[週刊ファイト9月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼コロナ禍に甦るI予言「小さく堅実にまとまっていけ」とDEEPの裏原宿
Photo DEEP/週刊ファイト by こもとめいこ♂
・「コロナが主役」引っ繰り返すDEEPの勝負論
・シュレックと佐藤洋一郎に見る敗者の美学
・個人の時代を征する佐伯家康の戦略
・裏原宿DEEPの屋台骨
・20年目のI予言「小さく堅実にまとまっていけ」
「コロナが主役だった」
とは、8・9、8・10『RIZIN』への青木真也の感想である。
なるほど緊急事態宣言解除後、むしろ感染拡大局面の中、社会そのものの中心にコロナ禍がある事は間違いない。
8・23DEEPも厳戒態勢での開催となり、選手の入り時間など細かく指定された。
筆者を含むメディアも、PCR検査を行って陰性が証明されないとリングサイドでの取材は不可。
ケージから離れた位置、まして照明も暗めのニューピアホールだけに撮影も苦労させられた。当日夜に公式の画像を手配してくれた輝美さんには感謝しかない。
佐伯代表も朝からピリピリムードだったが、マスク着用で歩き回って熱中症気味と青い顔。
筆者もフェイスシールドとマスクを二重に着用していたため、水分は充分取っていたが、会場を出る頃には恐らく二酸化炭素を吸い過ぎた為か激しい頭痛に襲われた。
ましてや昼の部、DEEP95が終わってインタビューを待っている最中に、『パンクラス』中止の一報が飛び込んできた。
某紙の某氏は半ばジョークで
「中止ならアッチへ行けば良かったか」
と漏らしたが、佐伯代表も報道陣とパンクラス談義、輝美さんは
「怖くなってきたから通路全部消毒します」
と、宣言していた。
竹芝から水道橋へ移動してる間にどんどん具合が悪くなり、塩分が足りなくなっているのかと思って水道橋駅前の「小諸そば」でそばを手繰る事を考えて這うように店の前に到着すると、「コロナで当面休業」の文字。
本郷三丁目の方にも立ち食い蕎麦屋があったが、そこまで歩く気力も沸かず。神保町方面に目を向けると「はなまるうどん」があったので、営業中の「富士そば」をスルーしてようやく辿り着いた。
「汁をごくごく飲みたい」
のに季節柄、冷やしうどんがメニューに並んでいて、朦朧とする頭でついうっかり釜玉うどんの大を頼んでしまった。
「はなまるうどん」
には、かける出汁が用意されていないので、醤油を注いでかき混ぜ、30分かけてようやく食べ終えた。
マスクとフェイスシールドによる熱中症で搬送でもされれば、間違いなく筆者の8・23はコロナが主役だったという事になるだろうが、何とか持ち堪えた。
「8・23はコロナが主役」
と書いてしまえば座りは良いと思うが、フェイスシールド越しに見た光景に、一瞬でもその存在を忘れた時が存在すれば、そこを切り取ってみるのがメディアの役割だろうと思う。
■ skyticket Presents DEEP 95 IMPACT
日時:8月23日(日) 開始12:00
会場:東京・竹橋ニューピアホール
観衆:未発表
<メインイベントDEEPウエルター級5分3R>
●佐藤洋一郎(KATANA GYM)
判定 1-2
○阿部大治(フリー)
<セミファイナルDEEPメガトン級5分3R>
●関根”シュレック”秀樹(Bonsai Jiu-Jitsu)
2R 4分55秒 TKO ※パウンドでレフェリーストップ
○酒井リヨウ(レンジャージム)
<第7試合 DEEPJEWELS KICKルール 63kg以下 3分3R>
○KINGレイナ(K-Clann)
判定 2-1
●熊谷麻理奈(WSRフェアテックス札幌)
<第6試合 DEEPライト級 5分2R>
○大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 0分57秒 TKO
●鈴木琢仁(Bonsai Jiu-Jitsu)
<第5試合 DEEPライト級 5分2R>
●LUIZ(禅道会)
判定 0-3 (18-20)
○大木良太(KRAZY BEE)
<第4試合 DEEP 95kg以下5分2R>
●ジョシュア・ロビンソン(ロデオスタイル)
2R 4分16秒 TKO ※パウンド
○中村圭佑(MAXI GYM)
<第3試合 DEEPフェザー級 5分2R>
●高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 2分53秒 三角十字固め
○鬼山反猫(KRAZYBEE)
<第2試合 DEEPフライ級 5分2R>
○渋谷カズキ(高本道場)
判定 三者共19-19 マスト判定2-1
●加藤瑠偉(KRAZYBEE)
<第1試合 DEEPストロー級5分2R>
○林豊(パラエストラ松戸)
1R 4分30秒 TKO ※レフェリーストップ
●キンタ・ジ・エンド(KIBAマーシャルアーツクラブ)
<アマチュアファイト DEEPフェザー級 アマチュアAAルール3分2R>
○大竹修斗(パラエストラ柏)
1R 2分54秒 TKO
●田中ユラ(Y&K MMA ACADEMY)
※メイン終了後に開催
■ skyticket Presents DEEP 96 IMPACT
日時:8月23日(日) 開始18:00
会場:東京・竹橋ニューピアホール
観衆:未発表
<メインイベント DEEPストロー級タイトル戦 5分3R>
[王者]
●越智晴雄(パラエストラ愛媛)
2R 4分43秒 チョークスリーパー
〇川原波輝(Team Alpha male)
[挑戦者]
挑戦者、川原波輝が新王者となる
<セミファイナル DEEPバンタム級 5分3R>
〇昇侍(トイカツ道場)
3R 4分55秒 KO
●CORO(K-Clann)
<第6試合 DEEPフライ級 5分3R>
〇村元友太郎(ALIVE)
3R 51秒 チョークスリーパー
●鮎田直人(CAVE)
<第5試合 DEEPバンタム級 5分3R>
●高野優樹(FIGHT FARM)
1R 42秒 フロントチョーク
〇笹晋久(パラエストラ千葉)
<第4試合 DEEPフライ級 5分2R>
〇島袋チカラ(CORE王子豊島)
判定3-0
●松丸息吹(パラエストラ千葉)
<第3試合 DEEPバンタム級 5分2R>
〇橋本優大(CAVE)
判定3-0 ※1名マスト判定
●ヒロヤ(トライフォース赤坂)
<第2試合 DEEPフェザー級 5分2R>
●岩永翔吾(MAXI GYM)
1R 1分44秒 チョークスリーパー
〇西谷大成(トライフォース赤坂)
<第1試合 DEEPライト級 5分2R>
〇レバナ・エゼキエル(BRAVE)
判定 0-3
●畠山祐輔(トライフォース赤坂)
朝倉未来がYouTubeの企画で送り込んだトライフォース赤坂の3選手は2勝1敗と勝ち越し。
良い感じに枯れている、『ファイトチャンネル』が突然7万再生になる、朝倉未来人気の凄まじさ…
11時開場、リングチェックとなっていたが30分ほど前に浜松町につき、汗を拭いながら会場前の車の誘導路の横を通っていると、柵に腰掛けて大原樹理が独りケータイを触っていた。