ライオンファイト世界Sライト級王者ケビン・ロス王座挑戦・大和哲也渡米+4・29『NJKF DUEL 1』情報!

 現地時間27日にアメリカ・ロサンゼルス郊外で開催される『Lion Fight 21』でケビン・ロスの持つライオン・ファイト世界スーパーライト級王座に挑む大和哲也(大和/WBCムエタイ世界スーパーライト級王者)。ロスとは13年9月に対戦し2-1の判定勝ちを収めているが、WBCムエタイ世界王座を奪取し初となる試合を控え、渡米直前にその心境を語った。

――ケビン・ロスとの再戦で、敵地でライオン・ファイト世界王座に挑む試合が近づいて来ました。

大和 19日の夜に出発します。16時間時差があっていつも時差ボケがヒドいので、今回は早めに行きます(※インタビューは17日に収録)。1週間前に入って、向こうの環境とか気候に慣れようと思います。アメリカの空気を吸いながら調整して、その方が地に足が着くイメージがあるので。

――大和選手は頻繁にロスで試合をしていますし、もう慣れたものなのでしょうか。

大和 今度でロスは5回目、ベガスを入れると6回目になります。去年はずっと日本での試合だったので久しぶりになりますけど、向こうでも会場で結構声を掛けられたりしますし、ファンの人は温かくて、純粋に格闘技を楽しみに来ている印象があります。ただ、前回もそうだったんですけどケビンは地元のスター選手なので、きっと今回もアウェー感がバッチリあると思います(苦笑)。でも、アメリカのファンはいい試合をすれば勝っても負けても称えてくれるので、そこら辺は気にしません。もちろん、負けるつもりはないですけど(笑)。

――では、いい試合をして敵地のファンもこちらに引き込むというか。

大和 前回はヒジでいっぱい切って、そのダメージ差で勝った感じですけど、今回はきっちり力の差を見せつけて勝ちたいっていう気持ちがあります。ケビン・ロスがすごくハードにトレーニングをしてるっていう話は現地に住んでるタイ人の知り合いからメールをもらっていて、1回負けてるし防衛戦だしそうだよなって思います。でも僕も、前回の試合がスプリットだった分、今回はしっかり勝ちたいと思っていますし、そういう意味では気持ちを強く持っているので、楽しみです。ケビン・ロスは強い選手ですけど、スピードでもパワーでもテクニックでも、全てにおいて自分が上回って勝ちたい。前みたいにブンブンヒジを振るとかじゃなく、綺麗に戦って、スマートな戦い方で完封して勝ちたいです。

――1度フルラウンドを戦って、改めてケビン・ロスの印象をお願いします。

大和 本当にテクニックもありますし、パワー、地力が強いというか、昔やったポール(・カーポウィッツ)もそうでしたけどケビンもフィジカルが強いなっていう印象がすごくあります。首相撲で組んだ時も組みヒザが強いっていうより、コカしたりのテクニックがすごくあるし、レスリングとか総合の練習もやってるんじゃないかなって思います。テクニック・スキルがあって戦い方もスマートで、外国人の中でも伝説に残るようなトップファイターで、僕自身もファン目線で好きな選手です。僕らの試合は噛み合うし、純粋にケビン・ロスと試合ができるっていう楽しみはあるんですけど、今回は完封勝利を目指します。何なら3回目は僕がライオン・ファイトの防衛戦でケビン・ロスを迎えてもいいみたいな気持ちです。

――昨年ここ数年の悲願であったWBCムエタイ世界王座を奪取して、大和選手自身何か変化はあったのでしょうか。

大和 WBCの世界王座っていうことで周りの反響も全然違ったりするし、そういう意味ではこのベルトにいい思いをさせてもらっているので、これから試合を重ねて勝つことによって、僕がWBCのベルトの価値を上げないといけないと思っています。そういう意味では、いい意味でベルトの存在というのがもっと頑張る理由になっています。あと、サゲッダーオ選手にリベンジできて世界を獲って、自分の今までのやり方が間違っていないことが実証されたと思うので、自分の練習方法や練習量、調整方法に自信を持ってやれています。前回2年前の時より自分は絶対レベルアップしていると思うので、今回はヒジをブンブン大振りするような試合ではなく、スマートな戦い方でキッチリ勝ちたいです。

――試合への意気込みを最後に改めてお願いします。

大和 僕はこれでライオン・ファイトのチャンピオンになって、ムエタイでアメリカン・ドリームを掴むのが目標です。今回獲れば、必然的にライオン・ファイトではまた試合を組んでくれると思うし、他のところからもオファーがあると思うので、これをきっかけにまた海外で試合ができればと思います。世界へ羽ばたいて行きたいです。5月の試合はWBCとライオン・ファイトのベルトを掲げて入場するので楽しみにしていてください。

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 先んじて笹羅歩(笹羅//WBCムエタイ日本フェザー級王者)vsトーン・プイディーナイディー(タイ/元ルンピニー&プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者)戦が発表された『NJKF DUEL 1』(4月29日、東京・新宿FACE)において、ダブルメインイベントのもう1試合、MOMOTARO(OGUNI/NJKFフェザー級王者)vs岡田有晃(谷山/元Bigbangスーパーバンタム級王者)戦が決定した。

 MOMOTAROはサウスポーから伸びやかに放つ蹴り味が持ち味で、昨年11月にNJKFフェザー級王座を獲得。年明けからタイ・イングラムジムで1ヵ月のムエタイを修業を積んだ後にラジャダムナンスタジアムで試合(3月5日)を行い、ニューボーウィー・モダンジム(タイ)に左ミドルキック、左テンカオを効かせて3-0の判定勝ち。現在7連勝と好調で、勢いに乗り岡田戦を迎える。

 一方岡田は13年9月に奪取したBigbang王座を昨年2月に奪われたものの、その後は12月にNJKFの金子貴幸(GANGA)から左フックでダウンを奪い判定勝利、今年2月もヒジ打ちでカットしTKOと、Bigbangで2連勝し復調を遂げている。

 ともに外敵を迎える形となった笹羅とMOMOTAROは、揃っての勝利でダブルメインを飾ることができるのか。

■ NJKF DUEL 1
日時:04月29日(水) 開場:15:30 開始・16:00(予定)
会場:東京・新宿フェイス

<ダブルメインイベント第2試合 58㎏契約 3分5R>
笹羅歩(笹羅/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
vs.
トーン・プイディーナイディー(タイ/元ルンピニー&プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者)

<ダブルメインイベント第1試合  3分3R>
MOMOTARO(OGUNI/NJKFフェザー級王者)
vs.
岡田有晃(谷山/元Bigbangスーパーバンタム級王者)

4・29『NJKF DUEL 1』笹羅歩×トーン・プイディーナイディー

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