廣虎KO加藤智亮、砂辺光久x曹竜也~12・14沖縄『TENKAICHI 74』

 沖縄のファイティングスポーツプロモーション「TENKAICHI」、12月14日、沖縄県沖縄市のコザ・ミュージックタウン音市場で超満員にて行われました『TENKAICHI 74』の公式結果が届いたのでお届けする。

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■ TENKAICHI 74
主催:株式会社TENKAICHIプロモーション
日時:2014年12月14日(日)
会場:コザ・ミュージックタウン音市場(沖縄県沖縄市上地1-1-1 コザ・ミュージックタウン3F)
TV放映:2015年2月1日(日) 12:30~13:55 沖縄テレビ(OTV)にて録画中継番組放映予定

【試合結果】
<第15試合(キックボクシング) メインイベント2 WPMF日本ミドル級王座決定戦 3分5回戦 WPMF日本ルール>
○廣虎(ワイルドシーサー沖縄/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/WPMF日本スーパーウェルター級王者)
 KO 5R 1分45秒 左フック
●加藤 智亮(バンゲリングベイ・スピリット/WPMF日本ミドル級4位)

※廣虎が同タイトルを獲得し2階級制覇達成
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 沖縄最大の格闘技イベントとして成長を続けるTENKAICHIの看板エース、“オキナワンタイガー”廣虎がWPMF日本タイトル同時2階級制覇をかけて決定戦に臨んだ。
 対する加藤は、今年の6月まで2年半、アフリカのタンザニアで空手を現地人に指導していたという変わり種。
 中島弘貴やレオナ・ペタスなどと共に研鑽してきただけに実力は確かだが、日本のリングを離れて久しい中、WPMF日本ランキング上位陣の引退などで棚ぼた的にこのチャンスを手にしたラッキーマン。
 そんな加藤が果たして鋭い動きで現地の英雄に肉薄し、中盤以降、圧倒してみせた。三日月蹴りも織り交ぜたミドルキックや膝蹴り、更にはパンチでもリード。
 廣虎は「パンチの直撃で右目が見えなくなりました」との言葉通り、右目が開けられなくなり、これまで田中秀弥や武田一也、清水武、アーサー雅仁、DJ.taikiなど名立たるファイターに打ち勝ち倒してきたプロボクシング出身ならではのハードブロウも鳴りを潜める。
 そして、最終ラウンド、後のない廣虎は突如として狙いすました左フックを顎に直撃させ痛烈なダウンを奪う。
 ダメージが明らかな加藤はそれでも一度は引き寄せた勝利に向かって前進を止めなかったが、右ストレートで頭を弾かれ、ロープまで吹っ飛ぶと、廣虎はそこに打点の高い強烈な右飛び膝蹴りをクリーンヒットさせ、続いて左フックの決定打を打ち込み加藤が失神。
 絵に描いたような逆転KO勝利に1000名以上集まった超満員の観客が総立ちとなる凄まじいラストシーンで充実の興行の大円満で締めくくった。
 この勝利を祝福するWPMF日本支局長、ウィラサクレック・ウォンパサーは、来年3月1日、同所で開催される「TENKAICHI 75」における前哨戦で結果を出せば、続く5月31日、沖縄最大の室内会場、沖縄コンベンションセンターで開催が電撃決定したスーパーイベントでWPMF世界タイトルマッチを約束。
 琉球の虎が世界への切符を手に入れた劇的勝利が冬の沖縄で夏の熱さを蒸し返していた。

