[ファイトクラブ]7payの失態と総合格闘技とプロレスラー

[週刊ファイト7月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼7payの失態と総合格闘技とプロレスラー
 Photo & Text by こもとめいこ♂
・治癒不能のニッポンスゴい! 病
・DEEP90唯一のJEWELSマドレーヌ大暴れ
・プロレスラー最強伝説崩壊後の総合格闘技
・6・29『DEEP 90』後楽園ホール全カード画像増量でお届け

 天下のセブンイレブンが鳴り物入りで導入したバーコード決済の『7pay』が揺らいでいる。
 あまりに古い脆弱なシステムを使用して不正アクセスの標的になった事が大きく報じられ、また、アカウントをフリーメールで取得して新規登録をループすれば、登録時にサービスされるおにぎりが無限にもらえるという“お得”なバグもある様だ。慌てて対策を講じられたが、大7&iが馬脚を現した事で、結局日本の優良企業を支えているのは現場の過酷な滅私奉公と、それを強いる、国際的には通用しないシステムだという事が浮き彫りになった様に思われる。

 そもそも既にnanacoという電子マネーがあるにも関わらず、Yahoo! とソフトバンクが巨額を投じて普及させているpaypayと違って自社でしか通用しないバーコード決済を何故今さら導入したのか、首を捻らざるを得ないが、
「バスに乗り遅れるな! 」
と慌てて独自規格を立ち上げて大失敗するのは日本企業の繰り返してきたお家芸でもある。
 バーコード決済は既に中国で圧倒的に普及していて、それは人民が国を信用していないからだと揶揄する声もあるが、
「ニッポンスゴい! 病」
をこじらせた負け惜しみであろう。
 ちょっと前に伸長著しい中国を、
「はげ山への植林が間に合わず緑に塗って誤魔化した」
と笑っていたが、今や我が国は緑に塗るお金をくすねられてはげ山のまま、
「あれは“はげ山”では無い」
と強弁されるのを信じてありもしない森をうっとりと眺めている状態だという事を、天下のセブンイレブンの失態が改めて教えてくれたとも言える。

 まさに井の中の蛙・・・といったところだが、そういう意味ではアジアの勇たるONEで王者になった青木真也の発言は好き嫌いはともかく、実際の皮膚感覚に裏打ちされた傾聴に値するものだと言える。
 最近出したカーフキックに対するnoteも非常に解りやすかった。

https://note.mu/a_ok_i/n/n4c17f1bf96f5

 その青木真也が格闘家として一流なのは論を待たないが、だからプロレスラーとしてもそうだとはならないのはプロレスの難しいところではある。
 プロレスラー最強伝説は00年代初頭に崩壊して久しく、本家本元の新日本プロレスは久しく鎖国中。しかし昨今でもパンクラスはじめ、プロレスをやりながらMMAに参戦する選手は今も多い。DEEP90には、中井光義(フリー)とマドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)2人の現役プロレスラーが参戦した。


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