[週刊ファイト12月12日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼ストロングスタイルプロレス“超”満員札止めで次の虎への考察
Photo&Text byこもとめいこ♂
・藤田和之vs.船木誠勝戦ド迫力
・「いつでも待ってる」マイクの真淵
・次の虎は…?
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新日本プロレスの原田克彦前社長が止めさせた“超”満員札止めの表記は、あるいは新間寿本部長の造語だろうかと、ストロングスタイルプロレスVol.4の帰りがけに配布された試合結果の「超満員」の文字を思った。
「昭和の巌流島」猪木―小林戦の蔵前国技館で手書きのチケットを臨時に増刷して、消防法の上限以上に立ち見客を入れさせた逸話は有名だが、昭和とはそういう時代でもあったのだろう。各施設とも収容人員は法律で定められているのだから、それを超えて、つまり数字で出せる満員札止めの人数以上が観た事を後世にまで伝える表記として“超”満員は非常に的を射ているし、ロマン溢れる表記でもある。
12・5後楽園に入りきれないほどの観客が詰め掛けた訳では無いが、新日本プロレスでさえ満員札止めにならなくなってきたここ最近の平日後楽園ホールとしては“超”満員と言っていい入りだった。
藤田和之vs.船木誠勝というカードにはそれだけプロレスファンを会場に向かわせる魅力があったという事であろう。
また、今回の興業自体、全6試合良いカードが並んだし、どれも正当派ストロングスタイルのプロレスを立派に継承していると唸らされた。