佐野直、矢野啓太、ガッツ中村インタビュー「大晦日元祖は俺!」12・31『佐野魂年越しプロレス』新木場大会

 22日、佐野魂プロレスリングの佐野直、矢野啓太、ガッツ中村が本誌を訪問。大晦日12月31日の夜中11時半から開催される『佐野魂年越しプロレス。忘年会~新年会ちゃもですぅ』のPRを行った。

 開口一番、話題になったのは佐野直が『年越しプロレス』の元祖である事実だ。「大日本プロレス、KAIENTAI-DOJO、DDTがやっている後楽園ホールを思い浮かべるのでしょうが、10年くらい前から新宿プロレスという、春一番さんや電撃ネットワークを交えた新宿クラブハイツでやっていたのが元祖。リッキー・フジさんなんかと新木場に移ってからも変わらず、今年で9年目です」と胸を張る。

 本部が関西の本誌としては、92年大晦日のW☆ING京大西部講堂が忘れられないが、なるほど、ずっと恒例化した訳ではない。東京では確かに佐野直こそ”年越し男”である。紅白を見ながら家族で過ごす風景が一般的な国民の休日について、「紅白を見てる側にはなりたくない。バックダンサーでもなんでもいいから、どんな形でも出る側、提供する側でありたい」との出発点を語ってくれた。
 「やり始めた当初、大晦日は外で遊んでいる人が多いイメージがあったし狙い目だと思った。お客さんは家族との団らんよりも僕を選んでくれたとの感謝もある」という。

 バトラーツ出身の矢野啓太もまた、「自分はずっと大晦日はプロレスだった」と胸を張る。デビューこそ2007年だが、2006年大晦日の『インディーサミット』では、澤宗紀のセコンドとして後楽園ホールに居た。2008年の新人賞1位が彼で、2位が大日本プロレスの石川晋也。このチームが鈴木みのる&高山善廣に挑むカードが、2008年大晦日の『サミット』で実現、矢野にとっての初の後楽園大会だったという。以来、大晦日は後楽園組だったのが、今は新木場組になっているのだが、本人は「ステップアップだ」と言い切る。また佐野も、「お客さんに失礼になるからハシゴ組は使わない」方針で差別化をしてきた。

 長編インタビュー全編は大晦日にまつわる話題やオフレコ話を含むので、金曜26日発売の『週刊マット界舞台裏1月1日号』に収録するため当ブログ欄ではここまで。以下、カード解説を紹介しておきたい。
141130SanoDamashii

■ 『佐野魂年越しプロレス。忘年会~新年会ちゃもですぅ』
日時:12月31日(水) 23:00開場 23:30開始
会場:新木場1stRING
チケット:最前列超絶スーパーシート5000円、自由席4000円
※当日500円増し
e+、後楽園ホール、チャンピオン、チケット&トラベルT-1、スタンリークラブで発売中。
問い合わせ先:スタンリークラブ0352723515

<~メインイベント~佐野魂 vs.DK頂上対決60分1本勝負>
佐野直 vs. KENSO
※KENSOとは全日本プロレスでタッグで当たったことがあり、6月の冬木弘道さん追悼興行でも2度目の遭遇を果たしているが、もちろんシングルでは初対決。なんでも本年1月7日に「あけましておめでとう」とのメールがいきなり届き、その時に大晦日対決を思い立ったというから寝かせた期間は長い。KENSOのレフトビンタは、東京03の豊本秋長さんがブログで考察を書いたほど一部で注目されている必殺だが、佐野もまた「張り手のフォームが似ている」と言われたことから意識するようになったそうだ。確かに右手の張り手なら予想がつくが、いきなり左利きが放つとプロレスのナイフの部分になりうる危険技でもあり、一発でKOになりうるものだ。
 矢野啓太によれば「あれはルチャの技だ」となり、「何発当たったかをセコンドでカウントする」と、インタビューがひとしきり盛り上がった。ひねくれ者同士とも目される(失礼!)両雄の対決、佐野は「GAORA TV王座のベルトを賭けろ!」とも要求しており、すでに心理戦が始まっている。

