12日、WRESTLE-1後楽園ホールメインに王者として立ったのはノア中嶋勝彦だった。1月12日の後楽園大会で稲葉大樹からベルトを奪取した際に、芦野祥太郎が名乗り。対角線の挑戦者・芦野と対峙するに至った。
なかなかリングインしないことで芦野のイライラをMAXにさせた中嶋。それでいて、リング内外での主導権を渡さない試合巧者ぶりを発揮する。芦野はアンクルロックやジャーマンで追い込むも、長くは続かない。随所でニヤリとしながら余裕の試合運びの中嶋は、この試合で2度のヴァーティカルスパイクを繰り出し、芦野をマットに沈めた。
稲葉と芦野が沈むWRESTLE-1の一大事に、選手勢が大挙してリングインし、中嶋を囲む。されど中嶋は「お前ら全員わかんねえ。しょっぱいのは知ってるけど」と意に介さない。マイクを「年末に俺にいちゃもんをつけてきた大先輩がいたよな。中嶋勝彦にはガッカリしたとか、確かカズ・ハヤシ社長が言ってたよな」と続けた。
ここでカズ社長がリングインするも、対戦については「ノー」と身勝手なマイクを中嶋が続ける。あまりにWRESTLE-1勢がナメられている状況に、ついにカズがトラースキック一閃! バックステージで「久々に食らったよ。懐かしいよ」と2000年代半ばの全日本プロレスジュニア戦線を振り返った中嶋は、3・15大田区での久々のカズとのシングル戦を視野に入れていた。カズも「これだけW-1のみんなで作ったベルトを踏まれ、投げられ・・・大事な選手みんなの思いなんで。僕が取り返します」とコメントを残している。
■ WRESTLE-1 WRESTLE-1 TOUR 2020 W-IMPACT
日時:2月12日(水)
会場:東京・後楽園ホール
<第1試合>
●一
5分9秒 ファイナルカット⇒片エビ固め
〇カズ・ハヤシ
<第2試合>
SUSHI
●仁木琢郎
藤村加偉
7分51秒 払い腰⇒片エビ固め
土方隆司
本田竜輝
〇タナカ岩石
<第3試合>
竹田光珠
エル・イホ・デル・パンテーラ
●頓所隼
8分43秒 ESO ES TODO⇒片エビ固め
児玉裕輔
〇アレハンドロ
河野真幸
<第4試合/3WAYタッグマッチ>
入江茂弘
吉岡世起
vs
田中将斗
●ペガソ・イルミナル
vs
土肥孝司
〇稲葉大樹
※7分15秒 タイガースープレックス178
<第5試合>
●サイラス
9分2秒 ダイビングセントーン⇒片エビ固め
〇羆嵐
<第6試合>
MAZADA
〇伊藤貴則
8分19秒 ジャーマンスープレックスホールド
立花誠吾
●近藤修司
<第7試合/「CRUISER FES 2020」決勝戦>
〇ヒート
13分20秒 ヒザ十字固め
●アンディ・ウー
※ヒートが『CRUISER FES』を制覇
<第8試合/WRESTLE-1チャンピオンシップ>
[挑戦者]
●芦野祥太郎
27分37秒 ヴァーティカルスパイク⇒片エビ固め
〇中嶋勝彦
[第16代王者]
※中嶋が初防衛に成功
<詳細大会レポートは週刊ファイト2月20日号(2月14日発売分)に収録されます>