怪物ムースが衝撃の悪役転向!インパクト・レスリング

(C)TNA

 8月30日(現地時間・放送日)に『Impact Wrestling』が放送された。
 インパクト・レスリング(Impact Wrestling)は、アメリカ合衆国のプロレス団体。運営はアンセム・レスリング・エキシビジョンズ(Anthem Wrestling Exhibitions, LLC)。過去に団体名を幾度か変更しており、古い順にNWA-TNA(National Wrestling Alliance : Total Non Stop Action、2002年 ? 2004年)、TNA(Total Non Stop Action Wrestling、2004年 ? 2016年)、GFW(Global Force Wrestling、2017年7月 ? 2017年9月)を名乗っていた。 多くのインディー団体が収入不足により倒産していく中で、経費の最小化で収入を確保する戦略を取っている。それは興行の開催場所の固定と安定した放映収入、そして選手の契約形態に反映されている。ほとんどの選手は専属契約という形ではないため他団体へ出場する選手も多い。また、ほぼ契約選手のみで興行を行うWWEとは対照的に、日本やメキシコなど海外の他団体との交流も積極的に行っている。
 今放送では、インパクト世界王者のオースチン・エリーズの王座を狙うエディ・エドワーズの抗争が新たな段階に突入した。エリーズはエドワーズ対策としてキラー・クロスを用心棒につけて迎撃。それに対し、エドワーズには怪物ムースが助っ人に名乗りを上げた。元アメフトの黄金ルーキーであるムースは、2018年のスラミバーサリーでエリーズの王座に挑んだものの、惜しくも敗れている。現在も虎視眈々と王座を狙っている為、共通の敵であるエリーズ打倒にエドワーズと合体したようだ。結果、エリーズ、クロス対エドワーズ、ムースのタッグマッチが行われる予定だったが、試合前にムースが襲われて戦闘不能になり、なんとエドワーズが二対一のハンディ戦でエリーズ、クロスと戦う事になってしまった。不利な状況でも、エドワーズが大暴れしてエリーズを追い込む場面も作るが、やはり二対一では圧倒的に不利な為、劣勢になってしまう。そこに頭に包帯をしたムースが飛び込んできたのだった。ムースが復活した上、なんとクロスはエリーズのタッチを拒否して裏切る。逆にエリーズがムースの復活、クロスの裏切りで絶体絶命となるも、なんとここでムースがエドワーズにスピアー。ムースの怪我もクロスの裏切りも全てエドワーズを嵌める罠だったのだ。ムースはヒール転向してエリーズにつき、三人でエドワーズをリンチ。椅子を使った暴行でエドワーズは虫の息となり、エドワーズの妻がムースに激しく抗議してビンタするも、悪に染まったムースは女性に対しても凄んで威嚇する。ムースとクロスという怪物二人を配下においたエリーズの王座は安泰となりそうだ。
 また、遂にメジャー団体の王座を奪ったブライアン・ケイジがその虎の子Xディビジョン王座を賭けて、最強の挑戦者フェニックスと対戦した。フェニックスは現AAAヘビー級王者(AAAメガ王者)であり、世界各国で引っ張りだこの人気者にして実力者。まさにパワーのケイジ対テクニックのフェニックスという形となり、白熱した勝負となったが、最後はパワーに勝るケイジがコーナー最上段から雪崩式パワーボムを決めてフェニックスからフォールを奪って勝利。しかし、試合後、フェニックスの兄、ペンタゴンJr.をつけ狙うサミ・キャラハンとoVeがリングに乗り込んできてフェニックスを襲ったのだった。ケイジは最初、関係ないと控室に引き上げようとするも、キャラハンらの暴挙に我慢できなくなり、フェニックスを救出。ここにきて、ケイジがまさかのフェニックスと合体する可能性が出てきた。

■ Impact Wrestling
日時:2018年8月30日(現地時間・放送日)
場所:カナダ・オンタリオ州トロント TVテーピング

<タッグマッチ>
-オースチン・エリーズ、キラー・クロス
 ノーコンテスト
-エディ・エドワーズ、ムース

<シングルマッチ>
○リッチ・スワン
 ピンフォール
●ピーティー・ウィリアムス

<ノックアウト王座3WAYマッチ>
○テッサ・プリチャード(挑戦者)
 ピンフォール
シュー・ヤン(王者)、●アリー(挑戦者)、

<シングルマッチ>
○イーライ・ドレイク
 ピンフォール
●ブラントン

<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○ブライアン・ケイジ(王者)
 ピンフォール
●フェニックス(挑戦者)