12・21修斗インフィニティリーグ&新人王トーナメントFINAL 新宿大会 川名雄生+武田飛翔インタビュー

 来る12月21日(日)東京・新宿FACEにてプロフェッショナル修斗主催で行うプロフェッショナル修斗公式戦「インフィニティリーグ2014優勝決定戦 &THE ROOKIE TOURNAMENT FINAL 2014」。
 今大会メインイベントに出場する川名雄生(SHINWA MMA ACADEMY)のインタビューがリリースされた。
 昨年度ウェルター級新人王に輝き、修斗、VTJで現在3連勝中の川名、今回の相手は現在3連続KO勝利中と波に乗る武田飛翔(修斗GYMS直心会)。今年最後のプロ修斗公式戦で輝くのは川名か、武田か。

■川名雄生
「このレベルの相手では俺の相手は務まらないぞというのを見せつけたい」

――今大会では武田選手と対戦が決まりました。試合が決まった時の気持ちを聞かせてください。

「前回の試合(9月の冨樫健一郎戦)が流れてしまったので、早めに試合を組んでもらいたいとお願いしていたところ、今回のオファーをいただいて試合をすることになりました」

――冨樫戦は試合直前に冨樫選手の右足親指骨折が分かり、急遽試合が中止ということでしたが、いつ試合中止を聞かされたのですか?

「本当に試合当日の当日ですね(苦笑)。正直、気持ちが弾けちゃったんですけど…、すぐに試合を組んでもらえたので何とかモチベーションを持ち直した感じです」

――武田選手にはどんな印象を持っていますか?

「最初に名前を聞いた時はどんな選手かイメージできませんでした。冨樫選手は自分よりもキャリアがあって上の選手だったので、今回もそういう相手と戦いたいと思っていたので。でも武田選手の試合映像を見させてもらうと、とても思いきりのいいスタイルで、気持ちを引き締めて戦わないとチャンスを持っていかれる相手だなと思いました。しっかり武田選手に勝つための準備を続けています」

――川名選手は昨年から修斗を主戦場にして、公式戦では2戦2勝(1TKO・1S)と好調です。ここまでの試合を振り返ってもらえますか?

「対戦相手ごとに一つ一つ課題があって、それをクリアすることで確実にレベルアップしていると思います。だから前回の試合でレベルアップしたところを、今回の試合に活かしながら練習しています。これまで戦ってきた相手もストライカーだったりグラップラーだったり毎回違うので、その都度、強化している部分も違います。万遍なく自分が強くなっているのかなと思いますね」

――試合そのものは4月の西岡攻児戦以来ですが、どこが変化したと感じていますか?

「あの時と比べると筋力的にかなり伸びていて、まず身体つきが違います。もちろん技術も伸びているので、西岡戦からすべてにおいてレベルアップしています」

――西岡戦とは全く違う自分を見せられそうですか?

「そうですね。それは毎試合で思っていることです。自分がどんどん強くなっている自覚もあるし、周りからも『強くなっているね』と声をかけてもらっています」

――冨樫選手との試合は川名選手が冨樫選手に挑む図式の試合でした。今回はお互い連勝同士、似たようなポジションにいる選手同士の対戦になったと思います。差を見せて勝ちたいですか?

「このレベルの相手では俺の相手は務まらないぞというのを見せつけたいですね。ちまちまランキング戦をやるんじゃなくて、川名の試合を組むんだったらタイトルマッチしかないということをプロモーターの人たちにアピールしたいです。来年はタイトルマッチ以外は考えていません」

――今の自分ならウェルター級のトップ選手と戦っても遜色ないという自信はありますか?

「そうですね。自分では全然やっていけると思います。なのでしっかり自分の存在感をアピールして来年につなげたいです」

――ウェルター級は世界王者の弘中邦佳選手をはじめベテラン・キャリア豊富な選手が多い階級です。川名選手は新しい世代の選手として自分たちが修斗を盛り上げたいという気持ちはありますか?

「自分らみたいな新人がどんどん上に食い込んでいかないと修斗が盛り上がらないと思うので、自分のその先駆けになりたいです」

――今回の試合は今年のプロ修斗最後の大会のメインイベントとして行われます。どんな試合を見せたいですか?

