イーサン・カーターⅢがBFG優勝!TNAインパクト・レスリング+CMLL

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 8月4日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、TNA年間最大興行である「バウンド・フォー・グローリー」で現TNA世界ヘビー級王者ボビー・ラシュリーへの挑戦権を賭けたBFGトーナメントの決勝戦が行われた。決勝まで勝ち上がってきたのは、現在はベビーフェイスのエース的立場であるイーサン・カーターⅢと、ザ・ミラクルだった。ザ・ミラクルは、ROHでザ・キングダムとして活躍したマイケル・ベネットで、あの人気者の妻マリアと共に入場した。試合は、当然、マリアが介入を繰り返すものの、遂にレフェリーが業を煮やしてマリアをリングサイドから退場させてしまう。その結果、竹刀を持ち出して攻撃するザ・ミラクルをかわし、必殺技ワン・パーセンターを決めたイーサンがフォール勝ちで優勝。これでイーサンが「バウンド・フォー・グローリー」のメインで王座へ挑戦する事になった。

■ TNA Impact Wrestling 
日時:2016年8月4日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<BFG決勝戦>
○イーサン・カーターⅢ
 ピンフォール
●ザ・ミラクル

<タッグマッチ>
○グラド、マハーバリ・シェラ
 ピンフォール
●トリブナール、アル・スノー

<ハンディキャップマッチ>
○シエナ、アリー
 ピンフォール
●ゲイル・キム

<KOTM王座タイトルマッチ>
○ジェームス・ストーム(挑戦者)
 ピンフォール
●イーライ・ドレイク(王者)
8月5日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『CMLL 金曜日定期戦』が開催された。
今大会のメインではミスティコ、ドラゴン・リーの兄弟が、ボラドールJr.と組んで、ラ・マスカラ、メフィスト、エフェストと対戦した。
マスカラはルーシュと壮絶な仲間割れした後、ルーシュだけではなくルーシュの血縁全てを敵としており、ミスティコとリーはルーシュの弟である為、抗争が続いている。特に現在はドラゴン・リーにターゲットを絞っており、更にルーシュがリーガ・エリテの興行でLAパークとの流血戦を演じたため、現在CMLL出場停止処分を受けているので、ルーシュのいない間に徹底的にいたぶるという感じとなっている。それに業を煮やしたリーは遂に究極の決着戦、マスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)をマスカラに要求し続けている。そして、今回もマスカラはミスティコのマスクを剥がして反則負けに、これにリーが怒り、遂に、今大会の最後で、正式にマスカラとリーのマスカラ戦が決定した。行われるのは、もちろん、ルチャリブレ生誕83周年大会である2016年9月2日にアレナメヒコで行われる「アニベルサリオ83」だ。カード的にも、これがメインになる事はほぼ間違いなく、遂に究極のカードが実現する事になった。

■ CMLL 金曜日定期戦
日時:2016年8月5日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、ドラゴン・リー、ボラドールJr.
 2-1
●ラ・マスカラ、メフィスト、エフェスト

<6人タッグマッチ>
○ショッカー、レイ・ブカネロ、テリブレ
 2-1
●スペル・クレイジー、クラネオ、リッパー

<シングルマッチ>
△ストゥーカJr.
引き分け
△グラン・ゲレーロ

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