15日、新日本プロレス真夏の祭典『G1 CLIMAX 28』は2日目。
Bブロック開幕戦となったが、メインはいきなり昨年決勝カードである内藤哲也vs.ケニー・オメガが実現。序盤でお互いの決めポーズによる挑発合戦となるなど、両者からこの一戦への意気込みの高さが溢れ出す。ケニーのスワンダイブ式場外鉄柵超えボディアタック、内藤の雪崩式フランケンシュタイナーといった空中戦はド迫力。フィニッシュ級の技のラリーとなった終盤だったが、ついにはケニーが片翼の天使で勝利した。
リベンジを果たしたケニーは「(今年はこのまま)連覇できなくて残念ですね。でも来年のG1があるから、頑張ればこの会社の3番くらいになる。もちろんそれは私と、私のイブたん(飯伏幸太)の下ですね」と独特の日本語マイクで昨年覇者・内藤をさらに挑発する。これでオカダ・カズチカと内藤がともに黒星発進となったが、立て直しからの逆転優勝という“リーグ戦あるある”への期待も高まった。
セミファイナルは、春のニュージャパンカップでも対戦していた飯伏幸太とザック・セイバーJr.の顔合わせ。関節技地獄で敗戦となった悪夢が再び去来するほど、飯伏は追い込まれる。得意のカミゴェも散々封じられたが、相手にダメージを与えておいてからの切り返し式でついに炸裂。その開放感は大田区をハッピーにさせ、ファン予想覇者ナンバーワン飯伏が白星で発進した。
反則決着や反則殺法絡みでの不完全燃焼が2試合あった初日に比べ、2日目のセットにファンは大満足。3日目に向けて選手は空路で移動、札幌の地で3日目を迎える。
■新日本プロレス『G1 CLIMAX 28』
日時:7月15日(日)15:00
会場:東京・大田区総合体育館 3,826人(満員=主催者発表)
<第1試合>
〇チェーズ・オーエンズ
ハングマン・ペイジ
6分18秒 ジュエルハイスト⇒片エビ固め
●海野翔太
マイケル・エルガン
<第2試合>
BUSHI
〇EVIL
5分21秒 Banshee Muzzle
●SHO
YOSHI-HASHI
<第3試合>
エル・デスペラード
〇鈴木みのる
6分44秒 ゴッチ式パイルドライバー⇒体固め
●トーア・ヘナーレ
真壁刀義
<第4試合>
〇タンガ・ロア
バッドラック・ファレ
6分08秒 エイプシット⇒片エビ固め
●外道
オカダ・カズチカ
<第5試合>
●YOH
ジェイ・ホワイト
8分05秒 Prima Nocta⇒片エビ固め
〇デビッド・フィンレー
棚橋弘至
<第6試合 「G1 CLIMAX 28」Bブロック公式戦>
●矢野通
8分52秒 ラ・マヒストラル
〇石井智宏
<第7試合 「G1 CLIMAX 28」Bブロック公式戦>
〇タマ・トンガ
14分05秒 ガンスタン⇒片エビ固め
●ジュース・ロビンソン
<第8試合 「G1 CLIMAX 28」Bブロック公式戦>
●SANADA
13分38秒 GTR⇒片エビ固め
〇後藤洋央紀
<第9試合 「G1 CLIMAX 28」Bブロック公式戦>
●ザック・セイバーJr.
22分58秒 カミゴェ⇒エビ固め
〇飯伏幸太
<第10試合 「G1 CLIMAX 28」Bブロック公式戦>
●内藤哲也
23分19秒 片翼の天使⇒片エビ固め
〇ケニー・オメガ