いよいよ目前に迫ったKNOCK OUT11・1後楽園『BREAKING DAWN(夜明け)』。
スターダムとKNOCK OUTの両輪でキックと女子格闘技の覇権を目指す事となったキックスロードが、『夜明け』のタイトルに相応しい新たな施策が発表となった。
まず、事業譲渡契約を締結したばかりのスターダムから岩谷麻優と中野たむがメインイベントのプレゼンターとしてリングに登場、両選手へ試合前に花束の贈呈を行う。
岩谷麻優と中野たむは、10月17日のスターダム新体制発表記者会見後に小笠原瑛作、ぱんちゃん璃奈と対談をしており、親交を深めたばかり。
早くも協業によるシナジー効果が目に見えて表れる事となった。
また、大会終了後にはアフターパーティーが行われ、試合のゲスト解説に引き続いてぱんちゃん璃奈がMCを務める事も発表されている。
さらに、育成と女子部の充実というKNOCK OUT第2章のテーマに合わせ、『K.O TRYOUT』応募者から女子の大塚愛莉、山上都乃がOPマッチに登場する。
スポーツ界混迷が予想される2020年、台風の目となるKNOCK OUT第2章の夜明け、見逃せない霜月決戦はまもなくゴング!!
■ キックスロード KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN
日時:11月1(金) 開場17:00 開始17:30
会場:東京水道橋・後楽園ホール
<メインイベント スーパーバンタム級(55.5Kg)契約 KNOCK OUTルール 3分5R>
小笠原瑛作
vs.
サオエーク・シットシェフブンタム
<セミメイン 70.0Kg契約 REBELSルール 3分5R>
日菜太
vs.
ラーシーシン・ウィラサクレック
日菜太インタビュー
――KNOCK OUT2戦目が決まりました。調整はいかがでしょうか。
「いい練習ができていて練習内容に関しては特に変えることはないのですが、自分のスタイルを強化することを重視しています」
――前戦となった8月のジョムトーン・チュワタナ戦を振り返ってもらいたいと思います。1Rにジョムトーンの左フックでダウンを喫し、日菜太選手が左ローで反撃し追い込みましたが、惜しくも判定負けでした。
「試合映像は10回ぐらい見返しました。ジョムトーンはパンチを見切る能力が想像以上でしたね。最初にジャブを突いてイケるという感触があったのでぐいぐい入ったところを、パンチで狙われたので引き込まれたんだなと。それまではわざと緩いパンチを打ってきていたのですが、ダウンを取ってきたパンチだけ凄く握りのあるものを打たれてしまいました。ああいうパンチは67戦やってきた中で、初めて経験したものでした」
――そのパンチでのダメージはあったのでしょうか。
「ダウンしたダメージはありましたが、それ以降にそこまで効いた攻撃はありませんでした。後半は向こうも疲れていましたし、フィジカル面では僕の方が全然強かった印象を受けました。あと1分半あったら形勢は全く変わっていたことになっていたと思います」
――そういう手応えもあってもう一度やりたい想いも強かったのでしょうか?
「そうですね。もう一回やって勝って8月の敗戦がなかったことにしたいです」
――その敗戦を活かして練習で取り組んでいることはあります?
「もっと突き詰めていかないといけないという想いが凄く強く、練習時間、休み、身体のケア、体重管理のそれぞれの時間の確保をより徹底するようになりました。ここまで徹底してこれだけやってきて結果が出なかったらしょうがないという想いはあります。今は悔いなく生きているので、これで結果が出なくても後悔はないと思いますね。あとは試合の時に、今までの良い行いがどう出るかになると思います」
――今回のラーシーシン・ウィラサクレックについてはどのような印象がありますか?