<ストリートファイト6人タッグデスマッチ時間無制限1本勝負>
大仁田厚、矢口壹琅、保坂秀樹
vs.
ミスター雁之助、葛西純、シバター
※なんとも豪華なカード。注目はもちろん、あれだけ大仁田批判をやっていた雁之助との因縁の対決だ。雁之助は「復帰はない」と言い続けてきた以上、本当のケンカになるのか、大人の対応になるのか興味は尽きない。
 また、デスマッチの盟主を覇権争いしたのに、なんとなく終わった葛西純と大仁田厚の抗争が再熱する注目カードでもある。
12・31プロレス佐野魂新木場大会出場選手、葛西純ら第二弾発表

<シングルマッチ30分1本勝負>
丸山敦 vs. よしえつねお
※佐野によれば「美少年プロレスで活躍したTop2による天才対決!」となる。

<佐野魂軍vs.侵略軍 5 vs 5イリミネーションマッチ時間無制限>
[佐野魂軍]小仲=ペールワン、SUSUMU、翔太、ドミンゴ、ガッツ中村
vs.
[侵略軍]リッキー・フジ、怨霊、ジ・ウインガー、長瀬館長、タケシマケンヂ
141222SanoDamashii038
※今回のインタビューに参加したガッツ中村(右)は、タコ乳頭のキャラで666や、アイポケ興行に出ていたが、赤いペイントのギミック優先を取り外したいと、素顔となって佐野魂で修行中。なんでもガッツ中村の名称はずっと以前からあったそうで、先にデビューしているのにガッツ石島が目障りなんだそうだ。2015年の目標はガッツワールドにケンカを売ること。「大晦日に勝って、紛らわしい名前を使うな」と怪気炎を上げていた。なんでも「ガッツワールドの団体名を新宿二丁目プロレスに変えてやる」そうだが、千葉の野菜作りの現場で、畑仕事で背中を鍛えたというから、ストロング・スタイルの再デビューには注目だ。

 インディーマニアには贅沢な使い方の10名の顔ぶれと、ゲーム性のあるイリミネーションマッチも、生観戦をお勧めするゆえんである。

<シングルマッチ30分1本勝負>
バッファロー vs.木原文人
※「レスラー木原文人が見れるのは佐野魂だけ」とのことだが、所属の先駆舎の興行で、二人を病院送りにしている危険なバッファローといかなるプロレスを披露するのだろうか。

<ルチャ・リブレタッグマッチ時間無制限3本勝負>
矢野啓太、野村龍之介 vs. MITSUMOTO、ピンクタイガー総帥withキラ☆アン
※矢野啓太のメキシコ遠征は、『週刊マット界舞台裏11月13日号』に紀行記がある通り。「今、一番脂が乗っている。ラテンの血が騒ぐ」と、英国やメキシコと世界を見てきた矢野はルチャ形式の試合に自信を語った。
 MITSUMOTOは、メキシコでは名をはせた存在で、矢野の兄弟分の野村龍之介は、はやて選手のルチャ教室で技術を磨いているという。
 ピンクタイガー総帥もまた、5年ほど前にはメキシコ遠征しており、Hカップ巨乳のキラ☆アンがどう絡むのかにも注目だ。

※メインイベント以外の試合順は未定。

141222SanoDamashii052

マット界舞台裏10月9日号天龍船木柴田KH噂の真相K-1BLADE桜庭ヘンゾ佐野魂Reina修斗RISE
▼9・28佐野魂『Mixtanley』夢の島大会究極のプレミアム興行 急遽決まったOne Dayトーナメントは真琴優勝
マット界舞台裏11月20日号新日WWE帝国の危機BLADE年末DEEP戦争UFC180佐野魂広島宮本裕向
▼無謀か快挙か!プロレス佐野魂が来年7・17両国国技館へ進出
7・17佐野魂両国国技館大会 小向美奈子らCPEキャットファイト勢全面協力!