キックルール高坂侑弥x隼也ベストバウト!TENKAICHI FIGHT群馬藤岡市民ホール

 沖縄のファイティングスポーツプロモーション「TENKAICHI」が、3月15日、群馬の藤岡市民ホールで興行を行った。今回興行から三賞(MVP、ベストバウト、ベストKO)を選出することになり、以下の各選手が選ばれている。

MVP賞:高坂侑弥(ワイルドシーサー群馬)
ベストバウト賞:高坂侑弥(ワイルドシーサー群馬)×隼也ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム
ベストKO賞:該当選手なし
特別賞:野口陽平(87キックフィットネスクラブ)
※ベストKO賞がない代わりに野口に特別賞が贈られることとなりました。

■ TENKAICHI FIGHT
主催:ワイルドシーサー
会場:藤岡市民ホール
日時:2015年3月15日(日)
認定:JAPAN KICKBOXING INNOVATION

◎KOまたはTKO、TO勝ち
○判定勝ち
×負け
△引き分け
■ノーコンテスト

150315Tenkaichi_Nakazawa<第11試合 メインイベント 65kg契約 3分3回戦(延長3分1R) TENKAICHI KICK ルール>
〇中澤 純(ワイルドシーサー群馬/TENKAICHI KICK ウェルター級王者、前INNOVATIONウェルター級王者)
×福田 裕介(PLACE-K/REBELS-MUAYTHAIウェルター級7位)
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
 長らくワイルドシーサー群馬の大将としてリーダーシップを発揮してきた中澤が昨年8月9日、現Krush -65kg級王者、NOMANに敗北して以来、負傷を癒し万全のコンディションで久々の復帰戦。大阪の実力者、福田を地元メインで迎え撃つ。
 ボディビルダーにも見間違うような筋骨隆々の中澤の仕上がりは良さそう。1Rから右ローキックで福田の脚を効かせ、魔裟斗を彷彿とさせるパンチと蹴りのバランス良いコンビネーションで圧倒的な攻撃力を見せる。福田はそれでも時折危険な右ストレートのカウンターブローや距離の長いワンツーを見せるが、中澤を焦らせるまでには至らない。ラウンドが進むにつれ開いた差は如何ともしがたく、後は中澤がKOできるか否かが観客の興味となる中、試合終了のゴング。
 フルマークの復活勝利にまずはホッとした様子の中澤はマイクで「Krushでベルト獲ってTENKAICHIに持ち帰ります!」と高らかに現在目標を確認した。

150315Tenkaichi_KousakaYuuya1<第10試合 セミファイナル TENKAICHI KICK フライ級(50.8kg)タイトルマッチ 3分3回戦(延長3分1R) TENKAICHI KICK ルール>
〇高坂 侑弥(ワイルドシーサー群馬/TENKAICHI KICK フライ級王者、INNOVATIONフライ級7位)
×隼也 ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム/前MA日本フライ級王者、前WPMF日本フライ級王者)
判定3-0(29-28、30-28、30-27) ※高坂はタイトル初防衛に成功。
 共にアマチュアキックボクシングのジュニアクラスで勇名を馳せた者同士。しかし、実績では“天才児”の誉れも高い隼也が二冠王のプロ経験も合わせて圧倒的有利と見られた勝負。しかも高坂はホームの虎の子ベルトを賭ける背水の陣を布いて大勝負に臨んだ。
 ムエタイスタイルの典型であるテクニシャン、隼也はTENKAICHIルール(攻撃的な組み技3秒間有効)で得意の首相撲を全開で危なげない試合をするかと予測されるとこだが、それを大きくはずして鋭いパンチで身体ごとぶつかっていくようなアグレッシブさを発揮。
 これに高坂は左ミドルキックの強振で立ち向かう。これも予想外。動体視力の良さに裏付けられたディフェンス力では国内髄一と思われる隼也が反応できずに直撃されること多数の光速ミドルキックは美しく力強い。これに胴回し回転蹴りや従来の持ち味である鋭い左フックなどを織り交ぜ多彩に攻める。
 全体的に高坂ペースのようでありながら隼也の倒しにいく集中力が独特の緊張感を生み、ハイレベルな攻防が目まぐるしく入れ替わる名勝負となった。
 試合終了のゴングと同時に高坂はガッツポーズし、隼也はうなだれる。判定結果はユナニマスで高坂の完勝となり、格上強敵相手に見事なタイトル防衛成功の主君に満員の観客が大拍手の雨を浴びせかけた。