「映像は見たのですが2~3試合しかなく、ダイジェストなどでちゃんとしたものがなかったのでもう少し見たかったというのはあります。僕のタイ人トレ-ナーいわく、凄くテクニシャンで簡単な相手でないと。トレーナーは対戦相手のことを考えてミット打ちをしてくれるので、そういう意味ではいい対策はできていると思います。タイプ的にはスイッチして戦ってくるので、昨年3月にK-1のリングで対戦しているチンギス・アラゾフにファイトスタイルは近いのかなと思いますね。でもアラゾフほどは強くはないので、打倒アラゾフを掲げている以上は勝たないといけない相手だと思っています。WSRジムが自信を持って送り出してくる選手であって、日菜太を食って第2のゲーオやゴンナパーとして売り出していこうとタイから連れてきたと思うので、そんな簡単に食われるわけにはいきません」
――その後、目標として掲げている新日本プロレス参戦に関して進展はありました?
「特に進展はないのですが、僕がやるべきことは今回しっかり勝って発言権を得ることなので、結果を出してアクションを起こしていきたいと思います」
――ジェムトーン戦後、プロレスファンの反応はどうでした?
「ツイッターを見たら“日菜太負けて良かった”と書かれていて、そういう意味でもプロレスファンを巻き込むことができて良かったと思います。もっと気にしてもらいたいですし、会場にも足を運んでもらえるようなアクションを起こしていきたいですね。僕のキャリア終盤の中で、6月の坂本優起戦、8月のジョムトーン戦、11月の今回と短期間で3試合もやります。歳を取ってきただけに僕的にも身体は辛いのですが、REBELS、KNOCK OUTにしっかりと恩返ししていきたいと思います」
――毎回日菜太選手からチケットを購入された方には豪華特典が付いていますが、今回はどういった物が付きますか?
「今回はアクリルスマホスタンドになります。凄くクオリティが高くていい物なので、今回僕からチケットを購入した方、これから応援してくれる方も今後のチケット特典を期待していて下さい。個人でこれだけ凝った物を出している選手はいないんじゃないかなと思います。こういうことを5年以上も続けている選手は僕だけじゃないでしょうか。こうやって何でも継続できる力があるのは、僕の一番の武器でもあります。今は色んな団体で選手応援シートを出していると思いますが、そのきっかけを作ったのも自分だと思っているので、そういう強みも見せていけたらいいなと思います」
――以前にはタオルやステッカーなど購入特典がありましたが、そういう特典内容のアイデアもご自身で?
「そうですね。自分で考えて提案して、300~500個単位で注文します。1個に対していくらかのコストはかかるのですが、自分から来てくれる方に対しての恩返しの意味もあり、自腹を切ってきました。一回購入してくれるとリピーターが多いのでありがたいですし、ますます負けられません。応援してくれる人は、僕の試合をもうちょっと見たいと思ってくれているので、最後にもう一回、アラゾフやペトロシアンのような世界トップレベルの選手たちとやれるようなレベルまで辿り着いて辞めたいと思っています」
<第5試合 54.0Kg契約 KNOCK OUTルール 3分5R>
壱・センチャイジム
vs.
HIROYUKI
壱・センチャイジムインタビュー
――今回2度目のKNOCK OUT参戦が決まりました。
「8月のKNOCK OUT初参戦での炎出丸戦では左ミドルを使ったテクニックで試合を組み立ててしまい、KNOCK OUTという舞台なのにKOできませんでした。またKNOCK OUTの舞台に呼んでいただけたので、次の試合では冷静にKOを狙っていこうと思ってます。勝つことはできましたが、センチャイ会長から合格点が出ていません」
――KO決着できなかったことで合格点は出なかったのでしょうか?
「会長はどちらかというと、KOで勝つよりも相手との明らかに実力差を見せた上でフルラウンド戦って最後の最後までお客さん、関係者を楽しませて勝つ方がかっこいいと思われているんです。以前、僕が一回ダウンを奪って、立ち上がってきたところにラッシュを仕掛けても『与那覇君(本名は与那覇・壱世)、攻めないで!』と言われたことがあり、前回もラッシュを仕掛けて言われました。翔先輩が試合中に熱くなってKO狙いにいくと、『翔太君(翔の名前)、ダメ~』と言われてました。ですが、前回は首相撲の攻防で合格点が出ずに『倒すヒザ蹴りを打ちなさい』と言われてめちゃ怒られました(苦笑)」
――炎出丸選手との一戦は沖縄対決でしたが、試合後に交流はありました?
