セドリック・ドゥンベが判定勝ち!GLORY 60:Lyon

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 10月20日(現地時間)にフランス・リヨン で『GLORY 60:Lyon』が開催された。
 グローリーは、ヨーロッパのキックボクシング団体。2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、ピーター・アーツやクリス・ナギンビ、ムラット・ディレッキーらは引退、タイロン・スポーンやグーカン・サキらは総合格闘技またはプロボクシングへの転向を表明するなど、キックボクシング界の人材流出が顕著になっていった。そこで、K-1を買収するつもりだったバス・ブーンと、ブーンに協力していた大手独立系スポーツ・マーケティング広告代理店トータル・スポーツ・アジア(TSA)、石油系ヘッジファンド『BlueGold』の運営で財を成した投資家のピエール・アンデュランド(Pierre Andurand)らが改めて結託し、ピエールとTSAが合わせて総額3000万ドル(約23億円)以上の出資をして、ゴールデン・グローリージムとは独立した興行の運営母体としてグローリー・スポーツ・インターナショナル(Glory Sports International Pte LTD.)を設立(略称はGSI)。2012年3月23日のモスクワ大会で事実上旗揚げした。但し、巨額の損失からバス・ブーンらは追われてしまう。何度かの組織変更の末、北米を照準にして2016年2月、UFCファイトパスでの配信を開始した。
 今大会では、本来、ウェルター級王座戦が組まれていたが、王者であるハルート・グレゴリアンが負傷欠場してしまいカード変更。王座戦に挑むはずだった元王者セドリック・ドゥンベが、地元フランスのジミー・ヴィエノーと対戦する事になった。試合は、ドゥンベが圧倒。二度のダウンを奪う猛攻でドゥンベが判定勝ちし、改めて王者グレゴリアンへの挑戦をアピールした。

■ GLORY 60:Lyon
日時:2018年10月20日(現地時間)
会場:フランス・リヨン

<ウェルター級>
○セドリック・ドゥンベ(カメルーン)
 判定 5-0 
●ジミー・ヴィエノー(フランス)

<ライトヘビー級>
○ドネギ・アベナ(スリナム)
 判定 5-0
●ステファン・サスペラギー(フランス)

<フェザー級>
○アブデラ・エズビリ(モロッコ)
 1R 1分03秒 TJKO
●ビクトール・ピント(フランス)

<ミドル級>
○ユースリー・ベルガロウニ(チュニジア)
 1R 1分22秒 TKO
●ヤシン・アハガン(フランス)

<ライトヘビー級>
○フェリペ・ミケレッティ(ブラジル)
 1R 3分00秒 TKO
●ジネディーヌ・ハウメールレイン(フランス)

<女子スーパーバンタム級>
○ソフィア・オロフソン(スウェーデン)
 判定 5-0
●シンディ・シルヴェストゥレ(フランス)

<ヘビー級>
○ブルーノ・チャベス(ブラジル)
2R 3分00秒 TKO
●ママドゥ・ラミン・セネ(フランス)

<ミドル級>
○マチェイ・パナズ(チェコ)
 2R 3分00秒 TKO
●メヘディ・ブアーナン(フランス)

<ウェルター級>
○ドミートリー・メーンシコフ(ロシア)
 1R 2分59秒 TKO
●サミュエル・ビリ(フランス)

<ライト級>
○マイケル・パランドレ(フランス)
 2R 50秒 TKO
●モハメド・スマア(フランス)

<フェザー級>
○トング・フェアテックス(タイ)
 判定 5-0
●ヴィクター・ボダージュ(オランダ)

<ウェルター級>
○メヘディ・カダ(フランス)
 2R 1分06秒 TKO
●ムスタファ・ヤサー(フランス)

<ライト級>
○ゲリック・ビイェー(フランス)
 3R 1分42秒 TKO
●ハフィド・ロムダーヌ(フランス)

<フェザー級>
○サイード・アマダ(フランス)
 判定 3-2
●ジェフリー・ヴィヴィエ(フランス)

<フェザー級>
○ヨアン・マームー(フランス)
 判定 5-0
●フランク・ルツコフ(フランス)