パンクラス大阪:福島秀和が判定で山本哲也に勝利!

■ PANCRASE 大阪大会
日時:7月15日 14時15分開始
会場:大阪・旭区民センター大ホール大会 観衆700人(満員)
レポート:佐佐木澪

<メインイベント バンタム級/3分3ラウンド>
○福島秀和(BLOWS/6位)
 3R3:00、判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
●山本哲也(SUBMIT MMA/ネオブラッド・トーナメント2017優勝)

 福島は2014年よりパンクラスに参戦。大阪出身だが、大阪大会よりも東京での試合が多く、現在バンタム級6位と、東京のファンにもおなじみ。小気味よい動きのオールラウンダーだ。前戦は今年3月、TSUNEに判定負けを喫しており、連敗は避けたいところ。
 福島に挑戦するのは、昨年のネオブラッド・トーナメント同級優勝の山本哲也だ。前戦(昨年11月)では、当時10位のTSUNEに敗退。今回もランカーとの対戦。ランカー超えを狙う。
1R、約11cmの身長差のある両者が打ち合う。山本が組んでケージへ押し込みヒザ。福島は離れてパンチで攻め込むが、ケージへ押されてしまう。福島は首相撲からヒザを打ち込むが、展開なく終了。
2Rも同様の展開に。福島がパンチを打ち、山本が組んでケージ際でのヒザ。終了間際に福島が入れ替えた。
3R、福島がタックルからテイクダウン。流れを変えられるか。しかし、山本がリバース。そのまま上からは攻めず、立ってケージ際で攻める。お互いヒザを入れ合う。残り1分でブレイクがかかるが、再開後も山本がケージに押し込んだ。しかし、山本はそれ以上の攻撃に至らず。判定3-0で福島が勝利、連敗を免れた。

福島は「メインを張る者として、もっとアグレッシブに行ってフィニッシュしたかったが、山本選手も強くて判定になってしまった。でも、こうしてたくさんの人に見てもらい、1人でも格闘技に興味を持ってくれる人が増えたらうれしい。ぜひいろんな団体の興行も見てください」と格闘技愛を語った。

<セミファイナル バンタム級/3分3ラウンド>
●合島大樹(GUTSMAN)
 3R3:00、判定0-3 (27-30/28-29/27-30)
○金太郎(パンクラス大阪稲垣組)

 25歳と若い金太郎のパンクラス参戦歴は意外に古く、2012年から上がっている。前戦は昨年12月、土肥潤にTKO勝ち。対する合島は東京でのナンバーシリーズでおなじみのベテラン。コンスタントに闘っているが、3連敗中。ここで星を戻しておきたいところだ。

1R、ローを出し回る両者。が、金太郎が左の鋭いパンチ! 合島フラッシュダウン! 金太郎はパンチ、蹴りでたたみかける。しかしすぐ立て直した合島は飛び込んでいく。これを受け止めた金太郎はさらに打撃で攻めるが、合島も打ち返して終了。
2R、金太郎がパンチからタックルに入るが、ケージ際でもつれ離れる。金太郎は圧力のある打撃で攻め込むが、合島も打ち返し、組んでケージ際でテイクダウン! しかし金太郎は下から足を狙う。
3R、プレッシャーをかけていく合島。しかし金太郎が、まるで突き飛ばすようなパンチで合島を吹っ飛ばす。上になった金太郎はパウンド。合島が上体を起こそうとしてもパンチで潰す。残り10秒、合島が立った! 激しい打ち合いとなるがゴング。両者は肩を抱き健闘を称えあった。
判定は3-0で金太郎がベテラン超えを果たした。
金太郎はマイクで「勝ったけど、自分らしさが出ていなかった。でも、最後まで頑張れたのは、応援してくれるみんなのパワーがあったからです」と感謝を述べ、「次までに、ランカーとメインを張れるくらい強くなります」と誓った。

<第10試合 バンタム級/3分3ラウンド>
○土肥 潤(総合格闘技道場MIBURO)
 3R3:00、判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
●平田丈二(総合格闘技闇愚羅)