「翔太さんと炎出丸さんが仲が良くて歳も同じなんです。お二人が飲まれている時に僕に電話をかけてくれたり、早く寝て起きたら深夜に炎出丸さんから飲みのお誘いの電話があったりしているのですが、今は試合間隔が短いので飲みに行っていません。試合後に落ち着いて飲みに誘われたら、炎出丸さんには沖縄の先輩ということで甘えたいと思います(笑)」
――対戦するHIROYUKI選手にはどのような印象がありますか。
「新日本キックはエリート集団と言われているだけあって、その中でもチャンピオンというだけあって、みんな強いしスタミナ、テクニックがあって穴がありません。そのチャンピオンといきなり戦えるというのは凄く光栄なことですね。公開記者会見の時に僕のことを『凄くカッコイイ』と誉めてくれていたのですが、最近、TOKYO MXで放送されたKNOCK OUTの番組では僕のことを『自信過剰』と言っていたので、イラッとして燃えてきました」
――お互いにヒジが得意ということで、斬り合いも想定していますか?
「僕のHIROYUKI選手に対してのイメージは、それほどパンチは得意じゃない選手なんです。パンチだと間違いなく僕の方が上なので、打ち合ってはくれないでしょうね。HIROYUKI選手の戦い方を見ると、近距離かミドルレンジでの距離での戦いになりそうだなと思っています」
――今回はどういう試合を見せたいですか?
「お客さんからはテクニック合戦を期待されてます。各ラウンドでテクニック対決だったり、KOを狙ったヒジの打ち合いなど、1試合で色んな展開が期待されるので楽しみにして欲しいですね」
――ニックネームの“職業・イケメン”に関してその後の反響はどうですか?
「アンチは増えているのですが、それなりにファンが増えている実感はあります。プロレスラーの棚橋弘至さんのようにアンチがいないと本物じゃないと思うので、僕はアンチが出てきたことで本物に近づいてきているのかなと思います」
――次の試合をクリアーしたら、その先に見据えていることはあります?
「今のバンタム級で減量はきつかったりはしないのですが、スーパーバンタム級で凄くやりたい選手との対戦イメージが沸いています。KNOCK OUTでもスーパーバンタム級は盛り上がっているので、そこに絡んでいきたいですね。名前はまだ言えませんが、次のマイクで言いたいことを準備しているのでその時に言わせていただきたいと思います」
――ファンにメッセージをお願いします。
「僕は今まで5KOしていて、パンチでのKOが3つ、ヒザが1つ、ヒジが1つなんです。今まで一番気持ち良かったのは、ヒザでのKOでした。僕は何でもKOできる技があるのですが、次の試合ではこれでKOするという技は決まっているのでそれも楽しみにして下さい。僕の試合を初めて見る方もいると思いますが、僕の顔だけじゃなく試合もちゃんと注目して見てください」
――今大会にも出場する、引退間近の翔選手に対してメッセージはありますか?
「翔太先輩は試合のほとんどがヒジでのKOが多く、その翔太先輩が引退する前にヒジで勝つことのもいいことだなと思っています。引退二連戦に僕も出させてもうらのですが、翔太先輩の背中を見ながら一緒に減量して一緒に戦うというチームスポーツのような感覚でいます。翔太先輩の最後を見届けられるのを嬉しく思っています」
<第4試合 70.0Kg契約 KNOCK OUTルール 3分5R>
T-98(タクヤ)
vs.
プライチュンポン・ソーシーソムポン
<第3試合 61.5Kg契約 KNOCK OUTルール 3分5R>
重森陽太
vs.
翔・センチャイジム
重森陽太インタビュー
――2月の髙橋一眞戦以来のKNOCK OUT参戦となりますね。
「新日本キックで試合があったのでタイミングが合わず期間が空いてしまいました。以前は各団体のチャンピオンが集結したKNOCK OUTは新体制になってからは出場メンバーが変わりましたが、みんなでレベルの高さをアピールできる興行にしたいと思います」
――対戦相手は翔・センチャイジム選手になりました。
「今までに実現しなかった選手との対戦を新体制KNOCK OUT初参戦でできるので、KNOCK OUTでこんな試合の楽しみ方ができるんだ!?とファンに思ってもらえるような試合を見せられたらいいなと思います」
――練習ではどういうことを強化していますか?