<第9試合 65kg契約 3分3回戦 TENKAICHI KICK ルール>
×豪鬼(ワイルドシーサー群馬/TENKAICHI KICK ウェルター級1位、INNOVATIONスーパーライト級3位)
〇野口 陽平(87キックフィットネスクラブ)
判定0-3(26-30、26-30、25-29)
 その名の通り豪快で怒涛のように攻める豪鬼は、地元だけに男性ダンサー2名とと凝った振付で入場パフォーマンスを披露して試合を盛り上げる。
 対する野口は、佐藤嘉洋やT-98に勝利した健太が代表オーナーを務める87キックフィットネスクラブのプロ第1号選手。
 1R、豪鬼が思い切りたたき込んだ右ローキックがいきなりクリーンヒットして野口は腰を落とす。序盤から脚のダメージを見せただけに試合は一気に豪鬼KO勝利のムードとなるが、量を増して襲い掛かる敵に野口は正面から左右フックを叩き込み、これが相手をふらつかせる強打となり場内騒然となる。
 それでも脚のダメージが深刻な野口は、豪鬼のパンチやミドルキックも織り交ぜた猛攻に何度もピンチに陥るが耐え抜き、2R、パンチで豪鬼が力なく倒れてダウンを奪取。
 最終回3R、ダウンがあってもそれを絶対有利に感じさせない野口の脚のダメージが、豪鬼大逆転勝利の布石のように感じさせる。
 その期待通り、豪鬼は一気呵成に野口の脚を狙うが、諦めない野口のパンチにより豪鬼はダウンを追加してしまう。
 それでも劣勢なのは野口というシーソーゲームに場内大歓声。試合終了のゴングが鳴ると判定結果を待たずして観客は試合を讃えて拍手し続けた。
 勝者はもちろん野口。あまりにも激しい試合で87ジムのプロ初勝利を上げてみせた。

<第8試合 54kg契約 3分3回戦 INNOVATIONルール>
〇知花デビット(ワイルドシーサー群馬/INNOVATIONバンタム級1位)
×鰤鰤左衛門(CORE/NJKFバンタム級4位)
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
 4月26日にINNOVATIONバンタム級王座決定戦に出場することが決まっている知花のタイトルマッチ前哨戦は、“実力派団体”NJKFのランカーを迎えて行われ、変則アグレッシブな鰤鰤を全く寄せ付けない重厚で安定感のある知花がフルマークの完勝で宿願のベルト奪取に向けて勢いを付けた。

<第7試合 62kg契約 3分3回戦 INNOVATIONルール>
×ツヨシ(M16ムエタイスタイル/前WPMF日本ライト級王者)
〇畑 孟(ワイルドシーサー群馬/INNOVATIONスーパーライト級7位)
判定0-2(30-30、29-30、29-30)
 群馬が地元の前WPMF日本ライト級王者、ツヨシ(ツヨシ・M16ムエタイスタイルから改名)が、同郷のルーキーに胸を貸した一戦は、肘打ちの得意なツヨシと距離を取り続け、2R、左ハイキックからそのまま右後ろ回し蹴りにつなげる大技をヒットさせた畑が、僅差の判定をものにして金星を上げた。

<第6試合 スーパーライト級(63.5kg) 3分3回戦 TENKAICHI KICK ルール>
△戸塚 悠人(ワイルドシーサー群馬/TENKAICHIライト級1位)
△シンタロー(ASUKI GYM/TENKAICHI KICK ライト級6位)
判定1-0(30-29、29-29、30-30)

<第5試合 TENKAICHI KICK フェザー級(57.15kg)タイトル挑戦者決定トーナメント準決勝戦 3分3回戦(延長3分1R) TENKAICHI KICK ルール>
◎田中 将士(上州松井ジム/TENKAICHI KICK フェザー級1位)
×祐太(Club TOSHI/TENKAICHI KICK フェザー級10位)
TKO 3R 3ノックダウン

