オカダ・カズチカがメキシコに里帰り!CMLLアレナメヒコ金曜日定期戦

オカダ・カズチカのTwitterより

 8月17日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会は抗争が勃発したルーシュとボラドールJr.が6人タッグマッチで激突した。ルード若手ホープのバルバロ・カベルナリオと合体したルーシュに対し、ボラドールJr.は提携団体ROHから参戦しているマット・ターバン、そして初代ミスティコことカリスティコと組んで迎え撃った。カベルナリオが大物カリスティコからフォールを奪う金星から、レフェリーの隙をついて反則のローブローでターバンからもフォールしようとするもボラドールJr.がカットに入り、リングから追い出す。結果、ボラドールJr.とルーシュがリングで対峙する事となったが、そこでルーシュは自分はローブローを受けたと嘘のアピールをしたのだった。レフェリーは他に気をとられていた為、ルーシュを信用して反則勝ちの裁定をしてしまったのだった。2018年8月10日にボラドールJr.がルーシュに仕掛けた罠を今回はルーシュが利用した形になったが、これにボラドールJr.も激怒。マイクでルーシュに対し、CMLL年間最大大会アニベルサリオで、究極の決着戦であるカベジェラ戦(敗者、髪切りマッチ)を要求したのだった。もし実現すれば大物同士のカベジェラ戦になるが、ルーシュは現在、LAパークとも抗争しており、こちらもアニベルサリオでマスカラ・コントラ・カベジェラ(敗者、覆面剥ぎ、髪切りマッチ)が行われるという噂もある。2018年のアニベルサリオはルーシュを中心に回りそうだ。
 セミファイナルは、提携団体の新日本プロレスからオカダ・カズチカが参戦、最もオカダは新日本プロレス生え抜きではなく、闘龍門出身なので、プロレスデビューはメキシコで行っている。いわば里帰りという形となる。オカダはベテランルードのウルティモ・ゲレーロ、ネグロ・カサスと組んで、ミスティコ、エル・バリエンテ、ディアマンテ・アスールというテクニコ軍と対戦。一本づつ取り合って三本目、オカダはレインメイカーでミスティコからフォールを奪って勝利。試合後にオカダより体格の良いアスールが激怒してオカダを襲撃し滅多打ち。この両者で抗争が行われるのだろうか。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年8月17日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○ルーシュ、バルバロ・カベルナリオ、ベスティア・デル・リング
 2-1
●ボラドールJr.、マット・ターバン、カリスティコ

<6人タッグマッチ>
○オカダ・カズチカ、ウルティモ・ゲレーロ、ネグロ・カサス
 2-1
●ミスティコ、エル・バリエンテ、ディアマンテ・アスール

<シングルマッチ>
○フォラステロ
 ジャベ
●アウダス

<6人タッグマッチ>
○グラン・ゲレーロ、レイ・ブカネロ、エウフォリア
 2-1
●アトランティス、ゲレーロ・マヤJr.、クラネオ