9・26『ベラトール 126』『Legacy FC 35: Dennis vs. Leite』『Titan FC 30: Brilz vs. Magalhaes』速報

(C)Bellator

 2014年9月26日にアリゾナ州フェニックスで『ベラトール 126』が開催された。
 今大会はメインでアレキサンダー・シェレメンコのミドル級王座にブランドン・ホージーが挑戦した。シェレメンコは前戦では階級が上のティト・オーティスと対戦して敗れているものの、自分の階級ではそれまで13連勝している。対するホージーはレスリングでの輝かしい実績を引っさげてMMA転向、6戦全勝、無敗のまま王座戦にたどり着いた。シェレメンコ的には、階級上のティトに負けたのは仕方ないが、同階級には負けられない。しかし、今回の挑戦者は過去最強と呼び声が高く厳しい戦いになる。試合は、やはり、ホージーが圧倒。得意のレスリングで組みつき即座にバックを制してテイクダウンに成功したホージーはそのままチョークを極めて絶対王者であったシェレメンコから35秒で一本勝ち。新しい絶対王者が誕生した瞬間だった。

 セミファイナルでは、おそらく最後となるトーナメント(スコット・コーカー新体制ではトーナメントは廃止される為。ただし、これまで続いていたトーナメントは突然、中止にはせず、最後までやるという事なので、このトーナメント決勝は行われる)となるライト級トーナメント決勝戦が行われた。パトリッキー“ピットブル”フレイレとマルチン・ヘルドというブラジル人とポーランド人の対戦で、今後は、ベラトールでは組まれる機会が減るであろうアメリカ人の絡まない対戦となった。試合は、ヘルドが、北米では珍しい足関節を仕掛け優位に試合を進め、見事に判定勝ちとなった。

ベラトール オフィシャルホームページ
スパイクTV

■ ベラトール 126
日時:2014年9月26日
場所:アメリカ・アリゾナ州フェニックス

<ベラトールミドル級王座タイトルマッチ>
○ブランドン・ホージー(挑戦者)
 1R 0分35秒 チョークスリーパー
●アレキサンダー・シェレメンコ(王者)

<ライト級トーナメント決勝>
○マルチン・ヘルド
 判定 3-0
●パトリッキー“ピットブル”フレイレ

<フェザー級>
○ババ・ジェンキンス
 判定 3-0
●チアゴ・メラー

<バンタム級>
○マイク・リッチマン
 1R 2分44秒 TKO
●エド・ウェスト

 2014年9月26日にアリゾナ州フェニックスで『Legacy FC 35: Dennis vs. Leite』が開催された
 今大会はメインでライトヘビー級王座戦として、ビッグネームであるポール・ブエンテロに僅差の判定勝ちして新王者に輝いたマイラン・デニスに、満を持して北米進出してきたレオナルド・レイチが挑戦する事になった。

 レオナルド・レイチは、ブラジリアン柔術の名門、“マスター”ホメロ・カバウカンチ率いるアリアンシの重量級エースとして柔術の世界では輝かしい実績を誇っている。現在はMMAに転向し、ブラジリアン・トップ・チームに所属しブラジルのビテッチ・コンバットなどで4連勝(無敗)。遂に北米に乗り込み、当然、UFC契約を狙っている。アクセスTVで全米に生放送されている、このレガシーFCやRFA、MFC(カナダの大会)で王座を獲るとUFCと契約する可能性が高いので、是が非でもタイトルが欲しいところだ。もちろん、デニスにしても、前戦のブエンテロ戦が勝ったとはいえ、あまりに接戦であった為、すぐにUFCとの契約には至らなかったので、ここで勝利してアピールしたいという思惑もある。そんな中、試合は、レイチが圧倒。デニスをテイクダウンで倒してグランドで攻め続ける。最後は、デニスが敗者のポジション、亀の体勢になったところ、レイチがバックを制して腹に膝蹴り、顔面にパンチを連発してレフェリーがストップ。レイチが完勝の北米デビューで見事にライトヘビー級王座に輝いた。柔術王者がMMAでも王者になり、更にメジャーを目指しそうだ。

フィニッシュシーン
Legacy FC 35 results, GIFs and highlights

Legacy FCオフィシャルホームページ

■ Legacy FC 35: Dennis vs. Leite
日時:2014年9月26日
場所:アメリカ・アリゾナ州フェニックス

<Legacy FCライトヘビー級王座タイトルマッチ>
○レオナルド・レイチ(挑戦者)
 4R 4分50秒 TKO
●マイラン・デニス(王者)

<ミドル級>
○アンドリュー・トッドハンター
 1R 3分34秒 チョークスリーパー
●リヴァイ・エイブリ

<ミドル級>
○ラファエル・ロバトJr
 1R 4分07秒 肩固め
●カナーン・グリグスビー

 2014年9月26日にテキサス州シダーパークで『Titan FC 30: Brilz vs. Magalhaes』が開催された。
 CBSスポーツで全米生中継されるようになり、UFC、ベラトール、WSOFに次ぐ第4の団体として注目されている。今大会も元UFC戦士が多く参戦し、ここで実績を積みUFCに復帰したいところだ(Titan FCの現オーナー、ジェフ・アロンソンはヘンゾ・グレイシーの弟子であり、選手の気持ちがわかるのでUFCからのオファーがあれば快く送り出すと語っている)。

 そんな中、メインで行われたライトヘビー級王座決定戦は、ヴィニシウス・マガリャエスとジェイソン・ブリッツの間で争われた。試合は、マガリャエスが柔術家らしく、序盤は下になり劣勢になる事も多かったが、4Rにハイキックからギロチンチョークで見事に一本勝ち。マガリャエスがライトヘビー級新王者に輝いた。

Titan FCオフィシャルホームページ

■ Titan FC 30: Brilz vs. Magalhaes
日時:2014年9月26日
場所:アメリカ・テキサス州シダーパーク

<Titan FCライトヘビー級王座決定戦>
○ヴィニシウス・マガリャエス
 4R 0分36秒 ギロチンチョーク
●ジェイソン・ブリッツ

<バンタム級>
○ワレル・ワトソン
 1R 3分02秒 腕ひしぎ三角固め
●アンソニー・グディエレス

<フェザー級>
○グラリストーン・サントス
 判定 2-1
●ロバート・ワシントン

<ウェルター級R>
○レヴェル・シンプソン
 1R 2分56秒 TKO
●リッチー・マルチネス

電子書籍版はマット界舞台裏10月9日号天龍船木柴田KH噂の真相K-1BLADE桜庭ヘンゾ佐野魂Reina修斗RISEに掲載されました。

【ベラトール アーカイブ】
マット界舞台裏5月15日号暫定B級新王者ジョン・ウォーレン『ベラトール 118』
マット界舞台裏5月22日号ドイツ人戦士・Dワイチェル優勝『ベラトール 119』
マット界舞台裏5月29日号ティト・オーティス復活勝利!『ベラトール 120』
マット界舞台裏6月19日号Jトンプソン&ソクジュ 揃って完勝『ベラトール 121』
マット界舞台裏8月7日号スコット・コーカー新体制スタート7・25『ベラトール 122』
マット界舞台裏9月18日号ボビー・ラシュリー一本勝ち!9・5『ベラトール 123』
マット界舞台裏9月25日号エマニュエル・ニュートン王座防衛!9・12『ベラトール 124』
マット界舞台裏10月2日号メルヴィン・マヌーフ豪快KO勝利!9・19『ベラトール 125』