<第14試合(MMA) メインイベント2 スーパーフライ級 5分3回戦 パンクラスルール>
○砂辺 光久(CROSS×LINE/フライ級キング・オブ・パンクラシスト)
 判定2-1 29-28、28-29、29-28
●曹 竜也(FIGHT STYLE TOUSHIN/パンクラス・スーパーフライ級8位)
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 沖縄で活躍する軽量級パンクラスの頂点対決。テレビCM出演(「スッパイマン」エナジードリンク)などで県内対一の知名度を誇る島の英雄が階級上とはいえ共に切磋琢磨してきた仲間でもあったライバルと満を持しての激突。
 パンクラス王者として堂々たる威風を吹かせる砂辺に対し、曹は派手な入場パフォーマンスで盛り上げつつ、かなりの意気込みを感じさせる。
 初回から共にパンチのハードヒットを交換し一進一退。立ち技も寝技の攻防も綺麗に入れ替わり、抑え込むポジションも目まぐるしく入れ替わる。
 マットを背にしてもKOしかねない強烈な蹴り上げなど技に幅のある砂辺がリードの印象。だが、アグレッシブに攻め続ける曹は最終回に猛攻を繰り返し、致命打こそもらわないものの砂辺の防戦場面が多くなったところでゴング。
 ほぼ互角の印象の中、スプリットデシジョンをものにしたのは砂辺。
 マイクを握った砂辺は曹に再戦を促し、それを受けて曹は「俺は負けていましたか?」と判定への不満を観客に問い因縁を深めた。
 これをガッチリなれど涼しく受け止めた砂辺はリマッチを約束しつつ、今秋、ガンで急逝した弟子、MEGUを追悼するテンカウントゴングを要請し、かなりの負傷も構わずに故人の気持ちを背負ってリングに赴いたことを明かした。
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<第13試合(MMA) セミファイナル ヘビー級 3分2回戦 TENKAICHI(MMA)ルール>
△デリック・ソリート(Military Alliance/TENKAICHI MMA ミドル級王者)
 判定1-0
△HIROYA(ワイルドシーサー・コザ/TENKAICHI KICK ヘビー級3位)

<第12試合(MMA) 60kg契約 3分2回戦 TENKAICHI(MMA)ルール>
●仲宗根 武蔵(Theパラエストラ沖縄/TENKAICHI MMA バンタム王者)
 KO 1R 0分51秒 右フックから右顔面ヒザ蹴り
○大場 翔(天道會/元粋喧バンタム級王者、DEEPフューチャーキングトーナメント準優勝)

<第11試合(キックボクシング) TENKAICHI KICK フェザー級王座決定戦 3分3回戦(延長1R)TENKAICHI(KICK)ルール>
●田中 将士(上州松井ジム/TENKAICHI KICK フェザー級1位)
 判定1-1→延長判定0-3
○松山 力也(赤雲會/TENKAICHI KICK フェザー級3位)
※1R、両者にパンチでダウンあり、左フックで田中にダウンあり 松山がフェザー級王座獲得

<第10試合(MMA) TENKAICHI MMA ライト級王座決定戦 5分2回戦(延長1R) TENKAICHI(MMA)ルール>
●トリストン(Military Alliance/TENKAICHI MMA ライト級3位)
 判定0-3 神谷がライト級王座獲得
○神谷 勲(Theパラエストラ沖縄/TENKAICHI MMA ライト級4位)

<第9試合(MMA) 57kg契約 3分2回戦 TENKAICHI(MMA)ルール>
○山城 雄太(CROSS×LINE/TENKAICHI MMA バンタム級1位)
 TKO 2R 1分52秒 三角締め
●大場 竜(天道會/粋喧フライ級暫定王者)

<第8試合(キックボクシング) 58kg契約 3分2回戦 TENKAICHI(KICK)ルール>
○玉城 蓮(WARRIOR GYM/TENKAICHI KICK フェザー級4位)
 KO 1R 2分54秒 右フック
●鉄弥(シャイン沖縄/TENKAICHI KICK フェザー級6位)

<第7試合(MMA) ウェルター級 3分2回戦 TENKAICHI(MMA)ルール>
●与那城JAPAN(若柔術/TENKAICHI MMA ミドル級3位)
 判定0-3
○仲西 琉一(CROSS×LINE/TENKAICHI MMA ウェルター級4位)