「これといった翔選手対策ではなく、総合力を上げています。相手が得意とする組む展開になったらそれなりに対処する練習はしていますが、いつも通りの動きをベースにした練習になります」
――重森選手は打倒ムエタイを目指す新日本キック所属選手ということで、タイ人との選手も多いですが、スタイルの違う日本人選手と比べてどちらがやりやすいですか?
「日本人選手の方がやり辛く、タイ人の方がやりやすいですね」
――今回和製ムエタイ選手である翔選手は首相撲を得意としているだけにマニアックな試合展開も考えられます。
「最初このオファーを聞いた時は、翔選手には空気を読んだ試合をしてほしいなと思いましたね(笑)。翔選手も言っていたように首相撲からヒジ・ヒザの攻撃で来ると思いますが、しっかりとその面白さが伝わるような試合をしたいと思います。首相撲の展開だと日本人のお客さんには好まれないのですが、今回はしっかり組む展開でも負けることはないのでそれでもいいかなと思います。そこで優位に立てれば試合運びも楽になるわけですし。今年7月にWKBA世界ライト級王座決定戦で対戦したラックチャイがゴリゴリの首相撲の選手だったので、組まれた時には僕はしっかりブロックして長い距離の時にポイントをしっかり取る戦いをしました。試合を終えた時に、自分の中で不完全燃焼があり、もっとしっかり首相撲の展開に付き合っていたら面白い試合になっていたんじゃないかなと思いましたね」
――12月に引退試合をする選手と試合をすることに関してはどう思いますか。
「僕はまだ24歳なのでまだちゃんと引退のことは考えられませんが、自分もいつか引退を考える時が来ます。16歳でプロデビューしてもう8年も経っていて引退するのは30歳ぐらいの時だと考えると、今は折り返し地点でもあります。引退間近の選手との試合が決まったことで、自分はこのままでいいのか、意外と自分にも残された時間はないんじゃないかと自分自身を見つめ直すことができました。このマッチメイクでそういうことを考えるいいきっかけを与えていただけたと思います」
――今回はWKBA世界タイトルを獲っての初戦になります。世界チャンピオンとしてご自身で変わったことはありますか?
「江幡睦さん、塁さんがよく『このベルトの価値を高めないといけない』と言われています。その立場に自分も立ち、まずは国内のトップ選手とやって勝ち続けていけばこのベルトも価値も自然に高められると思っています」
――次の一戦をクリアー後、KNOCK OUTで目標としていることはありますか?
「昨年12月にKNOCK OUTのアジアトーナメントでボルドバートル選手にKO負けしているので、もう一度トーナメントを開催してもらって借りを返したいですね。もし実現すればワンデートーナメントを開催してもらって許可が出れば、一回戦でムエタイ流に前蹴りのみで流すような試合がしたいです(笑)。そういう戦いをしてもいいよと言われたら、僕は結構強いですよ(笑)」
――ファンにメッセージをお願いします。
「金曜の夜ということで忙しいとは思いますが、新生KNOCK OUTが生まれ変わるのが11月1日のBREAKING DAWN(夜明け)だと思います。面白いカードが揃っている中で、さらに新しい風を吹かせるのが重森vs翔センチャイの試合だと思うので、ぜひ注目して下さい」
――どんな夜明けが待っていますか?
「魅力のある団体だと選手が必然的に集まってきます。僕が団体を輝かせる選手になって、団体も輝かせたいですね。僕の首を狩りに色んな団体の選手が集まるようにしたいと思います」
翔・センチャイジムインタビュー
――今回KNOCK OUT初参戦が決まりました。
「年内に引退することを決めていたところ、唯一出たいと思っていたKNOCK OUからオファーが来たので嬉しいです」
――いつ引退を決めたのでしょうか。
「今年の3月ぐらいに決めました。僕はすでに5本のベルト(WMC日本ライト級王座、MuayThaiOpenライト級王座、INNOVATIONライト級王座、NJKFライト級王座、蹴拳ムエタイライト級王座)を巻かせていただいて、3本目のベルトを巻いたあたりからベルトに対する執着もなくなり、もう目指すものがなくなったというモチベーションの低下が一番の原因ですね」
――ムエタイスタイルでやられていて、ラジャダムナンやルンピニーの二大殿堂スタジアムのベルト獲得を目標にすることはなかったのでしょうか?
