SANADAが顔面負傷、高橋裕二郎が左ヒジ負傷で急遽欠場。何が起こるかわからない緊張感が漂った21日の後楽園ホール大会は、新日本プロレスにとって令和元年最終戦となった。
メインは「獣神サンダー・ライガー ファイナル後楽園ホールIII」と銘打たれた6人タッグマッチ。黒コスチュームで現れた獣神サンダー・ライガーは、飯伏幸太、棚橋弘至とのトリオを結成。記念撮影も華やかで、ラスト後楽園にふさわしい絵ができ上がる。団体や階級の枠を飛び越えて闘ってきたライガーは、その懐の刀を抜くようにオカダ・カズチカと互角の攻防を繰り広げる。トドメを刺そうとする場面を何度も得たが、オカダのキックアウトやカットプレーに阻まれる。最後は惜別のレインメーカーでオカダがライガーを沈めた。
これにより飯伏幸太は前哨戦を飾れずも、メイン後にオカダと張り合うように挑戦者権利証のブリーフケースを掲げる。ここにジェイ・ホワイト、内藤哲也が乱入してドーム2連戦で2冠戦線を繰り広げる4者が番外戦に。これを制したオカダがマイクを握る。
「おいジェイ、何が2冠だコノヤロー。おい飯伏、何が伝説つくるだコノヤロー。おい内藤、何が史上初の偉業だ! 最強はこのIWGPヘビー級チャンピオンだ」。
飯伏・内藤・ジェイが“2冠”プランに走る中、オカダがIWGPヘビー級王座独占宣言をぶっ放した。
なおもオカダは「みっつ言わせてください」と続ける。
「ひとつ、新日本プロレスに入れてくれたライガーさんと最後に試合ができてよかったです、ありがとうございました。ふたつ、2019年、たくさんのご声援、ありがとうございました。みっつ、特にありません。というわけで、2020年1月4日、1月5日、超満員の東京ドームでまたお会いしましょう!!」。
「カネの雨」ならぬ「雪」の演出が舞った後楽園ホール。引退を控えたライガーにも感謝したオカダは、万全の体制で年越しへと突入する。
■ 新日本プロレス 有馬記念 presents Road to TOKYO DOME
日時:12月21日(土)18:30
会場:東京・後楽園ホール
<第1試合>
辻陽太
〇田口隆祐
本間朋晃
10分14秒 どどん⇒エビ固め
●上村優也
タイガーマスク
真壁刀義
<第2試合>
●石森太二
エル・ファンタズモ
外道
9分47秒 反則
SHO
YOH
〇ロビー・イーグルス
<第3試合>
〇BUSHI
5分11秒 ブシロール
●ザック・セイバーJr.
<第4試合>
バッドラック・ファレ
タンガ・ロア
タマ・トンガ
〇KENTA
8分27秒 go 2 sleep⇒片エビ固め
●トーア・ヘナーレ
デビッド・フィンレー
ジュース・ロビンソン
後藤洋央紀
<第5試合>
●EVIL
高橋ヒロム
13分24秒 垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
〇石井智宏
ウィル・オスプレイ
<第6試合>
●チェーズ・オーエンズ
ジェイ・ホワイト
16分12秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン⇒片エビ固め
〇鷹木信悟
内藤哲也
<第7試合 獣神サンダー・ライガー ファイナル後楽園ホールIII>
●獣神サンダー・ライガー
棚橋弘至
飯伏幸太
14分52秒 レインメーカー⇒片エビ固め
ロッキー・ロメロ
YOSHI-HASHI
〇オカダ・カズチカ