UFCヌルマゴ、ブランクをものともせず3R裸締めでダスティン・ポイエーに圧勝

(C) Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC

 カビブ・ヌルマゴメドフは例のコナー・マクレガーに勝ったあとの乱闘劇で謹慎処分だったが、約1年のブランクにも関わらず凄かった。これで28連勝。誰も止められない強烈な印象を残した。娘も生まれた暫定王者ダスティン・ポイエーは、家族と今後を考えると進退を匂わす発言をしている。

 アーリープレリムに登場したウェルター級の佐藤天はベラル・ムハマッドと対戦し、強打を浴びても攻める姿勢を貫いたものの、第3ラウンドにテイクダウンから背中を取られ、必死にチョークをかわそうとするも、ムハマッドのリアネイキドチョークが決まりオクタゴン2戦目は黒星を喫した。

 次回、UFCはカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのロジャーズ・アリーナにて”UFCファイトナイト・バンクーバー”を開催する。メインイベントにはドナルド・セラーニとジャスティン・ゲイジーのライト級マッチが組まれており、ジェームズ・ビックとエドソン・バルボーザを撃破して2連勝中のゲイジーは過去5試合で実に6つのファイトボーナスを手に入れ、セラーニもまた、連続ファイトボーナスを獲得しているとあって、2人の対決は激闘必至の好バトルが期待されている。

■ UFC 242 Khabib vs Poirier
日時:9月7日(現地時間)
会場:アラブ首長国連邦アブダビ Duアリーナ

【メインイベント】
<ライト級王座統一戦 5分5R>
[正規王者]○カビブ・ヌルマゴメドフ
 3R 2分06秒 裸締め
[暫定王者]●ダスティン・ポイエー

ハビブ・ヌルマゴメドフ

「自分のすべては父のおかげ。家族、チーム、兄弟、おじさんたちみんなに心から感謝していると伝えたい。俺たちは共に育ってきた。全員でこれを成し遂げたんだ。MMAはリスペクトがすべて。それを今日、見せられたと思っている。最近はかなりプレッシャーがあったから、数日は休みたい」

【セミメインイベント】
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
●エドソン・バルボーザ
 判定2-1(30-27、28-29、27-30)
○ポール・フェルダー

ポール・フェルダー
予防的な理由から病院に搬送されたためコメントなし

【メインカード】
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○イスラム・マカチェフ
 判定3-0(30-26、30-26、29-27)
●ダヴィ・ラモス

イスラム・マカチェフ
(コメントなし)

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○カーティス・ブレイズ
 2ラウンド(2分22秒)TKO
●シャミル・アブドゥラヒモフ

カーティス・ブレイズ

「勝てて本当にうれしいし、次に進めることもかなりワクワクする。今回の試合はこうなるだろうなと予想していた通りになった。相手を抑え込む方法もグラウンドへの持ち込み方もテイクダウンもすべてだ。あとは待って、次がどうなるか見てみるけど、何が来ようと、誰が来ようと覚悟はできている」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
●マイルベク・タイスモフ
 判定3-0(28-29、27-29、27-29)
○ディエゴ・フェレイラ

ディエゴ・フェレイラ

【予防的な理由から病院に搬送されたためコメントなし】

【プレリム】
<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ジョアン・コールダウッド
 判定2-1(28-29、30-27、29-28)
●アンドレア・リー

ジョアン・コールダウッド

「勝ててものすごく安心しているわ。もし勝てなければ半分のお金しかもらえずに家に帰ることになるから、ファイターにとっては相当のプレッシャーがあるのよ! いいパフォーマンスができて本当にうれしい。アンドレアとの試合が決まった瞬間に、ハードな戦いになるだろうと思ったけど、でもこういうのが私の望む対戦。私にとってはきっとステキな思い出になるだろうし、仕事に戻るわ。この階級の誰が相手でも倒すためにがんばっているんだから」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
△ズバイラ・ツフゴフ
 判定1-1(28-29、28-28、29-28)
△リローン・マーフィー

