「レジェンダス・メヒカナス」伝説の英雄達が集結!CMLLアレナメヒコ金曜定期戦

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 11月30日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会は、「レジェンダス・メヒカナス」と銘打ったレジェンド集結の記念大会で錚々たるメンバーが集結。メインでは80~90年代CMLLの絶対的エースでありシエン・カラスとの空前絶後のマスカラ戦(敗者覆面剥ぎマッチ)を行ったラヨ・デ・ハリスコJr,、リスマルクの正当後継者としてデビューしてすぐにCMLLのエースとなりその後、四半世紀の間、常にアレナメヒコの主役であるアトランティス、CMLL、AAAの2大団体を渡り歩きテクニコでもルードでも頂点を極めたブルー・パンテルのテクニコ軍が、UWAの帝王、マヤの大王でありミル・マスカラスのライバルとして日本でも有名なカネック、ダイナマイト兄弟としてCMLL、AAAの2大団体でトップルードとして暴れまわったマスカラ・アニョ・ドスミル、そしてピンクの暗殺者ロス・ビシャノスの一員としてルチャリブレの世界に6人タッグマッチブームを巻き起こした父親があのレイ・メンドーサというサラブレッド、ビジャノ4号のルード軍と対戦。全員が大物中の大物だけに、恐ろしいほど豪華なカードとなった。特に80~90年代CMLLのエースハリスコJr.と対抗団体だったLII(UWA)の帝王だったカネックの対峙は時を超えた両団体エース同士という事もあり、大きな声援が巻き起こる。一本目はルード軍が暴れまわり、なんとカネックがカウンターのキックからエルボーでハリスコJr.からフォールを奪う。しかし二本目はテクニコ軍の逆襲で、今度はハリスコJr.が頭突き連打でカネックからフォールを奪い取り返した。そして三本目は、アトランティスがビシャノ4号を、パンテルがドスミルをそれぞれジャベで仕留めて勝利。レジェンドテクニコ軍が見事な勝利で大団円となった。
 また、セミファイナルではCMLLトリオ王座戦、王者ロス・ゲレーロス・ラグネロスが、カリスティコ、ボラドールJr.、ミスティコというCMLLテクニコトップ3人と激突。個々の力なら挑戦者チームの方が格上だが、タッグマッチという事で一本づつ取り合ったあと、ゲレーロスが、3人複合の五リースペシャルを極めて勝利。チームプレイなら王者組の方が一日の長があったという形だ。
 更にレジェンドマッチとしてフエルサ・ゲレーラ、ジェリー・エストラーダ、ネグロ・ナバーロ対マノ・ネグラ、ソラールⅠ、フェリーノという一戦も組まれ、こちらはルード軍が勝利している。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦 レジェンダス・メヒカナス
日時:2018年11月30日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○ラヨ・デ・ハリスコJr.、アトランティス、ブルー・パンテル
 2-1
●カネック、マスカラ・アニョ・ドスミル、ビジャノ4号

<CMLLトリオ王座タイトルマッチ>
○ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、グラン・ゲレーロ(王者)
 2-1
●カリスティコ、ボラドールJr.、ミスティコ(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○フエルサ・ゲレーラ、ジェリー・エストラーダ、ネグロ・ナバーロ
 2-1
●マノ・ネグラ、ソラールⅠ、フェリーノ