[ファイトクラブ]山本ヤマモ雅俊のジャイアント馬場没20年追善興行「ヤマモ式」リポート

[週刊ファイト2月28日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼山本ヤマモ雅俊のジャイアント馬場没20年追善興行「ヤマモ式」リポート
 by 山本ヤマモ雅俊 photo:タダシ☆タナカ、ヤマモ
・終わってないアントニオ猪木は死ぬまでなんらかの見栄を張り続ける
・絵的に面白過ぎたアブドーラ小林の馬場さんのスタンドポップ前コメント
・大仁田と鈴木秀樹が・・・ダブルアームのフィニッシュは馬場リスペクト
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 自分の誕生日が2月19日で、偶然にも2月19日は“プロレスの日”。
 この偶然だけでも身に余る光栄なのに同日にジャイアント馬場さんの追悼興行が行われると言う。発表を聞き、「これは、俺の為に行われる興行だ」と、勝手に解釈し迷わずチケットを購入。

 さらに週刊ファイトさんの特派として独自目線での大会リポートも承る事となり、PRESSとしても両国に入場する事になりました。

 会場入りするとジャパン女子時代からのフロント盟友の高橋英樹氏の姿を受付に見つけて、早くもテンションが上がる。高橋氏はジャパン女子退社後に馬場・全日本に入社。その後大仁田FMWの営業本部長として手腕を発揮。近年では、超戦闘プロレスFMWの代表を務めた人と言えばお判りの方も多いと思います。
 聞けば、昨年末に渋谷東急デパートで行われた“ジャイアント馬場展”は彼が発案し実現に至ったものだと言います。そしてグッズ売店では、新書を発刊する元週プロで全日本、ジャパン女子、JWPを担当された市瀬英俊氏とも再会。プロレス業界にどっぷりと浸かって過ごしたあの青春の日々が実感として甦って来ます。

 バックステージをしばし徘徊すると早くも大会開始時刻となり、リングアナウンサーの挨拶から馬場さんの振り返り映像に続いて、なんと場内にフルヴォリュームで“炎のファイター”が鳴り響く。オープニングゲストのアントニオ猪木氏の入場だ。
 それにしても、事前に予測はしていたものの猪木氏来場のインパクトは改めて物凄かった。

終わってないアントニオ猪木は死ぬまでなんらかの見栄を張り続ける

 馬場さんの追悼興行に鳴り響く猪木の入場テーマ。テーマ曲のホンの数分数十秒間の中で、プロレスのいろいろなシーンだけでなく、自分自身の人生の様々なシーンまでが脳裏をよぎる。
 猪木さんはリングに上がらない。「上がると挑戦を受けた事になるから上がらない」と猪木さんは言いました。
いや、足腰が万全ではないからリングに上がれないのだと言う事は、この数か月の猪木氏を巡る数々の報道写真で分かりきっている。相変わらず見え透いた嘘を言う人だと正直思いました。

 でも、その嘘や見栄こそが、まだプロレスラー・猪木は終わっていない事を彼が意識している証拠。おそらく猪木さんは死ぬまでなんらかの見栄を張り続ける。

 退場した猪木氏をマスコミが追いかける。凄い人数。コメントを残すと、黒山のマスコミを引き連れながら猪木さんは駐車場に向かう。
 ドリーファンクJr.とのツーショットがありはしたものの猪木氏は、この場所にあまり長居したくないように見えました。

 数秒の会話のあとワンボックスに乗り、あっと言う間に国技館を後に。そう言えばあの時同じリングサイドにいた坂口征二さんとも全く接触しませんでした。

絵的に面白過ぎたアブドーラ小林の馬場さんのスタンドポップ前コメント
アブ小と馬場。第1試合のレフェリーは秋山準社長とは問題のないマイティ井上!

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