デビュー35周年で公認もらえた! 元祖・藤波辰爾「確かにうまいんだよ」武藤敬司のドラゴンスクリューをトークで絶賛

 21日、新宿・WRESTLE-1道場にて『WRESTLE-1 冬フェス(仮)2019』が開催され、200人のファンで賑わった。恒例の『ムトーーク』では、武藤敬司35周年にふさわしい大物ゲスト・藤波辰爾が相手役となる。

 2人の共通点といえば、必殺技ドラゴンスクリュー。藤波が先に使っていた技を武藤が使ったことで、辻よしなり氏が「パクリですよね」と疑惑の追究に入った。

藤波「僕が日本で初めてやったんだけど、10・9(1995年10月9日に武藤が高田延彦に見舞う)でもう1回、火がついたんだよね。感謝ですよ。レスラーの技はいろんな人に使ってもらっていい。武藤は確かにうまいんだよ。モーションも大きくて華がある」。

 デビュー35周年で公認をもらえた武藤は上機嫌。藤波はなおもドラゴンスクリュー談義を続ける。

藤波「カール・ゴッチに教えてもらって、本当は足に挟んで投げるんだけど、前田日明のキックとかを受けていたときに“やってしまえ”っていう(ことで腕だけで捕まえて間髪入れずに投げた)のが始まりでね」。

武藤「ドラゴン・スープレックスも藤波さんのインパクトがあるんですが、(印象とは違って)本人がほとんどやってない」。

藤波「今の選手は器用なんだけど、僕は身体がやわらかい方じゃない。だから(ガチッと決まったように)強烈に見えちゃう。そのときのマジソン・スクエア・ガーデン(試合で王座奪取)の控室ではそうそうたる顔ぶれにシャンパンを開けられてね。“やっちゃいけない”っていうくらいの(誰も見たことがない)技だったんだろうね」。

武藤「あのときの藤波さんの筋肉のカット、すげぇカッコよかった」。

 世代は違えど、技を大事にすることでプロレスを伝え続ける両者のトークがファンを引き込む。さりとて、藤波世代も武藤世代もどんどんリタイアする昨今だ。武藤がすかさず「2月28日に(武藤がレジェンド選手を招聘する大会)マスターズがありますから」と参戦オファーをかけると、藤波も笑顔で前向きさを表明していたのだった。

(イベント詳報は12月27日発売・週刊ファイト1月2-9日合併号に収録されます。)