リッチ・スワンがトミー・ドリーマー相手に王座防衛!Impact Wrestling No Surrender2021


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 2月13日(現地時間・放送日)に『Impact Wrestling No Surrender2021』が放送された。
 今大会のメインのインパクト世界王座戦は、王者リッチ・スワンがECWレジェンドのトミー・ドリーマーの挑戦を受けた。これはドリーマーが50歳の誕生日(2月13日が誕生日)なので特別に王座挑戦権が与えられた。しかし、もう一つの団体最高峰王座であるTNA世界ヘビー級王者ムースも王座統一戦の権利を保持しており、先にドリーマーが挑戦する事に不満を持っている。副社長スコット・ダモールは、この試合にムースが介入したら挑戦権をはく奪すると言っているが、介入があるかも注目される。試合は、因縁がある訳ではないが、激しいレスリングの展開となるも、最後はスワンがフェニックススプラッシュで勝利。スワンが王座防衛を果たした。しかし試合後にやはりムースが乱入。執拗にスワンの痛めている足への攻撃を繰り返し、返す刀でドリーマーにもスピアー。クリーンに終わったと思われたメインの王座戦だが、試合後はムースがリングを占拠して椅子でスワンの足を集中攻撃。怪物ムースが荒れ狂い、二本のベルトを掲げて自分が統一王者だとアピールして大会は終了した。
 セミファイナルではインパクト世界タッグ王座戦が組まれ、王者ザ・グッド・ブラザーズ(カール・アンダーソン & ドグ・ギャローズ)にAEWからの侵略軍プライベート・パーティ(アイザイア・キャシディ & マーク・クイン)、そしてクリス・セイビン、ジェームス・ストームの二チームが挑戦するという3WAYで行われた。元々はプライベート・パーティだけが挑戦する予定だったが、2021年2月9日放送回でセイビン、ストームがタッグ王座に挑戦している時にマット・ハーディーに率いられたプライベート・パーティが試合に乱入してブチ壊してしまった。これに対しインパクト・レスリング副社長のスコット・ダモールがセイビン、ストームは敗れた訳ではないのでチャンスを与えると変更を決定し、ハーディは墓穴を掘った形となった。試合は三チームが入り乱れるので、フォールしても他のチームのカットが入り、なかなかフォールを奪えない。そんな中、業を煮やしたマット・ハーディが試合に介入しツイスト・オブ・フェイトをストームに決めてアシストしてプライベート・パーティが波状攻撃するも、その隙をついてストームをアンダーソンが抑え込んでフォール勝ち。王者ザ・グッド・ブラザーズが王座防衛となり、ハーディーの乱入はアンダーソンに利用された形となってしまった。
 エリック・ヤングが用心棒として元全日本プロレス三冠王者ジョー・ドーリングを引き連れてバイオレット・バイ・デザインとしてインパクト・レスリングに乗り込み、まずコーディ・ディーナーを仲間に洗脳し、続いてディーナーのパートナー、ジェイクも勧誘したら拒否した為、ディーナーとジェイクがシングルマッチを行う事になった。当然、ヤング、ドーリングがセコンドにつき、試合に介入。それでも隙をついてジェイクがディーナーにフォール勝ちしたが、試合後にヤングドーリングが怒ってリングを占拠。三人でジェイクをテーブル葬してしまった。この抗争もまだまだ続きそうだ。
 また王座戦も組まれ、Xディビジョン王座戦は王者TJPがロヒット・ラジュの挑戦を退け王座防衛。ノックアウトタッグ王座戦も王者キエラ・ホーガン、ターシャ・スティールが防衛した。
 そして放送終了時に新日本プロレスと契約しているジュース・ロビンソンとデビッド・フィンレーのインパクト・レスリング参戦が発表され、AEWに続き新日本プロレスとも交流することになりそうだ。

■ Impact Wrestling No Surrender2021
日時:2021年2月13日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル

<インパクト世界王座タイトルマッチ>
○リッチ・スワン(王者)
 ピンフォール
●トミー・ドリーマー(挑戦者)

<インパクト世界タッグ王座タイトル3WAYマッチ>
○ザ・グッド・ブラザーズ(カール・アンダーソン & ドグ・ギャローズ)(王者)
 ピンフォール
●クリス・セイビン、ジェームス・ストーム(挑戦者)
プライベート・パーティ(アイザイア・キャシディ & マーク・クイン)(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○ジョーディン・グレイス、ジャズ、ODB
 サブミッション
●ディオナ・パラッツォ、キンバー・リー、スーザン

<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○TJP(王者)
 ピンフォール
●ロヒット・ラジュ(挑戦者)

<インパクトノックアウトタッグ王座タイトルマッチ>
○キエラ・ホーガン、ターシャ・スティール(王者)
 ピンフォール
●ハボック、ネヴェア(挑戦者)

<Xディビジョン王座挑戦者決定戦>
優勝:ジョシュ・アレクサンダー
参戦選手
エース・オースチン
ブレイク・クリスチャン
クリス・ベイ
ダイバリ
スーサイド
トレイ・ミゲル
ウィリー・マック

<シングルマッチ>
○ジェイク・サムシング
 ピンフォール
●コーディ・ディーナー

<タッグマッチ>
○ブライアン・マイヤーズ、ヘルナンデス
 ピンフォール
●エディ・エドワーズ、マット・カルドナ

<6人タッグマッチ>
○ディケイ(ブラック・タウルス & クレイジー・スティーブ & ローズマリー)
 ピンフォール
●テニール・ダッシュウッド、XXXL(エースロメロ & ラリーD)