14日、ノアが福岡国際センターで同所10年ぶり大会『GREAT VOYAGE 2021 in FUKUOKA』を開催した。
メインは2・12日本武道館大会でGHCヘビー級王座を奪取した武藤敬司が清宮海斗を相手にした初防衛戦に臨む。2・12日本武道館ではムーンサルトプレス未遂、フランケンシュタイナー成功。3・7横浜武道館ではスペースローリングエルボー未遂。この日は試合中盤で清宮をコーナー上に座らせる。自身もセカンドロープまで登ると、なんと雪崩式フランケンシュタイナーを発射してみせた。
58歳が放つおっかなびっくりぶりにハラハラするのも、ファンにとってはノア所属・武藤の楽しみ方に他ならない。解説席の山田邦子さんも「スゲエ、（武藤は）自分も頭打ったんじゃないですか」と盛り上がる。清宮がタイガースープレックスや三沢光晴式フェイスロックで抗うも、突っ込んだところに武藤の正調フランケンが火を吹く。カウント2で肩を上げた清宮だが、フランケンからの腕十字という武藤のレパートリーが出ると急停止。武藤のシャイニングウィザードをブロックすれば、清宮は自身の左ヒジのダメージが深まるという袋小路に陥る。
「雪崩式フランケン」「腕十字前フランケン」という“フランケンの向こう側”で闘いを彩りながら、“得意のヒザ攻め”とは違う引き出しでノア参戦後最長となる32分マッチを制した武藤。バックステージでは「もう少しゆったりとして、防衛戦とかに臨みたいんだけど、なんかノアは休み暇も与えてくれないというか。これじゃ年取る時間も与えてもらえない」と嘆いたが、表情は実に楽しそうだ。
■ ノア GREAT VOYAGE 2021 in FUKUOKA
日時：3月14日（日）15:00
会場：福岡・福岡国際センター 1236人（主催者発表）
＜第1試合＞
●矢野安崇
岡田欣也
稲村愛輝
11分42秒 顔面G⇒体固め
〇YO-HEY
大原はじめ
谷口周平
＜第2試合＞
●宮脇純太
9分56秒 403インパクト⇒体固め
〇HAYATA
＜第3試合＞
〇モハメド ヨネ
8分58秒 ラリアット⇒片エビ固め
●齋藤彰俊
＜第4試合＞
●藤村加偉
原田大輔
13分06秒 クロスフェースロック
〇進祐哉
HAYATA
＜第5試合＞
NOSAWA論外
△ケンドー・カシン
藤田和之
8分16秒 両者リングアウト
△仁王
覇王
拳王
＜再試合＞
NOSAWA論外
ケンドー・カシン
〇藤田和之
5分45秒 パワーボム⇒エビ固め
仁王
●覇王
拳王
＜第6試合/GHCジュニアヘビー級選手権試合＞
[挑戦者] 〇小峠篤司
20分02秒 キルスイッチ⇒片エビ固め
●吉岡世起
[第44代選手権者]
※吉岡が初防衛に失敗、小峠が第45代王者になる
＜第7試合＞
鈴木鼓太郎
杉浦貴
〇丸藤正道
潮崎豪
29分42秒 真・虎王⇒体固め
タダスケ
●征矢学
マサ北宮
中嶋勝彦
＜第8試合/GHCヘビー級選手権試合＞
[挑戦者] ●清宮海斗
32分07秒 腕ひしぎ逆十字固め
〇武藤敬司
[第34代選手権者]
※武藤が初防衛に成功
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