「相手に何もさせたくないですね。一方的な試合で見た人たちがこいつやばいだろ?と思う試合にしたいです。圧勝しか考えていません。そうじゃないとタイトルマッチを組んでくれと言っても説得力がないと思うので。フィニッシュすることは大前提で圧勝します」

◎選手プロフィール
川名 雄生
YUKI KAWANA
2013年ウェルター級新人王
[所属]SHINWA MMA ACADEMY
[出身]神奈川県横須賀市
[身長]170cm
[生年月日]1991年2月5日(23歳)
[戦績]2戦2勝(1KO・1S)

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■武田飛翔
「目標達成のための目障りになる選手なので一撃で倒す」

――試合へ向けて仕上がりは順調ですか?

「いつも通りな感じですね。しっかり自分が進化している確証があるので、それを試合で見せるだけです」

――どこに進化を感じていますか?

「僕のストロングポイントは一撃で相手を失神に追い込むところなんですけど、その一撃に頼らず、寝技だったり色んなシチュエーションで相手を倒せる選択肢が増えたなというのが一番です」

――武田選手は現在3連続KO勝利中です。好調の原因はどこにあるのでしょうか?

「よく聞かれる質問なんですけど、今のMMAの中で練習する環境に関して、アメリカに行ったり、東京に出稽古行ったりするのが主流になっています。でも正直言ってそれはみんながやっていることじゃないですか。そういう視点で考えた場合、僕は特別なことをやっているのかと言われたらそうじゃないです。でも全然違う分野のことを勉強していて、それを格闘技に活かしてやっています、ちょっと企業秘密的な部分なんですけど(笑)。でもこれを学ぶことで僕の最終目標に到達することが早まると思っています」

――もともと武田選手はどういう経緯で総合格闘技を始めたのですか?

「中学の頃から柔道をやっていて、最初は柔道で食っていけるようになれたらいいなと思っていました。僕は“人生一度きり”というのが座右の銘で、将来はお金持ちになりたいと考えるようになって、そこで自分に合う職業は何かを考えたら身体を動かす職業だ、と。しかも僕は人に見られて目立つことも好きで、ちょうど当時はPRIDE、HERO’S、K-1を見ていたので『これいいやん!』という感じで総合格闘技を始めました」

――総合を始めて自分に合っていると思いましたか?

「PRIDEやHERO’Sで見ていた選手は何の出身なんだろうと思って探したら修斗だったので、自分も修斗を始めようと思いました。ジムに入ったのが18歳で、そのくらいの年齢って怖いもの知らずじゃないですか。それで『イケる!』と思ってジムに入ったら…もちろん最初は打撃に苦戦したし、色んな人たちにやられてましたよ(苦笑)」

――最近のKO勝利で倒す感覚を掴めた部分はありますか?

「練習・試合中だけじゃなく、普段の生活でも自分が上手くいっている時といかない時があって、その時の感覚をそれぞれ割り出す。だから倒すのも極めるのも感覚的には同じというか…結局みんな疑いながら何かをやると上手くいかないじゃないですか。僕が上手くいっている時は『これや!』と直感的に自分を信じて、思い切って周りや相手のことも気にしないで、集中して動いています。それが結果的にKOという形にイコールで結びついているのだと思います」

――決してKOだけを狙ってKO勝ちしようと思って戦っているわけではないんですね。

「周りには寝技が強い選手がいて、普段の練習で揉まれています。そこで(寝技の)実力を思い知らされているので、自分のキャパシティは分かっているつもりです。アマチュア時代にも一本勝ちしているし、決して寝技が苦手なわけではないのですが、プロとして周りの目を考えると完全に相手を伸ばしてKOした方が自分をアピール出来ると思っています。そういう自分の性格的な部分でKOを目指しているところはありますね」

