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12月28日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
今大会のメインは初代ミスティコことカリスティコとペンタ・エル・セロ・エメ(ペンタゴンJr.)のシングルマッチが組まれた。CMLLのみならずインディー団体でも抗争を続けるフリーの大物二人が因縁の直接対決する事となった。試合はエキサイトしたペンタがカリスティコの覆面を破る暴挙に出るも、カリスティコが反撃し、カナディアンデストロイヤーでフォールを奪って一本先取。しかし二本目はペンタが自ら覆面を脱いで、カリスティコに取られたと嘘のアピールが通り、ペンタが反則勝ち。勝負は三本目にもつれ込んだ。試合は両者が激しくやりあい、必殺技を出し合うとカウント2.5の攻防が繰り返される。このまま決着がつかないと思われた矢先、なんと逆にカリスティコが自ら覆面を脱いでペンタに手渡し、覆面を奪われたと嘘のアピールをしたのだった。レフェリーはこれも信じてしまい、今度はカリスティコの反則勝ち。結果、カリスティコの勝利となり、頭脳プレイの勝利をアピールした。
■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年12月28日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ
<シングルマッチ>
○カリスティコ
2-1
●ペンタ・エル・セロ・エメ(ペンタゴンJr.)
<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、ドラゴン・リー、ボラドールJr.
2-1
●サンソン、クアトレロ、フォラステロ
<6人タッグマッチ>
○アトランティス、ディアマンテ・アスール、ティタン
2-0
●エル・テリブレ、レイ・ブカネロ、エチセロ