Aシュレメンコ、Iシュトルコフ揃って一本勝ち!RCC5+M-1 Challenge 100

(C)RCC

 12月15日(現地時間)にロシア・エカテリンブルクで『RCC 5』が開催された。
 この大会はロシアでMMAとボクシングの合同興行を行っていたRCCボクシングが、金網にしてMMA専門の新大会をスタートさせたもの。第一回大会はセルゲイ・ハリトーノフ、第二回大会はエメリヤエンコ・アレキサンダーというロシアのレジェンドをメインに抜擢した豪華な大会になっている。
 今大会は元UFC、元ベラトールの大物を大量に呼んだ豪華な大会で、メインには、元ベラトール王者のアレキサンダー・シュレメンコが登場。ドイツのジョナス・ビルシュタインと対戦した。現在はベラトールとロシアM-1のメジャー二団体に参戦しているシュレメンコだが現在はなんと三連敗中で、心機一転RCCで勝利したいところだ。しかし、シュレメンコのキックを手で掴んだビルシュタインがバックを奪ってチョークを狙う猛攻。なんとかシュレメンコは凌いだものの防戦一方。しかし2Rはシュレメンコがビルシュタインのタックルを潰し、逆にギロチンチョークで捕えて逆転の一本勝ち。シュレメンコが連敗ストップして見事な勝利を飾った。
 セミファイナルでは日本の石井慧にKO勝ちしているMMA15勝無敗1分、ウルトラハルクの異名を持つイヴァン・シュトルコフが、元UFCで元ACB王者でもあり日本のパンクラスにも参戦したチアゴ・シウバと対戦した。総合無敗で石井慧だけではなくリコ・ロドリゲス、アントニオ・シウバ、ジェフ・モンソンという大物を次々に倒してきただけに下馬評でもシュトルコフ優勢。試合は、テイクダウンを奪ったシュトルコフがシウバを立たせず、腕十字で仕留めて一本勝ち。これでMMA16勝目をあげた。
 更に元UFCのフランシマー・バローゾがRCC参戦、対するはファイトナイトグローバルのエース格であるミハイル・モフナトキンと対戦する事となった。試合は終始、スタンドの展開となり、僅差の判定でバローゾが判定勝ちした。
そして日本のライジンでも活躍したジェロニモ・ドス・サントスも参戦したが、アントン・バジギンのマウントパンチで失神KO負け。また反則を繰り返しUFC追放となったホジマール・“トキーニョ”・パリャーレスもグレゴリー・キチギンと対戦するも、寝技につき合わないチキギンのパンチラッシュを食らってKO負けした。

■ RCC 5
日時:2018年12月15日(現地時間)
会場:ロシア・エカテリンブルク

<ミドル級>
○アレキサンダー・シュレメンコ(ロシア)
 2R 1分17秒 ギロチンチョーク
●ジョナス・ビルシュタイン(ドイツ)

<ライトヘビー級>
○イヴァン・シュトルコフ(ロシア)
 1R 2分20秒 腕十字
●チアゴ・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級>
○フランシマー・バローゾ(ブラジル)
 判定 3-0
●ミハイル・モフナトキン(ロシア)

<ライト級>
○ディエゴ・ブランダオン(ブラジル)
 1R 0分50秒 TKO
●ヴェネル・ガルエフ(ロシア)

<ヘビー級>
○アントン・バジギン(ロシア)
 1R TKO
●ジェロニモ・ドス・サントス(ブラジル)

<ライトヘビー級>
○ミハイル・ラゴゾン(ロシア)
 判定 3-0
●クレバー・シウバ(ブラジル)

<ウェルター級>
○グレゴリー・キチギン(カザフスタン共和国)
 1R 3分52秒 TKO
●ホジマール・“トキーニョ”・パリャーレス(ブラジル)




(C)M-1

 12月15日(現地時間)にカザフスタン共和国アティラウで『M-1 Challenge 100: Battle in Atyrau』が開催された。
 M-1 Global(エムワン・グローバル)は、ロシアの総合格闘技団体で世界規模で開催されている。会長はワジム・フィンケルシュタインであり、副社長はセルゲイ・マトビエーンコである。かつてM-1 GlobalはAffliction、ゴールデンボーイプロモーションズ、アメリカの億万長者であるドナルド・トランプと協同して『M-1 Global & Affliction』という大規模なトーナメントを始めた事もある。2018年7月にはUFCとの業務提携を発表した。 今大会のメインはフェザー級王座戦で王者ネイト・ラントヴェーアがアンドレイ・レザネフの挑戦を受けた。ラントヴェーアはアメリカ人だが、M-1チャレンジを主戦場にしており、かつて同じ様にジェフ・モンソンやケニー・ガーナーもアメリカ人でありながら、ロシアM-1を主戦場にしていた。ラントヴェーアは現在五連勝中で、下馬評でも王者がリードしている。試合は、下馬評通りラントヴェーアのスタンド打撃を食らったレザネフは倒れ込み頭を抱えてうずくまると、王者が追撃のパウンド。レフェリーがストップし、ラントヴェーアが見事に王座防衛を果たした。

■ M-1 Challenge 100: Battle in Atyrau
日時:2018年12月15日(現地時間)
会場:カザフスタン共和国アティラウ

<フェザー級王座タイトルマッチ>
○ネイト・ラントヴェーア(米国/王者)
 3R 3分10秒 TKO
●アンドレイ・レザネフ(ウクライナ/挑戦者)

<ライトヘビー級>
○ラファエル・キザンズク(ポーランド)
 1R TKO
●ギガ・クハラシヴィリ(ジョージア)