<第6試合(キックボクシング) 70kg契約 3分2回戦 TENKAICHI(KICK)ルール>
△リュウ(神風塾/ウェルター級4位)
 判定0-1
△tomo(天下一道場沖縄)

<第5試合(キックボクシング) フライ級 3分2回戦 TENKAICHI(KICK)ルール>
○玄卓(WARRIOR GYM/TENKAICHI KICK フライ級4位)
 判定3-0
●アレス龍威(ワイルドシーサー・コザ)

<第4試合(MMA) バンタム級 3分2回戦 TENKAICHI(MMA)ルール>
●KENJI(BRAVERY/TENKAICHI MMA フライ級4位)
 判定0-3
○山城 翔(Theパラエストラ沖縄)

<第3試合(キックボクシング) スーパーライト級 3分2回戦 TENKAICHI(KICK)ルール>
○KAITO(天下一道場/TENKAICHI KICK ライト級9位)
 TKO 2R 1分25秒 パンチ連打
●真栄田(尚真ジム)

<第2試合(キックボクシング) 79kg契約 3分2回戦  TENKAICHI(KICK)ルール>
△SAKAE(シャイン沖縄/TENKAICHI KICK ミドル級10位)
 判定1-1
△盛志郎(ワイルドシーサー・コザ)

<第1試合(キックボクシング) 70kg契約 3分2回戦 TENKAICHI(KICK)ルール>
○ジェームス♡光(アスキジム)
 KO 1R 1分58秒 パンチ連打で3ダウン
●ドゥーバー・アルティドゥア(Military Alliance)

<オープニングファイト第3試合 65kg契約 3分2回戦 TENKAICHI(KICK)ルール>
○與[アタエ](ワイルドシーサー・コザ)
 判定3-0
●ドゥリュー・ザ・クレイジー・ギャング(Military Alliance)

<オープニングファイト第2試合 スーパーライト級 3分2回戦 TENKAICHI(KICK)ルール>
△石崎 皓大(シャイン沖縄)
 判定0-0
△ピーエル・アレクサンダー(Military Alliance)

<オープニングファイト第1試合 フェザー級 3分2回戦 TENKAICHI(KICK)ルール>
○真夜(BRAVERY)
 判定3-0
●仲村渠 裕二(謝苅ジム)

【12月14日「TENKAICHI 74」が2月1日、OTVでゴールデンタイム放映】
 上記の興行「TENKAICHI 74」試合録画中継番組が沖縄テレビ(OTV)で来年2月1日、日曜日のゴールデンタイムと言われる時間帯、12:30~13:55の90分枠で放映されることが決定。
141214-otv-guest 生で中継収録に当たったメンバーは、以下の通り。
実況アナウンサー:シンペー
解説:都丸志功(TENKAICHI代表)
スペシャルゲスト:山本”KID”徳郁(総合格闘家/UFCファイター)、
薬師寺保栄(ボクシング元WBC世界バンタム級王者)、
“ミキトニー”糸数美樹(沖縄人気ナンバー1ラジオパーソナリティー)

【来年前半のTENKAICHI沖縄興行スケジュールを発表/5月31日は沖縄コンベンションセンターで最大イベント】
 12月14日で74回目の開催となったTENKAICHIの来年前半の興行スケジュールが発表された。
2015年3月1日(日) 「TENKAICHI 75(仮題)」 コザ・ミュージックタウン音市場
2015年5月31日(日) 「TENKAICHI 75(仮題)」 沖縄コンベンションセンター展示棟
 特に来年5月31日に決定した沖縄コンベンションセンターは、約5,000名を収容する県内最大の屋内会場。
 今年末からTENKAICHIの興行運営を専門会社「株式会社TENKAICHIプロモーション」を立ち上げ、新体制で運営体制を整えたのもこのビッグマッチがあってこそ。

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