[ファイトクラブ]記者座談会:ノア&全日プロ 2021年の成長が楽しみ!

[週刊ファイト12月17日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼記者座談会
 ノア&全日プロ 2021年の成長が楽しみ!
・このような仕掛けができるのは両団体が勢いづいてきた証
・「新日プロの年商を追い抜く」と豪語する高木三四郎がどのように考えているのか?
・ノアはサイバーエージェント傘下になってから、だいぶメジャー感が戻ってきた
・『全日本プロレス配信』というビジネスチャンスも出てきた


 今月6日から7日にかけてノア、全日本プロレスの試合会場でそれぞれサプライズ演出&発表があった。まずノア12・6代々木第2にレジェンド№1の武藤敬司が登場。GHCヘビー級王者・潮崎豪に対し直接、挑戦表明を行ったほか、同団体からは10年ぶりとなる日本武道館大会(来年2月12日)も発表された。また、全日プロ12・7後楽園では新映像コンテンツの会見およびプロモーションに出て来た小川直也が大暴れ。

 このような仕掛けができるのは両団体が勢いづいてきた証。そこでノア、全日プロの2021年を占ってみた。

(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)

KENSOを倒した小川直也

A 時間の問題とみられていたとはいえ、今から2ヶ月後の武道館大会開催にはちょっと驚きました。

B ボクも早くてコロナ終息後とみていました。来年2月と言えば、まだ入場者数制限も現状のままだろうから、せいぜい5000~6000人。そうなると興行的なリスクは高くなります。

C いや、制限なし、招待券なしで開催するとスカスカになる懸念があるので、ちょうどいいんじゃないですか。でも、将来的には武道館を超満員にして第1次ノアの全盛期のように1年に5、6回できる団体に成長してもらいたい。

A そうなる可能性は?

C いつも言ってるように、新しいスター選手を輩出できなければ日本武道館に復帰できてもメジャー団体には永久に戻れない。輩出できなければ、外から引っ張るしかないでしょう。もちろん、ファンの入れ替わりが激しい昨今のマット界において潮崎、拳王らの人気が上昇する可能性もありますが、限界があります。

B ファンはどうしても新日プロの陣容と比較する。そこをDDTを含むグループ全体で「新日プロの年商を追い抜く」と豪語する高木三四郎がどのように考えているのか?


高木三四郎と武藤敬司

A 実際、ノアは武藤、桜庭、藤田という超大物を外から引っ張っていますが、なにぶん3人は実力、人気ともにピークを過ぎている。

B それもありますが、あまりにも主力選手との格が違い過ぎること、所属選手扱いにしていないことでせっかくの好カード・・・ぶっちゃけ、潮崎VS藤田も拳王VS桜庭もスッキリしない結末に終わっている。マッチメークする以上、ベルトを持たせている潮崎、拳王の完全勝利にしないとあまり意味がない。来年2・12武道館での潮崎VS武藤にしても潮崎勝利なら同じことの繰り返しかも。

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