豊田真奈美が全裸に?! 『女祭り!キャット番狂わせ2014』新たな”飛翔天女”伝説築かれる! 

 26日、新木場1stRINGで、CPEの年末特別興行「女祭り!キャット番狂わせ2014 魅せたい6つのキャットファイト」が、超満員札止めの観客を集めておこなわれた。
 最大の注目はメイン。なんと女子プロレス界のレジェンド・豊田真奈美が、ローションバトルのタッグマッチ(時間無制限一本勝負)に出場するというのだ。
 ルールは、15リットルのローションが入ったバケツがリングに4つ用意され、選手は自由にそれを使用できる。また、リングサイド最前列の観客には水鉄砲が配られ、試合中に選手の体のどこにでも水を発射することができ、さらにコスチュームが脱がされてしまっても試合は続行するという、過酷なルールだ。
※Top画像 トップレスの2人を放っておいて、豊田はマルクリアーダの頭にポリバケツをかぶせる
 
 なぜこの大会に豊田ほどのビッグネームがでてきたのか、わからなかった。どうやら試合のルールは、こまかく把握していなかったようだ。
 豊田の試合コスチュームは対戦中に、はだけないよう、かなりしっかりと作られているが、それにしても何が起こるかわからないのがキャットファイト。豊田に、胸を出す覚悟があったのか!?

 いや、絶対負けない、やられないと確信するだけの、自信と信念が、彼女にはあったのだ。試合条件の詳細は知らなくても、私は誰にも負けない!という“自負の強さ”が、“飛翔天女”をローションバトルのリングに出場させたのである。

 でも、この日のリングはボトムロープだけ。ロープワークもできないし、コーナーに上ることもできない。ましてやローションがまかれてしまうと滑って、得意の空中戦もスープレックスもできなくなってしまう。
141226CPE_A手前が白玉あも、奥が豊田。この試合は観客が立ち上がって、声援を送り続けた(左)。マルクリアーダに向け、豊田が強力水鉄砲を発射!

 豊田のパートナーは白玉あも。相手はラ・マルクリアーダと栗鳥巣。まともに豊田がプロレスをできる相手は、マルクリアーダしかいない。
 ところが…想像以上に豊田はすごかった。
 まず、客が自分に向かって発射してきた巨大水鉄砲に興味を示すと、頭から水をしたたらせながら観客をにらみつけ、それ拝借。なんと自分も水鉄砲を打ち出したのだ。
141226CPE1446豊田が栗鳥巣に恥ずかし固めだ!

 場外に落ちたマルクリアーダに向かって、エプロンから飛び、リング内ではブルーシートの上で、回転ユリ椅子固め(ローリング・クレイドル)を披露。信じられない展開に、観客は大歓声だ。
 豊田がバケツを持ち、ローションをマルクリアーダの頭からかけ、高笑いしている時に、背後から白玉あもが豊田に近づき、ローションを頭からブチまけた。
 豊田は案の定、ツルン!と滑って転んだが、足が前に出たので、それもなんとなく低空ドロップキックのように見えた。
 寝そべった豊田は、リングの対角線を頭から勢いよく滑っていくミサイルアタックも敢行。
 さらにマルクリアーダに対し、ヌルヌルの状態でボディースラムもやってのけたのだ。これにはびっくりした。滑ってうまく受身をとれなかったマルクリアーダは、相当痛がっていた。白玉あもには、恥ずかし固めまで決めて見せた。
 最後は、仰向けの栗鳥巣にまたがり、マウントポジションを取り、自分の前に白玉あもも座らせて、ダブルマウント、ダブル騎乗位でスリーカウント勝利。場内は割れるような拍手だ! タイムは17分49秒!

 豊田はとうとう脱がされることなく、この試合がしにくい条件下の中で、観客をまったくあきさせずに勝負を完結させてみせた。その“プロレス頭”にはもう、脱帽するしかない。
 二人で脱がしっこをしてトップレスになったのに、観客の視線があまり行かなかった、白玉あもと栗鳥巣には、ちょっと申し訳なかったが、豊田があまりにすごかったのだから、しょうがない。

 試合後、マイクを持つと豊田は「私は“なんでもあり”な感じで、このオファーを受けたんですけど、想像以上にすごい滑る! だからもうちょっと、せっかく(皆さんも私の)プロレスを見たいと(思ってると)思うので、やりたかったけど。こんなことしかできなくて、すいませんでした。(お客さんから「いえいえ!」の声。)今日は自分なりに楽しみました。ありがとうございます」と挨拶。
 白玉あもは「豊田さん、ありがとうございました。あと、ローションはやっぱり、ちょっと違うところも反応しちゃいますね」

 敗れたマルクリアーダは「普段攻めてばっかりいるんで、こんなにローションの中で攻め立てられたの初めてなんですけど、やっぱり豊田真奈美すごいなと思いました。痛いです、ローションなのに!」
 栗鳥巣は「豊田真奈美を全裸にむく予定が…。悔しくて!」
141226CPE_B館内大歓声の中、豊田がマルクリアーダに見せたローリングクレイドル(左)。タオルで顔をふき、マイクを持って豊田は満員の観客に挨拶

 すると豊田は「お前にできるわけないんだよ!そんなこと!」とエキサイト! はっきり言って栗鳥巣は、格闘技に関しては経験のない、素人の女の子だ。キャットファイターとして、ただ言うべきことを言っただけなのに、豊田はそんな相手に対しても、やるかやられるかの話になると“私が負けるわけがない!”とばかりに、敏感に過剰に反応した。ここに豊田のハートの強さを見た。豊田は自信に満ち満ちていた。

 エンディングでは、大会のカード編成も担当するマルクリアーダが、「本当に今日まで豊田さんがここに来てくれるかどうか心配だったんですけど、無事に来てくれて。年末いいCPE納めができたと思います。豊田さん、本当にありがとうございました」と、改めて豊田に感謝の言葉を贈った。

 それにしても驚いたのは、豊田の、場の空気を試合中に読む能力、卓越したリング上でのセンスである。だてに長い間、現役でトップをはり続けているわけではないことが、よーくわかった。本当に豊田はすごかった。

 花道を引き上げる豊田に、声をかけた。「やれることは全部やりましたね」
 すると豊田は「何にもやってないわよ!」
 僕は「(頑張ってくれて)ありがとう。…エクボがかわいいです」
 豊田は「最初から知ってるよ!」

 不機嫌モード全開の豊田がまた、輝いて見えた。

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