マゴメド・イスマイロフがイヴァン・シュトルコフに勝利!ACA 115


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 12月13日(現地時間)にロシア連邦モスクワで『ACA 115』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインは遂にACA初参戦となったイヴァン・シュトルコフがマゴメド・イスマイロフと対戦した。シュトルコフはロシア・ヘビー級のエースとしてウルトラハルクの異名を持ち、元UFCヘビー級王者理子・ロドリゲス、ビッグフットの異名を持つアントニオ・シウバ、日本の柔道金メダリスト・石井慧などに勝利、ライジンにも参戦した実績を持つが、二階級も落としてミドル級でヤスベイ・エノモトと対戦した時は無理な減量で2R以降スタミナ切れで動けなくなり一本負けを喫している。その後、再起を遂げてACAデビューとなった。しかし相手のイスマイロフは10連勝中で、しかも前戦ではあのエメリヤエンコ・アレキサンダーにTKO勝ちしており下馬評はイスマイロフが有利となっている。試合はお互い重たいパンチを繰り出して隙あらばテイクダウンを狙う展開だが、両者、腰が重くて倒れない。しかし2R、遂にイスマイロフが持ち上げて叩きつけてのテイクダウンに成功。シュトルコフもなんとか立ちあがり、その後も打撃で反撃するも、3Rにもイスマイロフがテイクダウンに成功してパウンドを落とし、試合は判定でイスマイロフが勝利。シュトルコフは打撃でイスマイロフをぐらつかせる場面も作ったもののACAデビュー戦は敗北となった。
 セミファイナルではミドル級戦が組まれアルテム・フロロフとマゴメドラサル・ガサノフが対戦した。ACAミドル級実力者フロロフが下馬評では上回っている。だが、まずプレッシャーをかけて攻めたのはガザノフでフロロフを金網に追い込みバックをとるなど攻め続ける。試合が進むにつれフロロフも攻め返すもののガザノフも食らいついていき、最後は両者、死力を尽くした殴り合いとなった。判定はカザノフ、下馬評を覆す勝利となった。

■ ACA 115
日時:2020年12月13日(現地時間)
会場:ロシア連邦モスクワ

<ライトヘビー級>
○マゴメド・イスマイロフ(ロシア)
 判定
●イヴァン・シュトルコフ(ロシア)

<ミドル級>
○マゴメドラサル・ガサノフ(ロシア)
 判定
●アルテム・フロロフ(ロシア)

<ライト級>
○ユーサップ・ライソフ(ロシア)
 判定
●エゴール・ゴルブトフ(ロシア)

<フェザー級>
○アンドレイ・ゴンチャロフ(ロシア)
 2R 0分56秒 TKO
●アドラン・バタエフ(ロシア)

<ライトヘビー級>
○ムスリム・マゴメドフ(ロシア)
 判定
●ムラット・グゴフ(ロシア)