[ファイトクラブ]前田日明氏 カリスマ人気維持の背景に揺るぎない信念

[週刊ファイト8月8日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

※例年、お盆と正月は電子書籍発売は一週休みなんですが、実際のお盆前後だと興行ラッシュなので休めない。金曜26日発売の8月1日号がナシとなったことお詫びいたします。

▼前田日明氏 カリスマ人気維持の背景に揺るぎない信念
 by 井上 譲二
・前田日明氏の人気、注目度はいっこうに衰えない
・ある興行関係者によると、「前田効果」は絶大
・極めて質素な生活を送っていると見られている
・前田氏は一連の現役復帰の誘いに対し「少し考えさせて下さい」とさえ言わなかった



伝説のドン・ナカヤ・ニールセン戦

 99年2月の現役引退(A・カレリン戦)からすでに20年が経ったが、“格闘王”前田日明氏の人気、注目度はいっこうに衰えない。むしろ、A・ザ・ジャイアント戦、長州力戦などがさらに伝説化して以前よりもオファーが増えた。トークイベントなどでの超ヤバ発言が人気を集めている要因だが、やはり信念を貫いていることが大きい。

 元団体関係者や元レスラー、プロレスショップなどが開催するトークイベント。団体主催で行われるものもあるが、その大半はビッグマッチのプロモーションの一環。それに対し前者はあくまで営利目的だ。

 と言っても、興行と比べて収益は小額。小銭稼ぎにすぎず、赤字になるトークイベントも少なくない。

 たとえば、元W☆ING代表・茨城清志氏(長野市在住)が手掛けた松永光弘、ダンプ松本、中牧昭二、K・ナガサキ×キラー・カンなどのトークイベントは軒並み赤字。参加者数が10人以下という悲惨なものもあったという。

 ただ、有料ということもあって大物レスラーのトークイベントでも数百人集めるのは困難で、50~60人動員すれば大成功と言われている。

 実はプロレス・ムック本の販売に貢献するだけでなく、トークイベントにおいても凄まじい人気を示し、主催者を儲けさせているのが前田日明氏である。

 最新のトークイベントは7月15日、東京・新宿のサンパークホールで行ったキラー・カン氏との対談。ほとんど宣伝していないにも関わらず100人が詰めかけた。この前田×K・カンは、昨年7月にもK・カン氏の経営する居酒屋にて2部制で開催されており、そのときも2回併せて100人近く集めている。

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