 2015年にパンクラス初参戦の平田。2敗と白星がなく、ここはどうしても勝ちたい一戦だ。対する土肥は2011年より参戦。5勝2敗の成績をあげている曲者寝業師だ。
1R、土肥が前に出てケージへ押し込む。胴を抱えたままローリングして上下が入れ替わる。土肥がバックを取りチョークを狙うが終了。
2R、パンチで前に出る平田。今度は平田がバックを取り土肥の首を狙う。さらにマウントを奪って殴るが、土肥が再びバックに。なんとか逃れた平田だが、土肥は畳み掛けるように腕十字! 平田が耐えて外しゴング。
3R、果敢にパンチで前に出る平田。しかし、これを受け止めた土肥がまたしてもバックを奪う。決め手はなかったものの、土肥がポジションをキープして終了。
判定3-0で土肥が勝利。

<第9試合 ストロー級/3分3ラウンド>
●早坂優瑠(CORE QUEST KUSHIRO/8位)
 3R3:00、判定0-3 (27-30/28-29/27-30)
○三谷敏生(総合格闘技道場コブラ会/NASCER DO SOL)

 地元・北海道大会での活躍が著しい早坂に、5月20日「PANCRASE 296」に出場したばかりの三谷が挑む。
1R、プレッシャーをかけ合う両者。組んだ三谷が軽く投げてサイドポジション。早坂は片腕を絡めるが、三谷が立って猪木アリ状態に。お互い蹴るが、展開なくゴング。
2R、ハイキックで奇襲をかける早坂。しかし三谷は冷静に組んでテイクダウン! 1R同様の展開に。立ち上がるタイミングを掴めず終了。
3R、飛び込んでいく両者がぶつかるが、三谷が組んでテイクダウン。早坂を立たせずコントロールする。終盤でスタンドに戻し、ケージへ押し込んだ早坂だが、倒せないままゴングを聞いた。
判定はフルマークで三谷の勝利。4連勝と星を伸ばした。

<第8試合 ライト級/3分3ラウンド>
○金田一孝介(K-PLACE)
 3R3:00、判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
●鈴木道場長(UBF)

<第7試合 フェザー級/3分3ラウンド>
●岩本達彦(BLOWS)
 3R3:00、判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
○冨田翔市(パラエストラ東大阪)

<第6試合 バンタム級/3分3ラウンド>
○三村 亘(パンクラス大阪稲垣組)
 3R3:00、判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
●岩佐和哉(BLOWS)

<第5試合 ストロー級/3分3ラウンド>
●大崎勝海(総合格闘技道場reliable)
 3R3:00、判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
○尾﨑龍紀(総合格闘技道場コブラ会)

<第4試合 フェザー級/3分3ラウンド>
○名田英平(総合格闘技道場コブラ会)
 1R2:02、フロントチョーク
●田上 隼(総合格闘技道場MIBURO)

<第3試合 フライ級/3分3ラウンド>
○和田教良(ZOOMER)
 3R3:00、判定3-0 (30-27/30-27/30-27) 
●矢野暢広(ALIVE)

<第2試合 バンタム級/3分3ラウンド>
●綿谷 誠(BLOWS)
 3R1:55、TKO (レフェリーストップ/グラウンドパンチ)
○ハンセン玲雄(総合格闘技道場reliable)

<第1試合 バンタム級/3分3ラウンド>
○MG眞介(パラエストラ東大阪)※松原眞介 改め
 1R0:58、TKO (レフェリーストップ/グラウンドパンチ)
●井上暉也(パラエストラ加古川)

<パンクラスゲート第2試合 バンタム級/3分2R(延長1R)>
●野山修平(総合格闘技スタジオSTYLE)
 2R3:00、判定0-2 (18-20/19-19/18-20)
○平井拓次(SFK)

<パンクラスゲート第1試合 フライ級/3分2R(延長1R)>
●杉田将三(格闘技吉田道場)
 1R0:57、裸絞め
○長屋正悟(パンクラス大阪)