<第4試合 62kg契約 3分3回戦 TENKAICHI KICK ルール>
△佐藤 正和(サムイジム/TENKAICHI KICK ライト級7位)
△森 昌典(Club TOSHI/TENKAICHI KICK スーパーライト級4位)
判定1-0(29-29、30-28、30-30)

<第3試合 64kg契約 3分3回戦 INNOVATION ルール>
〇カズ 宮澤(エコドリーム/前NJKFスーパーライト級7位)
×杉原 新也(ワイルドシーサー群馬/TENKAICHI KICK スーパーライト級7位)
判定3-0(30-26、30-26、30-25) ※杉原は計量オーバーにより減点2スタート。

<第2試合 56kg契約 3分2回戦 TENKAICHI KICK ルール>
〇宮坂 桂介(SHINE群馬)
×響也(拳心會)
判定3-0(20-17、20-17、20-18)

<第1試合 フェザー級(57.15kg)契約 2分2回戦 TENKAICHI KICK ルール>
〇洸太(チャモアペット・ムエタイアカデミー)
×平田 シュウ(try-ex kickboxing)
判定3-0(20-18、20-18、20-17)

<TENKAICHIチャレンジ第5試合 64kg契約 2分3回戦>
×荻原 良太(KING BEE/梅澤道場)
〇竹吉 龍(上州松井ジム)
判定0-2

<TENKAICHIチャレンジ第4試合 80kg契約 2分2回戦>
×富澤 弘介(ワイルドシーサー高崎)
〇星 伸一(天下一道場群馬)
判定0-2

<TENKAICHIチャレンジ第3試合 76kg契約 2分2回戦>
〇石岡 大誠(MAG)
×田中 亮裕(サムイジム)
判定3-0

<TENKAICHIチャレンジ第2試合 63kg契約 2分2回戦>
〇ナツキ(KING BEE/SUZUKICKS)
×未来(サムイジム)
判定3-0

<TENKAICHIチャレンジ第1試合 75kg契約 2分2回戦>
〇五味 譲太郎(SHINE群馬)
×田村 信樹(天下一道場群馬)
判定3-0

【5月31日「TENKAICHI 76(仮)」興行概要】

■ TENKAICHI 76(仮)
主催:株式会社TENKAICHIプロモーション
会場:沖縄コンベンションセンター展示棟(沖縄県宜野湾市真志喜4-3-1/http://www.oki-conven.jp)
日時:2015年5月31日(日) 12:00開場 13:00KARASファイト開始 16:00本戦開始予定
チケット前売り:SRS席 15,000円 RS席 10,000円 S席 8,000円 S席 6,000円 A席 4,500円
※当日料1,000円アップ。身長100cm以下のお子様は入場無料となります(席は保護者の膝上か立見)。
チケット販売所:イープラス、公式サイト、公式ブログ、出場各ジム各選手
チケット発売日:2015年3月中旬予定
認定:World Professional MuayThai Federation、JAPAN KICKBOXING INNOVATION

TV放映:沖縄県民放テレビ曲にて録画中継番組120分放映予定
TENKAICHI公式サイト

TENKAICHI公式ブログ
お問合せ:TEL 098-926-1114 MAIL infoアットマークtenkaichi-pro.co.jp
出場予定選手:
廣虎(ワイルドシーサー沖縄/WPMF日本スーパーウェルター&ミドル級王者)
田嶋はる(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/WPMF日本女子アトム級王者)
FRED(ワイルドシーサー沖縄/TENKAICHI KICK ヘビー級王者、INNOVATIONヘビー級王者)
中村広輝(赤雲會/TENKAICHI KICK スーパーライト級王者)
松山力也(赤雲會/TENKAICHI KICK フェザー級王者)
仲宗根 武蔵(Theパラエストラ沖縄/TENKAICHI MMA バンタム級王者)
祖根 寿麻(志村道場/TENKAICHI MMA バンタム級1位、DXFCバンタム級王者)
中森“KING”宏(ワイルドシーサー沖縄/元プロボクシング日本ライト級1位、元プロボクシング全日本ライト級新人王)
No-Ri(ワイルドシーサー・コザ/TENKAICHI KICK バンタム級3位、INNOVATIONバンタム級7位)
ジェームス♡光(ASUKI GYM/TENKAICHI KICK ウェルター級8位)

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