マドメドレスル・ガサノフがTKO勝ちで新王者に!ACA 121

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 4月9日(現地時間)にベラルーシ共和国ミンスクで『ACA 121: Kerefov vs. Albaskhanov』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインは暫定ミドル級王座決定戦で、正王者サラーム・アブドゥラクマノフの長期欠場を受け、暫定王座が設けられた。暫定王座は二コラ・ディプチコフとマドメドレスル・ガサノフで争われ、ディプチコフも現在四連勝中だが、ガサノフがなんと十連勝中で、しかも前戦はACAトップ勢であるアルテム・フロロフにも勝利しているので下馬評はガサノフが圧倒。そして試合もそのままカザノフがねちっこく組みついてテイクダウンを奪う。そのままグランドでマウントポジションからマウントパンチ連打。ディプチコフが防戦一方で遂にレフェリーがストップ。ガサノフがTKO勝ちで見事に新王者に輝いた。
 また元UFC戦士で名門ノヴァ・ウニオンのハクラン・ディアスが参戦し、ACA生え抜きアミルカン・アダエフと対戦した。ブラジル対ロシアにしてメジャー団体経験者対団体生え抜きという名物カードは、スタンドの打撃で有利に立つアダエフに対し、ディアスは一度組みついたらねちっこくグランドに持ち込みポジションを奪うという展開。最後はグランドで上を奪って攻めている時間の長さもありディアスが判定勝ち。下馬評を覆し元UFC戦士の意地を見せた。

■ ACA 121: Kerefov vs. Albaskhanov
日時:2021年4月9日(現地時間)
会場:ベラルーシ共和国ミンスクク

<暫定ミドル級王座決定戦>
○マドメドレスル・ガサノフ(ロシア)
 2R 1分33秒 TKO
●二コラ・ディプチコフ(ブルガリア)

<バンタム級>
○オレッグ・ボリソフ(ロシア)
 判定
●シャミル・シャフブラトフ(ロシア)

<ライト級>
○ハクラン・ディアス(ブラジル)
 判定
●アミルカン・アダエフ(ロシア)

<フェザー級>
○アリクハン・スレイマノフ(ロシア)
 1R 1分55秒 リアネイキドチョーク
●クルバン・タイギボフ(ロシア)

<ウェルター級>
○チェルシ・ドゥダエフ(ロシア)
 判定
●イゴール・シヴィルド(カザフスタン)

<ライト級>
○イリア・コドケビッチ(ベラルーシ)
 判定
●プラメン・バッハバロフ(ブルガリア)

<ライト級>
○エルジソン・バチスタ(ブラジル)
 2R 5分00秒 TKO
●ウーカシュ・コペラ(ポーランド)

<バンタム級>
○カセイン・シャイカエフ(ロシア)
 判定
●クレベウソン・シウバ(ブラジル)

<フライ級>
○アンドレイ・コルチェイテス(ベラルーシ)
 判定
●アントン・ラルコフ(ベラルーシ)

<フライ級>
○マイコン・シルヴァン(ブラジル)
 1R 4分48秒 サブミッション
●オシムコン・ラクモノフ(ロシア)

<フェザー級>
○メディ・ダカエフ(ロシア)
 2R 2分00秒 リアネイキドチョーク
●イリャ・ヴォリネツ(ロシア)

<バンタム級>
○バジャ・チプタウリ(ジョージア)
 判定
●カナット・ケルディベコフ(キルギス)