[ファイトクラブ]6・26プロ修斗 飯野タテオvs.新井丈 決定!”格闘技界一のキチ〇イ”入江代表が語る「新井丈」と「修斗」

[週刊ファイト6月10日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼6・26プロ修斗 飯野タテオvs.新井丈 決定!
 ”格闘技界一のキチ〇イ”入江代表が語る「新井丈」と「修斗」
 by 神宮寺しし丸
・修斗へのコンプレックス
・佐藤ルミナ氏から「お相撲さん」と言われた
・7連敗・・・俺なら引退してる
・大沢ケンジは要警戒
・キングダムでしかやらない秘密特訓
・一番負けた弟子だけど、一番這い上がってきた男


 2021年6月26(土)新宿FACEにてプロ修斗公式戦『SHOOTOGIGTOKYOvol.30 supported by ONE Championship』が開催される。そのメインイベントでストロー級5分3R、飯野タテオ(同級世界3位/和術慧舟會HEARTS)vs.新井丈(キングダム立川コロッセオ)が決定した。そこで、修斗で初のメインを務める新井丈の師匠である”格闘技界一のキチ〇イ”入江秀忠キングダム代表にオンラインで話を訊いた。

修斗へのコンプレックス

―― 新井丈選手、飯野タテオ戦が決まりました。しかも今回は初のメインです。新井選手の仕上がりはいかがでしょうか?

古今東西、日本には修斗という“競技”がある。修斗は、日本で初めて、いや世界で初めて打・投・極を取り入れた総合格闘技の走り、UFCを初めとする現代MMAの開祖であることは、揺るぎのない事実である。若き頃の私はこの競技に深く引きつけられ20代の青春をすべて注ぎ込んできた。相撲界の土俵を下りて、行き場もなく燻っていた自分に生きる意味を教えてくれた。それが“修斗”だった。

―― 質問に答えて頂けますか?

来る日も、来る日も総合格闘技の黎明期にトレーニングを続けた。その後、戦う場所を求め彷徨ために修斗を離れ、UWF直系のキングダムに流れつき、なんとか、なんとか29歳の遅咲きでプロデビュー。その頃の修斗はというとーーー

―― 十分に分かりましたので、質問に答えて頂けますか?

うるせぇな! 人が気持ち良くなって来てるのに。

―― 気持ち良くならないで下さい。まだ知らない人もいると思いますので、新井選手とはどんな選手でしょうか?

入会直後ほとんど目立つことはなかったなぁ。背も小さくて身体も出来上がってないツッケンドンな性格の16歳。当時のキングダムはDEEPメガトン級王者やZST王者がいてノリにノッてたから。どこに試合に出しても勝って当たり前。プロ勝率9割以上あったと思う。そんな中だから新井が俺の目に止まらなかったのは当然のことだったかなと。

―― それがいつ頃から変わりだしたのですか?

打撃は元々センスがあって、それで徐々に目に止まるようになって、試合にも出るようになった。あっ、そうそう。新井丈って名前は俺が付けたのよ。“あしたのジョー”が好きだから。まだアマチャアだったあいつに「お前がプロデビューしたら俺は眼帯にハラマキした丹下団平コスプレでセコンド付いてやる!」と宣言してたんだ。まだそれは実現してないから次の修斗でやろうかな。

―― 是非やめて頂きたいです。修斗に参戦するようになったのは?

2015年11月のキングダムエルガイツのホーム立川コロッセオで開催されたプロ修斗&トライアウト『FORO 04』のトライアウト戦から。大抜擢だったと思うよ。

―― 修斗公式戦がキングダムのジムで行われた奇跡の大会ですね(笑)。

そうそう(笑)。佐藤ルミナさんまで来てくれて。ルミナさんは俺の修斗時代に「お相撲さん!」と呼んでくれて、よくスパーリングして貰ったよ。

―― お相撲さん(笑)。

俺、相撲出身だから(笑)。そんなルミナさんの観ている前で弟子の新井が勝ったから誇らしかったよ。

―― トライアウト戦というと、最近では修斗創始者の佐山サトルさんが送り込んだ平沼ヤマト選手も勝利している。

そうそう。勝てばプロに昇格するシステムで、勝った新井は修斗でプロデビューすることになった。デビュー戦こそ引き分けたが、次戦でプロ初勝利したんだ。新井に「俺の中では、DEEPやZSTで弟子がタイトル獲得した時と同じぐらい嬉しいよ。」というと、新井は「えー、そんなに!!」と目を丸くてた。

―― それくらい入江さんは修斗に思い入れがあったと。

そりゃそうよ。俺の心残りは“修斗でプロデビューできなかったこと”なんだから。

―― どういうことでしょう?

俺がキングダムでデビューした時の修斗は佐藤ルミナ、桜井“マッハ”速人、エンセン井上、朝日昇の“修斗四天王”時代。キラキラ輝いてた。だからその後にDEEP後楽園大会で桜井さんや、朝日昇さんと同日に試合を組み込まれて、試合前のリングチェックで気さくに声を掛けられても「俺なんかが、ここにいていいのかな・・・・」って。

―― コンプレックスのようなものがあったと。

うん。それは自分で団体を構えても、DEEPでタイトルを獲得しても、UFC3度王者経験者に一本勝利しても消えなかった。

―― ちょいちょい自慢入れて来ますね(笑)

いいだろ! 事実なんだから!


入江「スポンサーのサッポロ黒ラベルはジムでの指導・練習後の楽しみ」

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