トニー・ジョンソンJr.がヘビー級王座防衛!ACA 122

(C)ACA

 4月23日(現地時間)にベラルーシ共和国ミンスクで『ACA 122: Johnson vs. Poberezhets』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインはヘビー級王座戦で王者トニー・ジョンソンJr.がドミトリー・ポベレゼットの挑戦を受けた。米国の黒人選手でありながら、現在はACAを主戦場にしており、かつてはベラトールやワンでも活躍した。元UFCヘビー級王者のティム・シルビアや現在大活躍中のデリック・ルイスにも勝利した実績があり、ACAでも下馬評を覆しダニエル・オミランチョクにTKO勝ちして王者になっている。対するポベレゼットはUFCとも契約を果たしたが相次ぐ怪我などの欠場で一度も試合をしないままUFCを離脱、現在はACAに移籍し現在は16連勝中だ。下馬評はややジョンソンJr.が有利となっており、試合は、まずジョンソンJr.が強引にテイクダウンしてグランドで上を奪う。そのままジョンソンJr.の圧力が凄くてポベレゼットはスタンドに戻れない。第二ラウンドも同じ様にジョンソンJr.が強引にテイクダウンし、立ち上がっても金網に押し込んでまたテイクダウン。最後はグランドで上からパウンドを落とし続けるジョンソンJr.で遂にレフェリーがストップ。ジョンソンJr.がTKO勝利で王座防衛を果たした。
 また、そのジョンソンJr.に敗れ王座を逃したダニエル・オミランチョクも再起戦を行った。元UFC戦士として鳴り物入りでACA入りしたオミランチョクは、LFAからACAに移籍してきたダニエル・ジェームスと対戦。試合はスタンドでの展開が続き、手数、特にキックを繰り出したオミランチョクが押していた。3Rにはジェームスがオミランチョクを金網に押し込む場面も見られたが、判定でオミランチョクが判定で勝利した。

■ ACA 122: Johnson vs. Poberezhets
日時:2021年4月23日(現地時間)
会場:ベラルーシ共和国ミンスク

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○トニー・ジョンソンJr.(米国/王者)
 2R 4分00秒 TKO
●ドミトリー・ポベレゼット(ウクライナ/挑戦者)

<ライト級>
○アルテム・ダムコフスキー(ベラルーシ)
 2R 1分20秒 TKO
●ヴィーチェスラフ・ライノフ(チェコ)

<ライト級>
○アウレル・プルテア(ルーマニア)
 2R 3分37秒 ギロチンチョーク
●ラウル・トゥタラウリ(ジョージア)

<ヘビー級>
○ダニエル・オミランチョク(ポーランド)
 判定
●ダニエル・ジェームス(米国)

<ミドル級>
○ラファウ・ハラテ(ポーランド)
 判定
●ピョートル・ストラス(ポーランド)