大晦日決戦『RIZIN.26』追加カード発表! 神童の対戦相手に本誌･紅闘志也氏は疑問符!?

　RIZINが12･31さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.26』の追加カードを発表した。
　神童･那須川天心はムエタイの強豪、クマンドーイ・ペットジャルーンウィットと対戦。その神童に9月のRIZINで判定負けを喫した皇治は、スペシャルエキシビジョンマッチとして五味隆典とRIZINスタンディングバウト特別ルールで対戦する。

＜RIZINキックボクシングルール：3分3R＞
那須川天心
　vs.
クマンドーイ・ペットジャルーンウィット

◎クマンドーイ・ペットジャルーンウィット
Kumandoi Phetjaroenvit
1994年2月22日生/165cm タイ出身ペットジャルーンウィットジム所属
RIZIN公式情報
「2020年最後の日がテンシンにとって最後の日になる」
と豪語する、最強のムエタイ戦士が乗り込
んでくる。9歳よりムエタイを始めると、一気にその才能を開花させる。
ここまでに150戦を経験し相手にディフェンスする時間すら与えない、嵐のような攻撃力でKOを量産。
パンチ･肘･ローキックと、あらゆる攻撃を得意とし、
「ムエタイ史上、屈指のオフェンス力」
と評する関係者の弁が物語る通り、その波状攻撃はまさに爆撃機だ。
　日本で那須川天心と激闘を繰り広げたロッタン･ジットムアンノンとは約2年前にタイ･チャイヤプーム県で試合をし、判定勝利を収めているだけに那須川天心との対戦を待ちわびていた。
　立ち技最強のムエタイの誇りを胸に、神童狩りを目論む」

本人コメント
「日本で試合をして天心と試合したロッタン・ジットムアンノンみたいに有名になって、沢山ファイトマネーを稼ぎたいと思います」

　クマンドーイ・ペットジャルーンウィットはムエタイの強豪で、榊原CEOによると既に日本入りしているとのこと。隔離期間の滞在費用も含めるとRIZIN側の負担も小さくない。肘、首相撲の無いRIZINキックルールへの対応は未知数だが、かつてロッタン相手にあわやの判定もあっただけに、神童としても気楽な相手ではない。

天心選手の相手が正式に決まりました。

2年前に、あのロッタン選手に勝っているクマンドーイ・ペットジャルーンウィット選手です。

既に来日し、現在待機期間中です。
本気で天心の首を狙いに来ていますよ。 pic.twitter.com/XJyNzakm8g

— NOBUYUKI SAKAKIBARA (@nobu_sakakibara) December 22, 2020

　しかし格闘技事情に精通している紅闘志也氏はこのマッチメークにはいささか疑問符を付ける。

本誌ライター紅闘志也のコメント

「那須川天心の相手クマンドーイ・ペットジャルーンウィット（กุมารดอย เพชรเจริญวิทย์）はラジャ（ダムナンスタジアム）バンタム級1位ですがRIZINキックの首相撲、肘なしなんで那須川天心がやや有利かと。

　クマンドーイは今年11月1階級上のスーパーバンタム級王者サエオークと対戦して、1R左フックでダウン奪ってますが、4R肘でカットされTKO敗けしています。

　実力はあっても日本では無名だし、わざわざタイから呼んで経費かけるより、日本人対決・江幡などの方がよかったですね。
　新日本キックでは伊原代表がまだ決まってもいないで対戦候補というだけで、思い切り発表してましたが（笑）」

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＜スペシャルエキシビジョンマッチ／RIZINスタンディングバウト特別ルール＞
五味隆典
　vs.
皇治

大晦日の試合ルールは榊原さんがやっと動いてくれて両者同じサイズのグローブで12オンス体重制約なしになりました！ケンカにルールはいらないね🔥

— 五味隆典 (@Takanori_Gomi) December 22, 2020

　コロナ禍対応で客数を絞っての開催という事もあり、既に前売り券は完売状態で、アウトレット席（ライブでいう見切れ席の様なエリア）のみとなっている。
　現状、榊原信行CEOの最大の関心事は、施策をいかにフジテレビ地上波の視聴率アップに繋げるかに尽きると思われる。

　この大晦日はコロナ禍の真っ只中という事もあり、帰省や旅行や外出をせずに家で過ごす人が多くなる事は間違いない。当然、同時間帯のテレビ視聴率自体がアップする事になり、このところ2桁到達に汲々としてきたRIZINには追い風。
　しかし一方で、大本命のNHK『第71回紅白歌合戦』は、嵐の活動休止という一大事が控える。また、日本経済の救世主と言われる『鬼滅の刃』のTV版、劇場版主題歌をスペシャルメドレーで唄うLiSAは、連日の様に地上波テレビへ出演し老若男女へ認知が拡がる国民的歌姫の域に達しており、右肩下がりだった紅白視聴率の救世主となる事は確実。
　神童の対戦相手がお茶の間で全く知られていないというハンデを考慮し、さらなるビッグネームの投入もギリギリまで折衝する事になりそうだ。