藤元洋次メイン敗戦~高知・岩崎道場主催10・12【NJKF】IGOSSO REBORN 2014

 10月12日(日)、高知・南国市立スポーツセンターにおいて「IGOSSO REBORN 2014」が行われた。「IGOSSO」は地元・高知の岩崎道場が主催していたキックボクシング・イベントだが、会場として使用していた高知市内のライブハウスが閉鎖されたことなどから開催は休止されていた。それが今回、岩崎道場の加盟するニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)のプロ公式戦として認可されて復活。四国4県のみならず中国・関西からも選手たちが参戦し、スケールアップしての開催となった。
 プロ8試合のうち、後半4試合は「四国VS関西対抗戦」。四国軍はちょうど4県から1選手ずつが参戦する形となり、メインの大将戦は復活以前から「IGOSSO」のエース格としてレギュラー参戦していた愛媛の藤元洋次が、大阪から乗り込んできたラッヒィン・ジョウクリニックを迎え撃った。
 愛媛でOZMOSISの代表を務める藤元は関西でも試合を重ね、DEEP KICKではタイトルマッチにも進出、前-70kg級暫定王者の肩書きを持つ。今年の春には大阪での勝利によりREBELS本戦の出場権も獲得している激闘派ファイター。対するタイ人のラッヒィンは今年4月に大阪のジムのトレーナーとして来日、8月のBORDER-KICKBOXINGでは櫻井博(多田ジム)と対戦し強烈な左フックでKO勝利をおさめている。タイではルンピニー、ラジャダムナンの2大スタジアムでそれぞれ3階級(スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級)の2位まで上り詰めた実績を持つ。

 1R、序盤からハイを見せてくるラッヒィンに対し、藤元は足を使いながらジャブ、ローを中心に展開。テンカオを入れる場面もあったが、後半、ロープ際に詰めたラッヒィンはコンビネーションからの強烈な右フックでダウンを奪う。

 2Rに入るとラッヒィンの攻撃がさらに勢いを増す。距離を取りながら攻めどころをうかがいたい藤元を落ち着いて追いつつ、射程距離にとらえるとパンチで猛攻。左フックで2度のダウンを奪う。目を腫らしドクターチェックも入った藤元だが、多くの応援団の声援を背に勝負を諦めず前に出続ける。

 3Rも藤元はややペースを落とした感もあるラッヒィンに対し反撃のチャンスを探ったものの、ラッヒィンは試合巧者ぶりを見せてポイントアウト。計3度のダウン奪取によりラッヒィンが判定勝利を飾った。

 セミでは徳島のMA-SHIと大阪の足利也真登が3Rノンストップの激闘を繰り広げるなど熱い闘いが続出。対抗戦こそ関西の3勝1敗に終わったが、四国勢の着実なレベルアップが感じられる大会となった。

■ NJKF/岩崎道場「IGOSSO REBORN 2014」
日時:10月12日(日) 
会場:高知・南国市立スポーツセンター

【全試合結果】
141012NJKF8th-1<第8試合 四国VS関西対抗戦・大将戦 -70kg契約 3分3R(首相撲禁止ルール)>
○ ラッヒィン・ジョウクリニック(関西/ジョウクリニック・ムエタイジム)
 判定3-0(30-25、30-25、30-24)
● 藤元洋次(四国/OZMOSIS)
※対抗戦は関西軍の3勝1敗

141012NJKF7th<第7試合 四国VS関西対抗戦・副将戦 -61kg契約 3分3R(首相撲禁止ルール)>
○ 足利也真登(関西/Fight Club Rush)
 判定2-1(30-29、29-30、30-28)
● MA-SHI(四国/新日本拳法同志会)

141012NJKF6th<第6試合 四国VS関西対抗戦・次鋒戦 -60kg契約 3分3R(首相撲禁止ルール)>
○ 吉永大貴(四国/NJKF岩崎道場)
 判定3-0(30-29、30-28、30-29)
● 山畑雄摩(関西/NJKF心将塾)

141012NJKF5th<第5試合 四国VS関西対抗戦・先鋒戦 -52kg契約 3分3R(首相撲禁止ルール)>
○ 玖村将史(関西/NJKF拳聖会)
 判定3-0(三者とも30-28)
● 西田京介(四国/NJKF勇健塾)

<第4試合 -73kg契約 3分3R(首相撲有効・ヒジ禁止ルール)>
○ 上園文也(OZMOSIS)
 1R2分48秒、KO(ヒザ蹴り)
● 山口正泰(NJKF勇健塾)

<第3試合 -58kg契約 3分3R(首相撲禁止ルール)>
○ 大倉 渉(TEAM BLAZE)
 判定3-0(30-27、30-27、30-28)
● 木村茂樹(一神會舘)

