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日本時間5月9日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス26が開催され、メインイベントでマリナ・ロドリゲスとミシェル・ウォーターソンが対戦した女子フライ級マッチはフルラウンドの末、ロドリゲスがユナニマス判定で勝利を手にした。セミメインイベントとして行われたドナルド・セラーニとアレックス・モロノのウェルター級マッチは、緊急オファーで参戦したモロノが第1ラウンドでセラーニを撃破、TKO勝利を飾った。
■ UFCファイトナイト・ラスベガス26:ロドリゲス vs. ウォーターソン
日時:現地時間2021年5月8日(土)、日本時間9日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX
【メインイベント】
<女子フライ級マッチ 5分5ラウンド>
○マリナ・ロドリゲス
判定3-0(48-47、49-46、49-46)
●ミシェル・ウォーターソン
マリナ・ロドリゲス
「良いパフォーマンスができたとは思う。決して簡単な試合にはならないと思っていたので、しっかり精神的にも準備する必要があった。ノックアウトで勝ちたかったのはあるけれど、試合内容に関しては満足している。素晴らしい相手に勝てて嬉しい。相手にテイクダウンを取られる場面もあったけど、最初の3ラウンドは自分が勝ったと確信していたので、焦らず保守的な試合を心がけた。ミシェルは思った以上にタフだったわ。次はトップランクの選手と試合がしたい」
【セミメインイベント】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○アレックス・モロノ
1ラウンド(4分40秒)TKO
●ドナルド・セラーニ
アレックス・モロノ
「ボクシングやキックボクシングで、文字通り自分の手を動かしてノックアウトするのは気持ちがいい。永遠の目標ってところだね。これまで何度も試合をしてきたけど、あと一歩のところで相手を落としきれなかったり、打ちきれなかったりしたことがある。スタンディングでのフィニッシュはなかなかできなかった。今日は尊敬してやまないファイターを相手に、ロースターにいるほとんどの人がなし得ていないフィニッシュを決められた。目標達成さ。本当に満足している。カウボーイは象徴的な存在だ。最高だし、試合も最高だった。光栄に思う。フィニッシュしたかったけど、そういうときはいろんなことがワイルドになる。MMAではパンチがどこに当たるかという点で運命的なものがあって、パンチが避けられることもあれば、射程距離がわずかにずれてしまうこともある。とにかく良いショットを打ちたかった。右のパンチを当てて相手がよろけたんだけど、少し落ち着いたところに右フックの強打を当てていった。クリンチアッパーの練習をしていたからそれを生かしたのさ。俺はもうわりと長くUFCにいる。格闘家というライフスタイルを全うするためにここにいる。もちろん、今回の勝利は自分にとって大きい。コナー以外ではカウボーイがUFCで一番認知度の高いファイターだと思う。彼と戦えるなんて最高だよ。しかも勝てるなんて最高だ」
【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ニール・マグニー
判定3-0(29-28、29-28、30-27)
●ジェフ・ニール
ニール・マグニー
「最高の試合だった。ジェフ・ニールは間違いなくタフな対戦相手だよ。あいつがトップ10にランキングされているのには理由があるってことだ。バランスの取れたファイターだし、パワーもある。ああいうヤツを相手に勝利できて本当によかった。最高だよ。今回の試合はトレーニングに満足できなかったことが大きな役割を果たしたと思う。試合の行方を見守ることもできたけれど、自分が率先して主導権を握りにいった結果が勝利につながったと思っている。一番、調整が必要だったのは相手の攻撃的なレスリングへの対応だ。向こうが打ってくることもクリンチを仕掛けてくることも予想していなかった。自分がアンダードッグなのは分かっていたけど、自分の力を発揮して、疑い深い人たちが間違っていることを証明するときだと思ったんだ。ひとつの山を越えればまた別の山が来る。ジェフ・ニールは確かに大きな山だったけど、それが最終ゴールじゃない。自分が目指すところにたどり着くためには、まだまだやるべきことがたくさんある。すぐに戻って改善し、この階級のトップに立てるようにがんばる。次の相手はきっとトップ10の誰かだろうね。ビセンテ・ルーケがいい感じに連勝を重ねているよね。トップ5に近いところにいるし、自分を試すには最適な相手かもしれない。家に帰って息子を抱っこするのが待ち遠しい。家族で過ごす初めての母の日だからね。妻と息子と一緒にお祝いできるなんて楽しみでしょうがないよ」