「僕はそういうのにもあまり執着はなく、タイファイトに出たり(2011年11月6日)、ホーストカップでのセンチャイ戦(2014年3月23日)、TOYOTA CUPでのノンオー戦(2014年10月31日)などの貴重な経験をさせていただいたので、ムエタイに対する心残りはありませんでした」
――64戦経験されて一番印象に残っている試合は何でしょうか。
「初めてベルトを巻かせていただいた階勇弥君とのNJKFライト級王座決定戦(2013年12月1日)です。一番気持ちが入った試合でしたし、フィニッシュもうまくいって3RKO勝ちすることができました」
――逆に一番思い出したくない試合はありますか?
「Krushでの卜部功也君とやった試合です(苦笑)。センチャイ、ノンオーは別として、チャムアトーンなど負けた選手に関しては、もう一回やれば勝てると思うことはあるのですが、その道で上を極めているスペシャリストとK-1ルールでやっても勝ち目はないなと。K-1ルールとムエタイルールは全くの別物でした」
――ヒジありの国内最高舞台、KNOCK OUTが旗揚げしてモチベーションが上がることはなかったですか?
「モチベーションが落ちているなと感じている時にKNOCK OUTが旗揚げしてモチベーションは上がりました。でも、オファーがあった時にはすでに試合が決まっていたことが何度も続きましたね」
――12月1日の所属ジム主催興行MuayThaiOpen(ムエタイオープン)で引退試合を行うことが決定していますが、その前に今回対戦する重森陽太選手にはどのような印象がありますか?
「試合が決まってからもじっくり試合映像を見ていないのですが、身長が高く蹴り技の選手という印象があります」
――どういう試合がしたいですか?
「重森選手は相手の土俵で、同じ技で戦っても勝てると言っているみたいですが、僕も同じことを思っているので、同じ土俵で同じ技で競り合う試合がしたいですね」
――重森選手は35戦して負けたことは3戦、そのうちKO負けが1戦のみとタフで穴のない選手ですが、倒す自信は?
「KNOCK OUTという大会なので倒したい想いはもちろんありますが、KOできなくてもドロドロの試合になっても、勝利にしがみ付きたいですね」
――終わりが見えているだけに捨て身でいく作戦も考えていたりは?
「それは凄く考えています。やはり、やり残してスッキリしないまま終わるのも嫌なので、倒されてもいいので出し切りたいと思います。今までの試合とは違うスタイルの翔・センチャイムエタイジムを見せられると思います」
――引退後はどのような道を考えているのでしょうか?
「ムエタイとは関係ないのですが……嫁と二人でラーメン店をやりたいと思います。すぐにオープンするわけではなく、自宅でラーメンを研究するなど少しずつ下地を作りながら進みたいと思います」
――なぜラーメン店なのでしょう?
「僕は山形県出身で、麺の消費率が日本一になるぐらいみんなラーメンが好きな県なんです。あと、REBELS(2015年1月25日)でヤスユキ選手に負けてもう格闘技を引退しようと思って、ラーメン店で就職していたことがあり、そこで働いていた女性が今の嫁になります。そういったご縁もありラーメン店をやろうと思いましたね」
――最後に会場に来るファンにメッセージをお願いします。
「KNOCK OUTという大会名に恥じないような思い切った試合をしますので応援よろしくお願いします」
<第2試合 57.0Kg契約 KNOCK OUTルール 3分5R>
宮元啓介
vs.
