ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』㊽[ファイトクラブ]“えびすこ”のお話

[週刊ファイト7月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』㊽
 “えびすこ”のお話
・自他ともに認める、えびすこ自慢のオイラですが(笑)
・友人グループと食事に行くと『割り勘禁止令』が発令
・『カキフライ食べ放題 40分1本勝負』
・『しゃぶしゃぶ食べ放題 時間無制限1本勝負』
・『串かつ食べ飲み放題 90分1本勝負』
・名古屋『洋食工房 パセリ』
・神奈川県下『味奈登庵』の『富士山盛り』
・ご飯をセルフサービスで“マンガ盛り”にできる定食屋さん


 相撲界の隠語・えびすこってどんな意味? 刻み続けたフードファイトの歴史! 来たれ!チャレンジャー!! デカ盛り、食べ放題の情報求む!

プロレス業界で使われている“隠語”の多くは、角界…つまり相撲の世界から来た言葉だと言われています。

お米、石炭、はがみ、ひたち、金星、首投げ…おっと(笑)!

その中でも、我々が…というよりオイラがよく使う言葉(笑)、『えびすこ』についてお話しましょう!

『えびすこ』とは、大食漢や大食いのこと。さらには、広くお腹いっぱいのことやご飯そのものを意味することもあります。
ご飯をたくさん食べる人を見ると、「お前、えびすこだなぁ!」とか、「えびすこが強いなぁ!」といった使い方をします。

自他ともに認める、えびすこ自慢のオイラですが(笑)、実は、子どもの頃は食も細く、体もガリガリだったのです。
今からは想像もつきませんよね?

誰も信じてはくれませんが、子どもの頃は病弱で学校も休みがちでした。
外で遊ぶこともほとんどなく、典型的な“もやしっ子”だったのです。

中学に入っても、運動部に入ることもできず、身長は高かったもののひょろひょろの体形をしていました。
高校入学時、既に身長は180㎝を越えていましたが、体重はなんと60㎏! 現在の半分ほどしかありませんでした。
当然、あばら骨が浮き出ていて、それはそれは貧相な体でした(笑)!

高校では、こんな自分を変えたいと思い、無謀にもいきなり柔道部に入部しました。
それまで運動らしい運動をしたことがなかったにも関わらず、急に運動部、しかもただでさえ練習が厳しいとされる柔道部に入ってしまったのですから、周囲の人たちもビックリです!

一年生の時は、全く練習にもついていけませんでしたが、徐々に体質が変わっていったのか、みるみる体が大きくなっていきました。
それに比例するかのように、食事の量も急激に増えました。プロレスラーに対する憧れも、その頃から芽生え始めたと言ってもいいでしょう。

「レスラーになるには、もっともっと体を大きくしないと…。」

気付けば、入学時60㎏だった体重が、卒業の頃には90㎏になっていました!
しばらくぶりに会う友達などは、オイラと分からないほど。別人のようになってしまったのです!

食事の面では、両親にも本当に苦労を掛けたと思います。一回の食事で、丼7杯(約7合)食べていた時期もありました。

ある日の片谷家の食卓。

オイラ「お代わり!」
母「はいよ!」
オイラ「お代わり!」
母「はいよ!」
オイラ「お代わり!」
母「もうご飯無いよ!」
オイラ「えっ!? じゃあ、ごちそうさま!」

当時は、『満腹』という感覚が分かりませんでした(笑)。いくら食べてもお腹いっぱいにならないのです。ですから、お釜の中のご飯が無くなった時が“ごちそうさま”の合図でした! 逆に言えば、お釜にご飯がある限りオイラの食事は永遠に続いたということになります(恐ろしい)!

大学生になると、外食する機会も増えてきました。ところが、食費が大変!
30数年前は、今ほど『食べ放題』のお店もありませんでしたから、いかに安くてボリュームのある食堂を探すかが死活問題となっていました。
友人グループと食事に行くと、『割り勘禁止令』が発令されるほど。オイラと一緒に食事をして、割り勘では割に合わないと言うのです!

この頃に比べたら、現在はだいぶ食も細くなりました。それでも、周囲の50歳代に比べるとかなり大食いのようです。
20歳前後の学友と食べ放題のお店に行っても、一番最後まで食べているのはオイラです(笑)。
今の若い子は大食いも大酒飲みもいないなんて話をよく耳にしますが、きっと彼らから見たら、オイラは驚異の“えびすこおじさん”なのでしょうね(笑)。

自分で言うのもなんですが、これまでオイラは、数々の『えびすこ伝説』を打ち出してきました!
ここで、いくつかの伝説をご紹介しましょう!


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