OKUMURA緊急入院! 内藤哲也とのCWE参戦キャンセルで長期欠場へ…

 一昨年の首の負傷も癒え、日本とメキシコを股にかけて活躍中のOKUMURAが、緊急入院という心配な情報が飛び込んできた。本人インタビューをお届けする。

――OKUMURA選手はいま、試合を欠場されていますが、どのような状況だったのでしょうか。
OKUMURA まず、2月15日、アレナメヒコで試合をしてそのまま寝ずに16日の未明に朝一の飛行機で移動しまして、それでアメリカとの国境地帯のマタモロスで試合をしました。その後、17日はマタモロスから飛行機でオアハカまで移動して試合して…。

――相変わらず精力的に各地で試合をされていたんですね。
OKUMURA はい、もうこの3日間が全部、方角がバラバラだったんですね。それでオアハカ大会の後、夜行バスでメキシコシティに戻ったんです。それで、19日はアレナメヒコで試合だったんですが、その日の朝から体調の悪さに襲われ、試合前にトイレ行ったりしてたんですね。試合後もトイレにまた直行して吐きまして。

――そのあたりでは確実に体の異変はわかっていたんですね。
OKUMURA その日に異変を初めて感じました。それで19日の試合後、家に帰ってからすぐ病院に行って、薬をもらってきたんです。その時は地方へ行ったときに食べた何かにあたったのかなって思ったんですけど、その後、2日くらい安静していて、普通に生活ができるくらい体調が戻ってきたので、試合と練習をするようになりました。それでまた、飛行機でモンテレイに移動してダブルヘッダーをしたり、バスで往復14時間かけてグアダラハラへ遠征したりと普通にスケジュールをこなしていたんです。

――そこはいつも通りの生活に戻っていたんですね。
OKUMURA はい、それで3月2日、アレナコリセオで試合をして、終わってから夜ごはん食べてその日は普通に寝たんです。それで翌3日に朝起きたら、その時から気持ち悪くなって。それでも夕方まで我慢していたんですけど、耐えられず、病院行って検査したらすぐ入院と言われました。

――原因はなんだったんですか。
OKUMURA 虫垂炎でした。虫垂炎って4段階あって、自分は3段階目だったらしいんです。3段階まで行くとかなり症状は悪いんです。4段階だと破裂まで行きますから。でも、人間、盲腸になっても気付かないものなんですね。それまで、別に病院行って検査するまでもないって思っていたらそれはとんでもない話で、すぐ手術しなきゃいけないレベルだったんです。それで検査が終わったらそのまま手術になって、午前3時半頃に手術しました。90分に渡る手術だったんですが、それを終えてからは入院生活を送っていました。それで3月6日の木曜日に退院予定だったんですが、ドクターから退院が撤回と言われたんです。

――また症状が悪化したんですか。
OKUMURA 傷口が感染を起こしていると。それで体の中のものをださなきゃいけないということでして。

――体内に残っていたと。
OKUMURA そうです。それで11日にようやく退院できたんです。

――いまは練習を再開したりはしているんですか?
OKUMURA いえ、まだトレーニングなんてとんでもない。傷が一部分開いてまして、そこがふさがるのを待っている状況でして、これは自然治癒しかないんです。2週間くらいでふさがるとは聞いてるんですが、まだどうなるかはわからないですね。

――ではしばらくの間は欠場が続きますね。
OKUMURA CMLLの大会はもちろん、3月30日のコスタリカでのCWE5周年大会も参戦が決まってて、新日本の内藤哲也選手と行く予定だったのに、この状況なので、とても行くことができず、欠場になりました、4月中旬にもアメリカ遠征があったんですが、それも行くことができないです。でも、いまは焦ってもっとひどくなっても仕方ないので、引っ付くまで待つしかないと思っています。

――首のケガをした時もそうでしたが、焦っても何もならないですからね。
OKUMURA そうですね、「急がばまわれ」ってことですね。これは首をケガしたときの主治医である佐々木先生から言われた言葉なんです。今回の病気にあたって、佐々木先生に連絡したらそう言われました。長い道のりに見えても、近道かもしれないですし、いまはグッと堪えて傷口がふさがるまで待ちます。1か月もすれば普通に生活出来る体になれると思うので、とりあえずまずは練習できるまでに戻してまたリングに帰ってきます。いまは6月くらいを目標に復帰を目指したいと思っています。皆さん、それまで待っていてください。

 盲腸とはいえ、4段階中の3という重篤な状態で、かつ異国の地での闘病という苦難に立ち向かうOKUMURA、まずは一日も早い回復を祈る。