小笠原裕典
宮元啓介インタビュー
――4月の良星戦以来のKNOCK OUT参戦が決まりました。
「2Rに良星選手のパンチをもらってからは、ぶっちゃけあの試合のことは何も覚えていません(苦笑)。試合後に控え室に着いて落ち着いたら、俺なんでここにいるの?と思ってしまうぐらいパンチが効いていたんでしょうね。映像を見返したところ、自分の方が手数があったと思うので、最初のラウンドから倒す気持ちで攻めれば倒せたんじゃないかなと思いました」
――敗因は何だと思いますか?
「組み際に安心したところで左フックをもらってしまったので、ちょっとした油断だと思います。どんな場面でも油断はしちゃいけないなと感じましたね。今回はディフェンス面も強化してきたので、今後は下手に攻撃をもらうこともありません」
――今回7か月ぶりにKNOCK OUT参戦が決まりました。
「KNOCK OUTに上がるということよりも、2018年2月のREBELSのリングで引き分けた小笠原裕典選手と完全決着を付けたいという想いが強いですね」
――一度対戦してどのような印象がありますか?
「手足が長くてリーチの差があったのでそこで戸惑ってやり辛かった印象があります」
――一度対戦しているだけに対策はバッチリ?
「前回よりも強くなっていると思いますが、手応えをまだ覚えているのでその時のことをイメージしながらこう戦おうと決めていることはあります」
――再戦はご自身的には得意ですか?
「過去に再戦したのは炎出丸選手、邦博選手、中務幸信選手の3人いて、どの試合でも再戦では戦いやすくて負けていないので、得意な方だと思います」
――練習で強化していることは?
「今回は57kg契約といつもより重い体重での試合になるので、全体的にフィジカル面を強化して前回よりもパワーが付いていると思います」
――スーパーバンタム級からフェザー級に階級を上げたのはなぜですか?
「適正階級はスーパーバンタム級ですが、7月のイノベーションで直也選手に勝ってフェザー級のベルトを獲ることができたので、もう一回この階級でやってみようと思いました」
――体重が重くなる分、スピード、パワーなど実際に動いた感触はどうでしょう。
「パワー面では戸惑った面もありましたが、今はそこを強化しているので次は問題ないと思います。今後もオファーがあれば、どちらの階級でも戦っていきたいと思いますね」
――次はどういう試合をしたいですか?
「そろそろKO勝ちしたいので小笠原選手を倒すことだけをイメージして戦いたいと思います。これまでは判定でもいいから勝てればいいやという気持ちでやっていたのですが、今回からはどんな試合でも倒す気持ちでやっていこうと思います」
――その気持ちの変化があったのは何かあったんですか?
「KNOCK OUTのリングで後輩の(安本)晴翔が倒す姿を間近でみていると、こんなんじゃダメだなと刺激を受け、しっかり倒して盛り上げるような試合をしようと思いましたね。あと、子供が1歳半ぐらいに成長し、段々と周りのことを認識できるようになっているので、そろそろお父さんの倒すカッコいい姿を見せなきゃいけないなとも思いました。小笠原選手はお子さんが産まれたばかりなんですよね? パパ対決でも負けられません」
――キャリアは50戦を超えてまだ伸びていると感じることはありますか?
「スパーリングや練習でまだ強くなっていると実感する部分はあるので、まだまだイケると思います」
――2017年12月のKNOCK OUTで対戦している江幡塁選手がスーパーバンタム級トーナメントで優勝して初代KNOCK OUTチャンピオンになりました。その活躍をどのように見ています?
「一回戦って負けて、その時に自分の中で手応えを感じていてそんなに差はないなと思ったので、もう一度やりたいと思います」
――会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
「今回は“倒す宮元啓介”が見られると思うので楽しみにして下さい」
<第1試合 64.0Kg契約 REBELSルール 3分3R>
耀織
vs.
鈴木千裕
鈴木千裕インタビュー
――10月のKNOCK OUT後楽園大会(橋本悟に1RKO勝ち)に続いての参戦が決まりました。
「試合が終わってケガも特になかったので、山口(元気)会長にやりたいとお願いして、今回の試合が決まりました。ちなみに前回の試合後に6日間ぐらい休み、すぐに練習を再開して仕上げてきています」
――橋本戦では秒殺KO勝ちでしたが、イメージ通りの動きができたのでしょうか。
「練習通りのことができましたが勢いで勝てたようなものなので、再戦をしたら内容はどうなるかはわかりません。慢心しないで練習しようと思いました」
――セコンドに付いたお兄さんの宙樹選手からは何か試合内容に関して言われました?
