UFCファイトナイト・ラスベガス13:サントスからタップを引き出したテイシェイラが快勝



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 日本時間11月8日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス13が開催され、メインイベントでチアゴ・サントスとグローバー・テイシェイラのヘビー級マッチが行われた。試合開始直後にサントスが積極的に攻撃を仕掛け、リズムを作ろうとしたが、冷静に対応したテイシェイラがテイクダウンを狙うなど落ち着いた試合運びで徐々にペースをつかむ。第2ラウンド終盤にはテイシェイラがリアネイキドチョークを決め、サントスをフィニッシュするまであと一歩に迫るも5分終了を告げるホーンが鳴り響き、勝負は次のラウンドに持ち越した。なんとか状況を好転させたいサントスだったが、テイシェイラの優位は変わらず、再び背中を取られると今度はリアネイキドチョークがきっちりとはまってタップアウト、テイシェイラの一本勝ちで勝負が決した。セミメインイベントとして行われたアンドレイ・アルロフスキーとタナー・ボーザーのヘビー級マッチはフルラウンドにもつれ込み、最終的にアルロフスキーに軍配が上がった。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス13:サントス vs. テイシェイラ
日時:現地時間2020年11月7日(土)、日本時間8日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】
<ライトヘビー級マッチ 5分5ラウンド>
○グローバー・テイシェイラ
 3ラウンド(1分49秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●チアゴ・サントス

グローバー・テイシェイラ
「常にハードワークと鍛錬だ。チャンピオンになりたければ、チャンピオンのように生きるべき。たるむべからず。試合に臨んで仕事を果たす。前にも同じような状況はあった。トレーニングでもそういう状況はあった。こういうものなんだよ。何発か食らったが、リカバーできたし、すべては冷静でいることと状況を見極めること。第2ラウンドの終盤、向こうが疲れてきているのが分かった。決まったと思ったんだけどね。がっくりきた。首元にしっかり入っていたとはいえ、(残り)10秒のカウントが聞こえたからがっかりした。でも、向こうが疲れていることは分かった。最高の気分だよ。本当にうれしい。俺には素晴らしいチームがついていてくれる。最高の人たちに囲まれて、最高の家族もいる。最高だね。今は家に帰って、XLサイズのピザを食いたい。試合のことはまた後で話す。これで俺はタイトル挑戦者だと思っている。どうなるかはそのうち分かるだろう」

【セミメインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○アンドレイ・アルロフスキー
 判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●タナー・ボーザー

アンドレイ・アルロフスキー
「いい感じだったかな。トレーニングキャンプ中に計画した通りにいけたと思う。コーチが彼のことを研究してくれて、かなり動くことは分かっていたし、攻撃を狙ってくることも分かっていた。ハードなローキックを武器に、オーバーハンドライトもある。ボーザーを見て、21歳だった頃の自分を思い出したよ。彼は若くてパワフルだし、強くてハングリーだ。彼の活躍を願っている。確かに、明日にでもタイトルをかけて戦いたいけど、他のヘビー級ファイターも順番を待っている。デイナ・ホワイトとマッチメーカー次第だ。俺は自分のやっていることが大好きだ。戦うのも大好き。必死のトレーニングも大好物さ。最高のチームだ」

【メインカード】
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ラオーニ・バルセロス
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●カリッド・タハ

ラオーニ・バルセロス
「準備はしていた。今回の試合でうまくやれたのは見てもらえたはずだ。どうだ、勝ったぜ。第2ラウンドの終わりに、拳で相手にダメージを食らわせた。ノックアウトできたと思ったんだけど、向こうが生きながらえた。誰にとってもいい試合だったと思うから、最高の結果だと思っている。今の頭の中はとてもいい感じ。一緒にトレーニングしているのはかなりタフなファイターばかりだ。今回の相手も本当にタフなファイターだった。ノックアウトかフィニッシュを狙ったんだけどね。試合中ずっと狙っていた。今日は自分が信じるもの以上のことがやれると自分に証明できた。ハードだったけど、いい仕事ができたと思っている」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ギガ・チカゼ
 1ラウンド(3分51秒)TKO
●ジェイミー・シモンズ

ギガ・チカゼ
「ものすごく興奮したし、このために準備してきた。とにかく祝えることになってうれしくてたまらない。俺らしい感じだっただろ。ギガキックって呼ばれているんだ。ボディに対して何度か打とうとしていて、高めにいった。とりあえず楽しみたいね。キックボクサーになる前から、ずっとこの瞬間を夢見てきた。世界のMMAファンに自分の力とスキルセットを見てもらいたかった。やっと、ここにたどり着いたし、一瞬一瞬を楽しんでいる。こういうチャンスをつかめない優れたファイターがたくさんいるから、自分は恵まれていると思う。恵まれているし、ここにいられて本当にうれしい」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○ヤン・シャオナン
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●クラウディア・ガデーリャ

ヤン・シャオナン
「今回はかなりコンサバにいって、コーチが教えてくれたことにすべて従った。今回はまったく違う試合になったと思う。最初のラウンドで2回、テイクダウンを食らったけれど、決してあきらめなかった。自分に対して“この試合は勝たないといけないの”と言い聞かせたし、それを果たした。今回は絶対にあきらめないと決めていたの。それはみんなにも分かってもらえたはず。私の成長は見ての通りよ。家に帰って、美味しい食事を食べて、休憩したいわ」