[ファイトクラブ]記者座談会:新日プロ 新型コロナとは別の“ウイルス”にも戦々恐々

[週刊ファイト3月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼記者座談会
 新日プロ 新型コロナとは別の“ウイルス”にも戦々恐々
・政府があらゆるイベントの主催者に対し「中止、延期、または規模縮小」を要請
・新日プロ幹部達は深く反省してるようです
・チケットが完売してるので断腸の思いだったと思います
・来年以降の巻き返しに備えるしかないでしょう

 新日本プロレスは今月26日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて3月1日から同15日までの11大会の中止を発表。大打撃を被るのは必至の状況だが、一方で別の“ウイルス”にも警戒心を強めている。さて、その正体とは?

(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)


2019年の新日本プロレス旗揚げ大田区大会より

A きのう(2月26日)、政府があらゆるイベントの主催者に対し「中止、延期、または規模縮小」を要請。新日プロ、スターダム以外の団体もこれに応じないわけにはいかないでしょ?

B 2週間に限定されていても今のペースで感染が広がった場合、自粛要請はどんどん延びるわけで、そうなるともう死活問題。新日プロやプロ野球、J・リーグ、大手芸能プロにはそれができても体力がないプロレス団体は無理ですよ。早い話、会場のキャンセル料だけでも大きな負担になります。

C 女子のスターダムがいちはやく大阪大会などの中止と、3・8後楽園を無観客試合にすることを発表できたのはブシロード傘下になったからで他の団体はとても真似できません。選手のギャラにしても日本人、外国人とも全額支給と聞いています。

A まさに親方日の丸。

B ところが、本体の新日プロの中止発表が他のジャンルよりも遅れてしまった。その点は木谷オーナーをはじめ新日プロ幹部達は深く反省してるようです。

A 3・3大田区は旗揚げ記念大会。しかもチケットが完売してるので断腸の思いだったと思います。

C ある新日関係者はこう言っていましたよ。「感染拡大があと2カ月早まっていたらドーム2連戦は大打撃を被っていた。だから、不幸中の幸いと考えるしかない」と。しかし、新日プロは新型コロナとは別のウイルスにも脅えているらしい。

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