開国宣言のノアがいきなりW-1王座奪取で業界侵攻へ! 稲葉に圧勝の中嶋「興味ないのに獲ってしまったよ」 WRESTLE-1後楽園

 2019年に体制を一新したノアが業界侵攻の狼煙だ。WRESTLE-1の大晦日決戦での因縁をきっかけに、ノア中嶋勝彦が12日のW-1後楽園大会で王者・稲葉大樹と対戦。一発でタイトルを奪ってみせた。

 大晦日決戦のバックステージ、Twitterでやり合っていた稲葉と中嶋。序盤からバチバチの攻防だったが、試合のクライマックスでは中嶋が倒れた稲葉を無理やり起こして背中と胸板に蹴りを連発。グロッキー状態になった稲葉に、中嶋がバーディカルスパイクでトドメを刺した。中嶋はW-1王座のベルトを場外に放り捨て、リングサイドでそのベルトを踏みつける。稲葉もベルトも“足蹴”にすることでW-1を大挑発! この暴挙に怒った芦野祥太郎がリングイン。次期挑戦に名乗りを挙げた。

 バックステージでは、中嶋が「やべえ獲っちゃった。W-1が一生懸命作り上げてきたベルトの価値。興味ないのに、興味ないのに獲ってしまったよ。どうしよかと思ったよ、マジで。まあ、芦野選手が挑戦表明しに来たから、面倒くさいけど、やってあげるよ」と上から目線。芦野は「俺が全部覆す。俺が必ず獲り返す」と息を荒げた。両者は2月12日の後楽園ホールでのタイトル戦が濃厚となっている。

 年始には、ノア武田有弘社長がメディアへのインタビューで「昨年は、他団体に選手は出ない鎖国をして足固め、地固めをやりました。その結果、これがノアだ、という基盤を作れたと思っています。今年は、ノアを業界全体に広げていくタイミングに入ったと思っています」(スポーツ報知)と“開国”を宣言していたばかり。WRESTLE-1も主導権を奪い返しにいくことが予想され、2020年の日本プロレス界における陣取り合戦が幕開けとなりそうだ。

 
■ WRESTLE-1 TOUR 2020 SUNRISE
日時:1月12日(土)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆913人(主催者発表)

<第0試合 シングルマッチ 15分1本勝負>
◯一
  3分58秒 逆エビ固め
●仁木琢郎

<第1試合 「WRESTLE-1 CRUISER FES 2020」直前シャッフルスペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負>
出場選手:アンディ・ウー、頓所隼、藤村加偉、エル・イホ・デル・パンテーラ、吉岡世起(#STRONGHEARTS)、MAZADA(東京愚連隊)
※当日抽選によって対戦カードを決定

●アンディ・ウー & 吉岡世起 & エル・イホ・デル・パンテーラ
  5分56秒 スモールパッケージホールド
頓所隼 & ◯藤村加偉 & MAZADA

<第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
●本田竜輝
  2分28秒 リバーススプラッシュ⇒片エビ固め
◯サイラス

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
●立花誠吾    &    ヨシタツ(全日本プロレス)
  10分25秒 T-ボーンスープレックス⇒片エビ固め
◯芦野祥太郎    &     羆嵐

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
●アレハンドロ    &    伊藤貴則
  7分43秒 ランニングニーアタック⇒体固め
◯河野真幸    &    児玉裕輔

<第5試合 ペガソ・イルミナル試練の5番勝負第5戦!スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負>
●ペガソ・イルミナル
  9分5秒 スライディングD⇒片エビ固め
◯田中将斗(プロレスリングZERO1)

<第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
カズ・ハヤシ & ●タナカ岩石
  9分55秒 ジャーマンスープレックスホールド
T-Hawk(#STRONGHEARTS) & ◯エル・リンダマン(#STRONGHEARTS)

<第7試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
近藤修司
  9分8秒 ノーコンテスト
征矢学

<第8試合 OWE無差別級選手権 60分1本勝負>
【第2代王者】   ◯入江茂弘
  13分5秒 ビーストボンバー⇒片エビ固め
【挑戦者】    ●土肥孝司
※第2代王者・入江茂弘、2度目の防衛に成功。

<メインイベント WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負>
【第15代王者】    ●稲葉大樹
  13分48秒 バーティカルスパイク⇒片エビ固め
【挑戦者】    ◯中嶋勝彦(PROWRESTLING NOAH)
※第15代王者・稲葉大樹が2度目の防衛に失敗。中嶋勝彦が第16代王者となる。