リローン・マーフィー

「初めての試合に出られたことはうれしかったけど、この10倍はマシな試合ができると思っている。2戦目はもっとうまくやる。もっとハードになると思っていた。今日はいろいろ学んだよ。次はもっとうまくやる。来年の初めに試合がしたい。自分の戦い方を上げていかないといけないし、レスリングにも取り組んでいかないと」

ズバイラ・ツフゴフ

【コメントできる状態にないためコメントなし】

<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
●リアナ・ジョジュア
 3ラウンド(2分26秒)TKO
○サラ・モラス

サラ・モラス

「アブダビでUFCの試合に勝った最初の女性になれるなんて最高にいい気分。アメージングよ。私にとっては世界の全てを意味する勝利だし、ここにいる人たちにとってもそうであってほしい。もっと多くの人たちがこのスポーツに参加できるようになり、それが彼らの目を開くきっかけになるといいわね。この勝利によって次の試合のチャンスがもらえたらうれしいわ! 契約上では最後の試合だったから、UFCがまだ私のことを好きでいてくれますように。本当の力はまだまだこんなものじゃないのよ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○オットマン・アツァイター
 1ラウンド(3分33秒)KO
●テーム・パッカレン

オットマン・アツァイター

「今日は本当に良かった。いつもはノックアウトを狙わず、15分の試合に備えている。相手がやってきて、俺がどのくらいプレッシャーに耐えられるかを見たかったらしい。向こうがこれだけのプレッシャーをかけてくるとは予想していなかったけれど、やってきた。左手はどうかしてしまったみたいだ。まだよく分からない。左のフックがやばかった。だからその時にノックアウトを狙うしかないって思ったんだ。今回の試合に向けてしっかりとトレーニングできていたから、次もなんでもかかってこい」

【アーリープレリム】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ベラル・ムハマッド
 3ラウンド(1分55秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●佐藤天

ベラル・ムハマッド

「中東のためにもしっかり試合に臨んで最高のショーを見せないといけなかった。自分の地元ファンの前だからね。今週、自分が受けた歓迎や声援は本当にすごかった。フィニッシュを狙っていたし、それを達成できてうれしい。次はランキングに入っている誰かとやりたい」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
●ノーディン・タレブ
 1ラウンド(4分26秒)TKO
○ムスリム・サリコフ

ムスリム・サリコフ

「どの試合も第1ラウンドでフィニッシュしたいと思っている。俺の戦績を見てもらえれば、どの試合も全部、1ラウンドで決めてきたのが分かってもらえると思うし、その覚悟でいた。相手に打撃を当てたときにフィニッシュするチャンスだと思ったし、レフェリーが止めに入ったから、あれが良かったんだと分かった。次が誰でも気にしない。誰でもかかってこい。中国のリー・ジンリャンはどうかな。いいファイターだし、中国のスターだ。俺も中国ではかなり人気だから、きっといい試合になるぞ」

ミドル級マッチ 5分3ラウンド
○オマリ・アフメドフ
 判定3-0(30-27、30-27、29-28)
●ザック・カミングス

オマリ・アフメドフ

「俺たちにとっては集中するにも良かったし、露出にもかなり良かったと思っている。注目がすべてハビブに集まっていたからね。でも、ある程度は注目してもらわないとダメだ。俺にとってはとても良かったと思うし、すぐにまたやれればうれしい」

ライト級マッチ 5分3ラウンド
○ドン・マッジ
 判定3-0(30-27、30-27、29-28)
●ファレス・ジアム

ドン・マッジ

「前にも言ったけど、直前に対戦相手が変わったから調整が必要だった。自分はグラウンドゲームでアドバンテージがあると思っていたし、相手があれほどやってくるとは予想していなかったけど、序盤に右手を痛めてしまったみたいで、思い通りに打っていけなかったけど、勝ちは勝ち。そのためにやっているんだから」


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