ー「マイナスがあるからプラスが生じる。不幸があるから幸せの味がわかる。暗黒を明るさに転換できるかどうかで、その人間の値打ちが決まるんですよ」
猪木の処世術である。ー
ー井上義啓著『不在証明ーあるいは猪木へのレクイエムー』よりー
9月2日、三鷹のモンテローザ本社別館で、『ラグビー応援! 元気ですかー!! 』キャンペーン開催の記者発表会が行われた。
コーラルゼットの甘井氏からその案内をもらった翌未明、田鶴子さんの訃報がもたらされ、発表会は中止かと思われたが、事前に決めたスケジュールは変更しない。との故人の意志を尊重し、当初の予定通り行われた。
さしもの猪木も憔悴しきっているのではないかとの予想は、詰め掛けた報道陣の前に姿を表した瞬間に吹っ飛ばされた。
ー寂しい時、悲しい時、臨時の人世にいや応なしに押し出された時ー猪木にもいろいろな断面があったが、いつも明るさを装った。いつも満開の桜の下とはいかないのに、猪木は、会う人のすべてに“元気主義”で接する。
(中略)だから猪木の“元気印”は本物なのである。ー
ー前掲書よりー
悲しくない筈がない。
しかし、その場には、どんな現役レスラーでも集められない数のTVカメラ、記者、報道陣が待っている。試食の闘魂バックリブを用意してくれたモンテローザからも大勢のスタッフが見守っていた。なにより田鶴子さんが悲しむだろう。
だから猪木は本物の元気を見せてくれた。退院したばかりとは思えない笑顔を振りまいた。
「美味しい物を食べてなかった」
と、闘魂バックリブにかぶりつき、
「医者に止められてたんだ」
と、ハイネケンの瓶を傾けた。
自ら
「この間、若い女性に認知してくださいと言われて…」
と、認知症疑惑をネタにして笑いをとり、
「『さんまのまんまSP』はさすがに(精神的に)キツかった」
と心情を吐露し、
「難しい話はできないから」
と牽制しつつ、商品名の『バックリブ』とバックブリーカーを重ねてかつての修業時代の想い出や、アントンリブの話に繋げるなど、衰えを感じさせない話芸をみせた。
コラボメニューの『闘魂バックリブ』を
「初めて食べる」
と、ズバッと言ってしまうシュートトークも飛び出した。
腰や膝が悪いのだろう、松葉杖が必要な状態の身体より、むしろ頭の方がしっかりしている印象だった。
その身体にしても、スポニチ安田記者への闘魂注入時、恒例の
「ダーッ」
の時、コーラルゼット甘井氏に杖を預け、しっかり両脚で立っていた。
政界は引退したが、猪木健在なり! との印象を強く感じさせた会見となった。
プロレス・格闘技ファンとしても、闘魂バックリブとハイネケンを味わいながら、猪木の元気印に思いを巡らせてみたいところではある。
今日は「さんまのまんまSP」の収録でした。
オンエアは9月13日(金曜日)です。 pic.twitter.com/eFeo1ljh4m— アントニオ猪木 (@Inoki_Kanji) August 28, 2019
朝、猪木会長から電話がありました。こんな時だが、頑張ろうよ、と会長を励まさなきゃいけない立場の私を逆に励ましてくれました
奥様は、さんまさんと猪木会長の共演をとても楽しみにされており、具合が良くなったら必ず立ち会うと言っていました。きっと今日も見守っていてくれると思います。 pic.twitter.com/JG7Zg2YytH— motoyukiamai (@motoyukiamai) August 28, 2019
『最強のスクラム 闘魂バックリブ』(税抜き¥1280)
アントニオ猪⽊コラボメニュー。
「豚のあばら背中側の⾻付き⾁のバックリブをラグビーのスクラムに⾒⽴てました。BBQソースで⾹ばしく焼き上げた、柔らかな⾻付き⾁に豪快にかぶりついてお召し上がりください」
〔カミナリステーキを除く、対象店舗全店で販売〕
『ラグビー応援! 元気ですかー!! 』キャンペーン概要
■実施期間:9⽉3⽇(⽕)〜11⽉2⽇(⼟)
■対象店舗:モンテローザグループの約1500店舗で実施
対象ブランド:⽩⽊屋・⿂⺠・笑笑・⼭内農場・⽬利きの銀次・千年の宴・キタノイチバ・横濱⿂萬・濱焼北海道⿂萬・北海道⿂萬
・⽉の宴・⽉の花・Kocoro-ya・福福屋・⽵取酒物語・くろ○・丹波⿊どり農場・かば屋・カミナリステーキ
(「均⼀価格の店舗」および「笑笑蒲⽥東⼝駅前店」を除く)
■割引条件等:『アントニオ猪⽊⽒とのコラボメニュー』、もしくは『ラグビー世界強豪国のお奨め、応援メニュー』とハイネケン(⼩瓶)をセットで注⽂時に『ハイネケン(⼩瓶・1本)』が30%OFFの406円(税抜)になる。
※ハイネケン(小瓶)の価格は業態により異なるため、一部業態の割引後価格は349円(税抜)となる。
『ラグビー世界強豪国のお奨め、応援メニュー』