[ファイトクラブ]RIZIN.16視聴率6.9%のための神戸ワールド記念ホール7時間興行!

[週刊ファイト6月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼RIZIN.16視聴率6.9%のための神戸ワールド記念ホール7時間興行!
 photo by ARIKIN 編集部編
・ケガの功名!? 地上波放送ダウン場面CMでピーク視聴率を引っ張る
・浜崎朱加、因縁のInvicta王者ジン・ユ・フレイに辛勝!アトム級王座防衛
・ラウンドごと判定なら1,2R取られた浜崎!最後は極めきれずの緊張戦
・平均視聴率をかさ上げするには長い試合にするピークを維持する秘策
・プッシュされてきた朝倉カンナだが・・・山本美憂の豹柄ビキニと勝利


 6・2『RIZIN.16』の関東地区平均視聴率は6.9%。前回4・21『RIZIN.15』が5.8%だったことを思い出せば、とりあえずはこのレベルでは大きなジャンプである。もっとも、一般向き媒体がさかんに書き立てるように、ダウン場面にCMが入って苦情殺到だったそうで、ただ、その不手際含めて国家吹奏から、あらためてもう一度リプレイまで番組をうまく引っ張ったからこそ、ずっと比較的ピーク維持が続いてテレビ屋的には実はうまくいけたという、笑い話のような冷酷分析があることも事実なのだ。
 ちなみに別項にて、フジ版を見た立場から安威川敏樹が1本書くと連絡あったので、本稿ではその問題はやらない。というか、本誌漫画連載のケーシーまで含めて、数からしたら大勢が神戸入りしており、残ったスタッフにせよPPV生視聴だから、当夜の速報ブログ版をアップするのに必死で、フジ中継版がそうだったことなど翌日になるまで全く知らなかった。
 それに本誌有料版がライト層目線の調子で書いてしまうと、「なんだお前らは専門マスコミなのに、そんな2時間だけのフジ版を見て記事を書くのか」と、突っ込みが飛んできてしまう。こっちは、DEEP☆KICKもまめに取り上げてきている手前、キックボクシング、憂也の出る13時20分からのオープニングからずっと熟視せざるを得ない。終わってからも写真整理やらに縛られていたし、他の媒体なんか見ないで独自を書く方針もあり、各現場組の報告を翌日に聞き、他の反響も耳に入り出したものの、最初は「なんのことを言ってるのか?」とさえ思ったものだ。

 これは恰好のテーマを与えてくれたというか、本誌のオハコであるアメプロ深淵分析で議論になっている「お茶の間向き番組作りとマニア層意見の対立」という、結構やっかいな問題とリンクしてくる。そこには格闘技もプロレスも同じ、国内、海外も関係ないことになろう。こちらの考察は後半でやるが、やはり少なくとも9時間以上つきあっている者と、地上波版だけ観てる一般層では、様々な観点からも印象が違うという、もう1つの議論テーマも成立する。だから、「全14試合中7試合のKO決着」となり良い大会となった、視聴率も上向いたという記事も見たんだが、まず、ちゃんと全部見ているというのに、「あれ? そんなに一本が目立った大会だったっけ?」と、これまたデータを突き付けられて、違和感を覚えてしまったのである。

浜崎朱加、因縁のInvicta王者ジン・ユ・フレイに辛勝!アトム級王座防衛

<第13試合 RIZIN女子スーパーアトム級 タイトルマッチ RIZIN女子MMAルール:5分 3R(49.0kg)※肘あり>
○浜崎朱加(AACC)
 判定3-0
●ジン・ユ・フレイ(アメリカ)
※浜崎が初防衛

 クリント・イーストウッドが監督して、27年の投獄生活から大統領になったネルソン・マンデラのもと、白人と黒人の混合に替えて英国スポーツの象徴ラグビーの南アフリカ・チーム「スプリングボクス」を快進撃に導く映画『インビクタス/負けざる者たち』の原題はInvictusだが、「死ぬまで屈服しない」ことだと訳される。米国の女子格Invicta FCは、このラテン語から取られたもの。UFC傘下となって存続しているが、スーパーアトム級はUFCには採用されてない階級になる。
 長年、格闘技を見続けている方には、浜崎朱加の海外挑戦は興奮だったことを思い起こせば、せっかく毎月カネ払ってながら、UFCファイトパスではInvicta FCを結構見たなぁとか感慨もあるのだが、本誌は有料の専門媒体であって一般向けのサイトではないから、やはり『RIZIN.16』のカードを見渡せば、これが要注目となるし、実際、ハラハラしながら堪能することになる。

ラウンドごと判定なら1,2R取られた浜崎!最後は極めきれずの緊張戦

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