RISEワールドシリーズトーナメント開幕!神童・那須川天心メイウェザー戦払拭の激勝KO!! キック史に残る逆転KOのスアキムと準決勝で激突へ

 やはり那須川天心はただ者では無かった。
 コーナーポストによじ登って喜びを爆発させた神童を見てそう思わされた。
 RISEの新基軸、ワールドシリーズトーナメント開幕戦。那須川天心の相手は一度も倒れた事がないという鉄壁のガードを誇るアルゼンチンのフェデリコ・ローマ。
 堅い守りの中からヒットアンドアウェイで打撃を繰り出してくるローマを攻めあぐねている様に思われる接戦で2R終了のゴング。
 那須川天心もメイウェザー戦を引きずって人の子になってしまったか…
 そんな客席のフラストレーションも溜まっての3R、神童は、最初から計算していたかの様にトリケラトプス拳も繰り出すと立て続けにダウンを奪っての鮮やかなKO勝ちを飾った。
 試合後の那須川天心は、
「慎重になりすぎて…」
と述べていたが、プロレスでもこれだけの中々これだけのカタルシスを得られる結末は生まれない。それを勝負論のあるRISEのリングでやってのけるのだから、生まれながらの希代のエンターテイナーだという他は無い。

 しかし、この日会場を一番沸かせたのは那須川天心とKNOCK OUTで激闘を繰り広げたスアキム・PKセンチャイムエタイジム。
 2Rに2度のダウンを奪われてゴングに救われた姿に、
「あのスアキムが…」
と会場中が衝撃を受ける。
 だが2Rをゴングに救われると、インターバルで驚異の復活、3Rは逆に猛ラッシュをみせ、強烈な前蹴りをボディに叩き込んでのKO勝利となり、大興奮の観客は総立ち、日本のキックボクシング史に残る大逆転劇となった。

 次戦、7・21大阪では準決勝で那須川天心とスアキムが激突する事になっており、激闘必至、RISEワールドトーナメントがますます盛り上がりそうだ。

■ RISEクリエーション Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 1st Round
日時:3月10日(日)
会場:東京・大田区総合体育館

<メインイベント RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament(Aブロック)1回戦 3分3R延長1R>
〇那須川天心(日本/TARGET/Cygames/初代RISE世界フェザー級王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者)57.95kg
 3R 1分35秒
●フェデリコ・ローマ(アルゼンチン/Dojo Serpiente/WKN世界ムエタイ58kg級王者、WKN世界K-1ルール58kg級王者)57.6kg

<セミファイナル(第11試合)RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Bブロック)1回戦 3分3R延長1R>
〇チャンヒョン・リー(韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級王者)60.95kg
 判定3-0
●裕樹(日本/ANCHOR GYM/RISE三階級王者)60.75kg


 クレバーに勝利を収めた梅野源治と、裕樹と真っ向打ち合って激勝したチャンヒョン・リーが準決勝で激突する。

<第10試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Aブロック)1回戦 3分3R延長1R>
●大雅(日本/TRY HARD GYM/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)61.2kg→61kg
判定1-2
〇セクサン・オー・クワンムアン(タイ/ソーソムマイジム/ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者、2015年ラジャダムナンスタジアムMVP)60.3kg

<第9試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Bブロック)1回戦 3分3R延長1R>
〇梅野源治(日本/PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)61.1kg→60.95kg
  判定3-0
●ル・ジュン(中国/盛力人和/2017年EM LEGEND-65kg王者)60.85kg

<第8試合 RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament(Bブロック)1回戦 3分3R延長1R>
〇志朗(日本/BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者)57.75kg
3R 1分9秒 KO
●ウラジスラフ・ミキータス(ウクライナ/SC RING/WAK-1F K-1ルール世界王者)57.25kg

<第7試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Aブロック)1回戦 3分3R延長1R>
〇白鳥大珠(日本/TEAM TEPPEN/第5代RISEライト級王者)61kg
 本戦判定 三者三様 延長R 判定3-0
●ヘクター・サンチアゴ(ブラジル/SANTIAGO TEAM/WAKOサウスアメリカ王者、WGPライト級王者)60.75kg

<第6試合 RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament(Bブロック)1回戦 3分3R延長1R>
〇ルンキット・ウォーサンプラパイ(タイ/ウォーサンプラパイジム/ラジャダムナンスタジアム スーパーフェザー級王者)58.05→57.9kg
 判定3-0
●フレッド“The Joker”コルデイロ(ポルトガル/DYNAMITE TEAM/DUELライト級王者)57.9kg

<第5試合 RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament(Aブロック)1回戦 3分3R延長1R>
〇スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ/PKセンチャイムエタイジム/ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者)57.65kg
 KO 3R 1分30秒
●タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/SAIKYO GP優勝)57.45kg

<第4試合 SuperFight! -67.5kg契約 3分3R延長1R>
●“ブラックパンサー”ベイノア(日本/極真会館/第2代RISEウェルター級王者)67.45kg
 KO 1R 2分10秒
〇タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/元WMC世界フェザー級王者)67.45kg

<第3試合 SuperFight! -55kg契約 3分3R延長1R>
〇鈴木真彦(日本/山口道場/第7代RISEバンタム級王者)54.9kg
 TKO 1R 1分31秒
●ユン・ドクジェ(韓国/Uiwang Samsan/MAX FC 55kg級王者)54.85kg

<第2試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament リザーブマッチ 3分3R延長1R>
●ミゲール・マルティネス(スペイン/TMG/SHOGUN/ISKAムエタイルール・スペインライト級王者、ISKA K-1ルールスペインライト級王者)60.65kg
 KO 1R 25秒 
〇原口健飛(日本/Kick Lab/聖武会館/Road to RIZIN KICK Tournament優勝、スーパーフェザー級9位)60.75kg

<第1試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R延長1R>
●瑠夏(新潟誠道館/同級6位、2017年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー優勝)59.5kg
 KO 1R 1分01秒 
〇篠塚辰樹(TEAM TEPPEN/フェザー級5位) 59.95kg

※詳報は電子書籍版『週刊ファイト』3月28日号に掲載