――武田選手は自分の格闘技観をしっかり持っている選手のようですね。

「それもよく言われます(笑)。でも格闘技は瞬発的にキャリアを積むもので、僕自身、今年怪我をしてしまい、『9割9分、格闘技はできません』と言われました。でも奇跡的に回復して、今ではこうして格闘技を続けています。怪我をするまでは漠然とずっと格闘技を続けられたらいいなと思っていたのですが、怪我を経験して改めて、いつ(キャリアが)終わってもおかしくない競技をやっているんだということを思い知らされました。その中でみんなは口にしないだけで、目指しているものは明確にあって、やっぱりそれはUFCに出て活躍してチャンピオンになるということだと思うんですよ。僕は総合格闘技は20年・30年と出来る競技ではなくて、短かくて5年・長くて10年だと思っています。そして自分が天才的な選手ではないことも自覚しています。直感的に格闘技をやっている人は多いし、考えているという選手でもディティールに落とし込めていない選手は少ない気がしますが…選手を一事業主と考えるなら、自分くらい考えるのは普通かなと思います」

――対戦相手の川名選手にはどんな印象を持っていますか?

「VTJで菅原(和政)とやった試合を見て、僕は菅原と兄弟のように仲良くさせてもらっているんですけど、菅原からも話を聞いて、(川名は)すごく自分を信じて戦っているファイターなんやなと思います。思い切りもいいですよね」

――今回はお互い連勝している選手同士の対戦ですが、ここで勝てば来年はトップ戦線に食い込んでいけると思います。

「僕の最終目標に到達するまで、タイトルマッチだろうがタフな状況に置かれようが、僕の中で勝つのは当然のことです。だから連勝したとか周りの評価がどうというのは意識していません。勝ち続けなければいけないのは間違いなくて(川名は)目標達成までの目障りになる選手なので一撃で倒します。もちろん歴史のある修斗で戦えることを誇りに思うし、感謝もしています。見に来てくれるみなさんに素晴らしい時間を過ごしてもらえるように命をかけてやらせてもらいます」

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■ インターナショナル修斗コミッション認定プロフェッショナル修斗公式戦
 インフィニティリーグ2014優勝決定戦 & THE ROOKIE TOURNAMENT FINAL 2014
日時:12月21日(日)
会場:新宿FACE 開場17:00 開始18:00 ※開場中にオープニングファイトを実施

<10試合 ウェルター級 5分3R>
武田飛翔(修斗GYMS直心会)
vs.
川名雄生(SHINWA MMA ACADEMY/2013年ウェルター級新人王&技能賞)

<9試合 インフィニティリーグ2014公式戦 フライ級 5分2R>
飛鳥 拳(パラエストラ松戸/勝ち点6)
vs.
ATCHアナーキー(パラエストラ東京/勝ち点2)

<8試合 インフィニティリーグ2014公式戦 フライ級 5分2R>
澤田龍人(AACC/勝ち点5)
vs.
マッチョ“ザ”バタフライ(総合格闘技道場コブラ会/勝ち点4)

<7試合 インフィニティリーグ2014公式戦 ライト級 5分2R>
斎藤 裕(パラエストラ小岩/勝ち点5)
vs.
藤田ブロディ(パラエストラ松戸/勝ち点3)

<6試合 インフィニティリーグ2014公式戦 ライト級 5分2R>
太田拓巳(PUREBRED鳥取/勝ち点5)
vs.
城田秀和(足利ファイトクラブ/勝ち点4)

<5試合 ウェルター級 5分2R>
鈴木淑徳(パラエストラ松戸)
vs.
菅原和政(MASTER JAPAN)

<4試合 2014年度新人王決定トーナメント・ライト級決勝戦 5分2R(延長1R)>
内藤太尊(roots)
vs.
仲山貴志(総合格闘技津田沼道場)

<3試合 2014年度新人王決定トーナメント・バンタム級決勝戦 5分2R(延長1R)>
藤田“ケオン”寿大(AACC)
vs.
建部誠二(TEAM PLAN)

<2試合 2014年度新人王決定トーナメント・ウェルター級決勝戦 5分2R(延長1R)>
児玉京大(シューティングジム大阪)
vs.
泉 彰洋(MMA/修斗ジム BLOWS)

<1試合 2014年度新人王決定トーナメント・ミドル級決勝戦 5分2R(延長1R)>
勇星(ピロクテテス新潟)
vs.
TAKASHI(ノースキングスジム)

<オープニングファイト  ライト級 5分2R>
海下竜太(パラエストラ葛西)
vs.
金子大輝(リバーサルジム川口REDIPS)

12・21修斗インフィニティリーグ&新人王トーナメントFINAL 新宿大会決定カード&大会概要発表

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