「早く倒すことができたので、『今回は凄く良かった。文句ない内容だった』と言ってくれましたが、『気を抜くと絶対にボロが出るから調子に乗らないで練習しろよ』と言ってくれます。いつも厳しく優しくアドバイスしてくれるので、兄が一番頼れる存在です」
――プロ3戦目でキャリアのある橋本選手とやって得るものは大きかったですか?
「チャンピオンに勝てたことは自分の中でも大きな自信になりましたし、逆に今回は悟さんに勝った後の試合なので悟さんのためにも負けられません」
――橋本戦後、練習で強化していることはありますか?
「みんなは僕のことをパンチしかできない選手と思っているのでしょうが、別にそうでもないと自分では思っています。練習ではパンチも蹴りもバランスよく練習していて、蹴りは特にしっかり練習するようにしています」
――パンチが得意ということで、タイ人トレーナーから蹴りを強化しろと言われたりもします?
「『パンチで勝負するにもいいけど、それで通用しない相手もいずれ出てくるぞ』と言われてます。目の前の試合に勝つだけの練習をしているわけではないので、その先にチャンピオンになること、チャンピオンになってからのことを考えて練習しています」
――次の対戦相手、耀織選手についてはどのような印象がありますか?
「パンチも蹴りもバランスよくできる選手なので、しっかりガードを上げて、いつも通り落ち着いて戦えば勝てる相手だと思うのでこれといった研究はしていません」
――耀織選手は蹴り技が得意ということで、今までに対戦した選手とは違うタイプの選手になります。
「蹴り技よりも強いのがパンチです。蹴り技とパンチが同時に出ても最初に当たるのはパンチなので、むしろ逆に当てられるもんなら当ててみろという感じでいます」
――耀織選手は同階級の選手のパンチではKOされないと豪語してました。
「自分もKOされたことがないので、そうやって言いたい気持ちもわかるのですが、耀織選手が今まで戦ってきた選手には僕みたいに強いパンチを打てる選手がただ単にいなかっただけだと思います。僕はMMAからキックに転向して次は4戦目です。ただ単に今まで耀織選手とやるタイミングがなかっただけであって、やれば普通に倒せると思っています」
――今回の試合で見てもらいところはありますか?
「今後も勝ち続けてチャンピオンになりたいという気持ちは誰よりも強く持っているので、勝ちにこだわる貪欲さ、気持ちを見てもらいたいですね」
――ファンにメッセージをお願いします。
「1Rで倒すのはベストですが、早く倒そうとすると倒せないものです。今持っている実力を全部十分に出し切るのは2Rで倒すことがベストです。今回は2Rで倒すのが理想なので、ちゃんと有言実行しようと思います。第1試合目から応援しに来てください」
<オープニングマッチ④ 52.16Kg契約 KNOCK OUTルール 3分3R>
佐藤仁志
vs.
花岡竜
<オープニングマッチ③ 53.5Kg契約 KNOCK OUTルール 3分3R>
古村光
vs.
星野航大
<オープニングマッチ② 47.0Kg契約 REBELSルール 2分2R>
山上都乃
vs.
チエミ
<オープニングマッチ① 50.0Kg契約 REBELSルール 2分2R>
大塚愛莉
vs.
望月冴香
チケット料金:
・柵内VIP(アフターパーティー付き) ¥40,000(当日¥40,500)
・SRS ¥15,000(当日¥15,500)
・RS ¥10,000(当日¥10,500)
・S ¥ 8,000(当日¥8,500)
・A ¥ 6,000(当日¥6,500)
・アフターパーティー券 ¥15,000(当日販売なし)
※アフターパーティーは前売り購入者のみ購入可能
チケット発売所
・チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:844-242) https://bit.ly/2APrMIf
ぴあカウンター、セブンイレブン各店
・後楽園ホール5階事務所 03-5800-9999