<第2試合 フライ級 3分3R(首相撲有効・ヒジ禁止ルール)>
○ 田内文太(NJKF岩崎道場)
 2R1分11秒、KO(ヒザ蹴り)
● 零夢(一神會舘)

<第1試合 -59kg契約 3分3R(首相撲有効・ヒジ禁止ルール)>
○ 元山祐希(武勇会)
 判定3-0(三者とも30-29)
● ノゲイラ☆SHINYA(NJKFナックルズGYM)

【NEXT LEVEL中四国大会】
<第15試合 JUNIOR Aクラス -50kg 2分2R延長1R>
○ 小田武司(NEXT LEVEL中四国-50kg王者/NJKF拳之会)
 判定2-0(20-19、20-20、20-19)
● 岩川怜聖(NEXT LEVEL中四国-45kg王者/空修会館)

<第14試合 JUNIOR Aクラス -45kg 2分2R延長1R>
○ 林 佑哉(NEXT LEVEL中四国-40kg前王者/空修会館)
 判定3-0(20-18、20-19、20-19)
● 池上侑李(NJKF岩崎道場)

<第13試合 JUNIOR Aクラス -35kg 2分2R延長1R>
○ 林 亮介(NEXT LEVEL中四国-30kg王者/空修会館)
 判定3-0(三者とも20-18)
● 平松勇斗(BOSSジム)

<第12試合 JUNIOR Aクラス -30kg 2分2R延長1R>
○ 仁哉(競拳第4代JRバンタム級王者&関西グローブ空手王者/NJKF闘拳塾)
 判定2-1(20-19、19-20、20-19)
● 末國龍汰(月心会グローブ空手Aクラス王者/空修会館)

<第11試合 一般Bクラス 2分2R延長1R>
○ 政 宏昭(NJKF心将塾)
 1R3分00秒、KO(右ストレート)
● 山崎恭介(NJKF立真ジム)

<第10試合 JUNIOR Bクラス -30kg 2分2R延長1R>
○ 久保田翔太(一神會舘)
 判定2-0(20-19、20-20、20-19)
● 山崎信太郎(NJKF岩崎道場)

<第9試合 JUNIOR Bクラス -30kg 2分2R延長1R>
○ 本田 令(一神會舘)
 判定3-0(20-19、20-18、20-19)
● 山崎結信(NJKF岩崎道場)

<第8試合 Cクラス一般 -65kg 1分2R>
○ 池田 剛(空修会館)
 判定3-0(20-17、20-18、20-17)
● 宮地優斗(NJKF立真ジム)

<第7試合 Cクラス一般 -60kg 1分2R>
○ 佐藤考基(NJKF立真ジム)
 判定3-0(三者とも20-17)
● 大家龍志(TEAM BLAZE)

<第6試合 Cクラス一般 -65kg 1分2R>
○ 大谷圭悟(勇至塾)
 判定2-0(20-19、20-20、20-19)
● 本多秀平(NJKF立真ジム)

<第5試合 Cクラスジュニア -62kg契約 1分2R>
○ 篠原龍太郎(新日本拳法同志会)
 判定3-0(19-18、20-18、20-19)
● 吉国湧也(BOSSジム)

<第4試合 Cクラスジュニア -45kg 1分2R>
○ 藤田翔己(新日本拳法同志会)
 判定2-0(20-19、20-20、20-19)
● 渡辺優月(空修会館)

<第3試合 Cクラスジュニア -40kg 1分2R>
○ 松本惟吹(NJKF立真ジム)
 判定3-0(20-18、19-18、20-18)
● 海地祥成(NJKF岩崎道場)

<第2試合 Cクラスジュニア -35kg 1分2R>
○ 松本夢叶(NJKF立真ジム)
 判定3-0(20-19、20-19、20-18)
● 吉国 蓮(BOSSジム)

<第1試合 Cクラスジュニア -30kg 1分2R>
○ 三好凪海(一神會舘)
 判定2-0(20-19、20-20、20-19)
● 松本達樹(NJKF岩崎道場)

6・1『NJKF 2014 4th』大阪アゼリア大正大会~宮島教晋、半田喜蓮インタビュー
6・1誠至会主催興行『NJKF 2014 4th』大阪アゼリア大正大会昼の部・国崇が復帰戦、夜の部メイン宮島教晋
国崇、階勇弥インタビュー6・1誠至会主催興行『NJKF 2014 4th』大阪アゼリア大正大会
昼の部・国崇、夜の部・宮島教晋揃ってタイ人に勝利!6・1大阪『NJKF2014 4th』