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○マルコス・ホジェリオ・デ・リマ
判定3-0(26-30、27-30、26-30)
●モーリス・グリーン
マルコス・ホジェリオ・デ・リマ
「本当にうれしい。また勝利街道に戻れて神に感謝している。自分のレスリング、柔術、コントロールやグラウンド・アンド・パウンドの能力を披露するチャンスだった。みんなは俺をただのストライカーだと言うかもしれないけれど、俺にもそういうスキルはある。間違いなく戦略がものを言った。テイクダウンのチャンスを見つけて、グラウンド・アンド・パウンドに持ち込み、試合に応じて対処しないといけなかった。すぐにでも戦いたい。家族や子供たちと過ごすために少し休みを取るつもりだけど、数週間後にはトレーニングに復帰する。UFCが用意してくれた試合なら何でも受けるよ」
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○グレゴール・ガレスピー
2ラウンド(4分51秒)TKO
●ディエゴ・フェレイラ
グレゴール・ガレスピー
「決して楽な試合ではなかった。何人かに試合後、“疲れているように見えた”と言われたけど、それは身体的な不準備からきた疲れではなく、試合のテンポが早かったのが理由だと思う。相手もペースを崩すことなく攻めてきた。相手のペースを崩そうと俺もトライしたんだけど、その結果、第1ラウンド終了後の疲労はものすごかった。第1ラウンドでは相手に良いポジションを与えてしまい、パンンチも食らってしまった。改善点は多くあったと思うけど、勝利したのは事実だ。勝利した後に泣いたことは今までないけれど、今日の試合は特別にタフだったこともあって感情が表に出たのだと思う。2年以上試合に勝ててなかったことも理由としてあるだろう。俺がリーとの試合をきっかけに引退したと思ったファンもいただろう。今日は何とか良い試合ができるように祈っていた」
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○フィリップ・ハウズ
判定3-0(30-26、30-26、29-27)
●カイル・ドーカス
フィリップ・ハウズ
「もっとうまくやれたはずだ。ノックアウトを狙って気合いを入れすぎたせいで自分のショットをダメにしてしまったんだと思う。第2ラウンドと第3ラウンドは調整してジャブを打つようにした。カイル・ドーカスのような相手に勝てたことは本当にうれしい。彼は1敗しかしていないし、すごい相手だった。俺には2ラウンド目を乗り切れられないと言う人がいたけどね。うれしいけど、まだ改善しないといけないところがある。試合前の誇大広告は気にしていない。ああいう人たちはただ話しているだけ。第2ラウンドで俺をフィニッシュすると言っていた。彼のコーナーが俺の悪口を言っているのが目に浮かんだけど、追い詰めたのは俺だ。敗北とともに帰るのは向こうだし、俺はそれに満足している。何度か18秒のノックアウトを経験して、どの試合も18秒のノックアウトになるんじゃないかと思い始めていたんだけど、ここ3試合はすべて3ラウンドにもつれ込んだ。自分としては、どうしたもんかと。でも、ここ居られることはラッキーだと思っている。勝利できたことも、こういう知識を得られたことも神に感謝している。イジー(イズラエル・アデサニヤ)戦の準備はできているつもりだ。あとは待つだけ。これまでは友だちみたいな関係だったのに、向こうがインスタグラムのフォローを外してきた。つらかった。その傷を癒やさないと。ジムに戻ってイジー戦に備える。休みはない。すべてをかけて世界王者になりたい」
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🇧🇷 @WMMARZ continues to impress! #UFCVegas26 pic.twitter.com/pVHNGyoatK
— UFC (@ufc) May 9, 2021
Seized his opportunity! 💢
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— UFC (@ufc) May 9, 2021