔弓がシッカリ締める
・無差別王座防衛、王者加藤の蹴りは要所で流れを変える。
・試合後、関口は加藤の手を取り涙


 記者が、OZの会場に直接足を運ぶのは実に約11年振り。その頃の会場は、アゼリア大正が多かったが、近年は2018年にできた大阪の新しい会場、176BOXで開催。主に、女子やインディー団体が使用しているMAX300人位の程よい会場だ。東京で言えば、新木場1stRINGくらいか。

 因みに、読み方は“イナロクボックス”。すぐそばを走る国道176号の通称イナロクからのネーミングだ。新しいだけあって、LEDの照明も明るいし、大型のスクリーンもある。客席もほぼほぼ埋まっており、常連っぽい観客も多く、いい感じに温まっている感じだ。
 豊中市庄内の住宅地にあり、Google mapを頼りに行くと、コレガの会場の時も同じだったが、何故か裏側にナビされるので、会場だと気づかず通り過ぎてしまうので、初めての方はご注意(笑)。

 さて、現在入れ替わりが激しい女子の団体で、11年前とほぼ半分が同じメンツだ。
 これは、尾崎のリーダーシップによる結束力か? しかし、逆に言えばマンネリなのか?
 今回は、全4試合、さてどういう展開が待っているのか? 17時半、照明が落とされ開始!

▲2010年8月15日・アゼリア大正大会より

第1試合:怪我から復帰の花園桃花は松本浩代との凸凹コンビで

■ OZアカデミー女子プロレス大阪大会 OZ 25th~春嵐強襲@大阪~
日時:2021年5月23日(日)17:30
会場:176BOX
観衆:190人(主催者発表)


 まず、試合前にリングアナが登場。いつもと違うのは、今回中村リングアナが欠場で、急遽大日本の新土リングアナが登場。本人は、『いきなり違和感かと思いますが・・・』といっていたが、温かく迎えられた。次いで、欠場中の安納さおり、現シングル王者の加藤園子が挨拶し盛り上がったところで試合開始!

<第1試合>
○倉垣翼&青木いつ希
 15分03秒 ハヤブサ直伝ファルコンアロー⇒片エビ固め
松本浩代&●花園桃花

 第1試合は、腰の怪我の為、療養中だった花園桃花が、前日のコレガプロレスで復帰、勿論OZには復帰後の第1戦目となる。
 まだ、腰にテーピングは貼られているが、それを感じさせない明るさカバー。パートナーは、獣友の松本浩代。身長差19cm、体重差20kgの凸凹コンビが、現タッグ王者チームの倉垣翼&青木いつ希に臨む贅沢なオープニングマッチ。

 相変わらず、試合前から青木の声がデカイ! パートナーの倉垣も迷惑がる程(笑)。
 試合も開始早々、わんわん泣かされる花園(笑)。2人がかりのキャメルクラッチ、逆エビなど、古典的な技で攻められるも、裸締め、そしてお得意のラグビー仕込みのスピアーで反撃する。


 中盤、特に松本と倉垣が何度もラリアットの相打ちを繰り返すなど、肉弾戦が繰り広げられた。
 その後も、花園はダイビングボディアタックの連発や三角締めを倉垣に決め、王者チームを追い込む。無謀にも倉垣にジャーマンを狙う花園に松本が助っ人。大日本の関本大介のように2人同時に投げようとするが、更に青木が3人まとめて投げようとする。
 横から見れば電車ごっこ状態だ(笑)。それを肘で松本が弾き、気合もろとも投げ飛ばすが、花園が倉垣を抱えきれず、単に味方同士の誤爆ジャーマンとなった。そのあと、松本が軽々と倉垣をアルゼンチンバックブリーカーに担ぎ上げるなど健闘したが、最後は花園が倉垣のファルコンアローに沈んだ。


 トドメのファルコンアローは、ハヤブサ直伝と謳う割りには、正直ちょっと形は悪かったが・・・。

第2試合:小林香萌は自分2人分の相手、優宇と時間切れドロー

<第2試合>
△小林香萌
 15分00秒 時間切れ引き分け
△優宇

 現在フリーの小林が、ほぼ自分2人分の優宇と対戦。体格ではかなりのハンディだろうが、持ち前の運動神経とスピードで乗り切れるか?
試合前は、しっかり握手。立ち上がりは、ヘッドロックの掛け合いから、小林がドロップキックで攻めたりとオーソドックス。しかし、小林が客席に向かって優宇に鼻フックを行うと反撃され、残り3方向の客席全てに鼻フックの辱めを受ける羽目に。
 更に、その小林が漫画のように、ペラペラになってしまうかのような強烈なセントーン2発。
 その胸元を狙って、会場中に響き渡るような、張り手の連発。逆に、のしいか状態にならない小林も凄い!!


 その優宇のパワーに対して、テクニックで対抗する小林。
 重いが、転がすように丸め込みやすい。ロープ際に詰めて、ドロップキックを連発するなど、スピードを生かした攻撃でダメージを与える。
 しかし、優宇はまた持ち上げる、飛んでくる、体重を浴びせてくるとお互いに自分の持ち味を生かした攻防に。
 結局、15分では決めきれず、無情にも時間切れのゴングが鳴った。

第3試合:正危軍はポリスも加わり乱闘の中、尾崎がオイシイとこ取り

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