ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』㉗ 君は“幻の団体”太平洋プロレスを知っているか?[ファイトクラブ]新興団体の秘密とは?

[週刊ファイト2月1日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼君は“幻の団体”太平洋プロレスを知っているか?新興団体の秘密とは?
 by ケン・片谷
・ツイッター騒然! 新興団体の秘密とは?
・団体の“絶対エース”ケン・片谷が語る、知られざる太平洋プロレスの真実!


「太平洋プロレスはもうやらないんですか?」いまだにファンの方からこんなことを言われることがあります。
 そんな時はいつも、一瞬『?』と思います。
 しかし、すぐ次の瞬間「あぁ、そのうちやりますよ! 楽しみにしていてください。」と答えます。

 う~む、我ながら、実に素晴らしい答えだ(笑)!
 ファンを無視するでもなく、ファンの期待を膨らませつつも、明確な答えは避ける。完璧だ!

 決して、ファンの方に意地悪をしているわけでも、適当に答えているわけでもありません。
 オイラには、これ以上の回答もこれ以下の回答もできないだけなのです。

『太平洋プロレス』

 この団体をご存知の方が、いったいどれだけいるでしょうか?
 歴史を紐解くと、旗揚げ戦は『2013年9月23日』とあるので、実在すれば今年で旗揚げ5周年ということになります。
『えっ!?実在すれば???』

 益々謎が深まりますよね?
 今日は、オイラが知る限り太平洋プロレスについてお話しましょう。

 と、その前に…。
 サバイバル飛田選手とのトークライヴが好評を博しています。
 高円寺のとある一角で不定期に行われている、極めて小規模なトークイベントですが、マニアがマニアを呼び、一種異様な空間と化すのです。
 もちろんお客さんは、他では決して聞くことのできない門外不出のマル秘トークを聞きに来ているのですから、こちらもそれなりに思い切ったことを話しちゃいます!

 しかし、そこには暗黙のルールが存在します。
 SNS隆盛のこのご時世。あちこちでトークの内容を話されてしまっては困ります。こちらも下手をすれば、この業界にいられなくなってしまう可能性だってあるのですから…。
 オフレコの話が、万が一流出するような事態になれば、犯人は必ずこの会場の中にいるということになります。我々だって犯人探しなんてしたくはありません。
 どうしても他には漏らして欲しくない話題の前には、話し手が『ノーツイート』の札を立てます!この札が立っている間のトークは、会場を一歩出たら絶対に誰にもしゃべってはいけないルールです。もちろん、ネット上に書き込むなど言語道断です!

 モラルを守って参加してくださる優良なファンの皆様、心よりご来場をお待ち申し上げております(笑)。

 ちなみに、今回までのトーク内容の見出しは、TPG(たけしプロレス軍団)30周年の話、屋台村プロレスの話、どさんこプロレス『道場元気』の話、そして!サバイバル飛田、〇〇〇プロレス参戦か? の秘密、等々…。
 もちろん、中身はここでは話すことはできません!
 興味のある方はぜひ次回(があれば)お越しくださいね(笑)!

 サバイバル飛田選手との付き合いも長いですねぇ~。オイラのデビュー前からですので、もう20年以上になります。
 出合いは、横浜にあった屋台村プロレスの会場です。あれは、1995年頃だったでしょうか?毎週末行われていた屋台村プロレスですが、当時オイラはそのほとんどに顔を出す常連客でした(笑)!
 屋台村プロレスといえば、プロとアマチュアの間(はざま)のような微妙な立ち位置にありましたが、実力者も多数リングに上がっていました。
 屋台村プロレスの創始者ともいえる高野拳磁さん、時期は少しズレますが、鶴見五郎さん、高杉正彦さん、剛竜馬さん…。
 いわゆる“メジャー出身”レスラーの下には、現在も活躍するレスラーがたくさん存在しました。高木三四郎、菊タロー、奥村茂雄、クラッシャー高橋…。そして、サバイバル飛田(敬称略)!

 その後、オイラもプロデビューを果たし、飛さんとは試合でもご一緒させていただくことが多くなりました。
 ご存知の通り、飛さんは後に『埼玉プロレス』を旗揚げし、ハチャメチャな試合を展開していきます。でも、それだけではないことをオイラはよく知っています。
 実は飛さんは、基礎もしっかりできたプロレスラーなのです!
飛さんは覚えていないかも知れませんが、デビュー当時稽古をつけてもらったこともあるんですよ。

 さて、そろそろ話を“太平洋プロレス”に戻しましょうか?
 どうして途中でサバイバル飛田の名前を出したか?
 それは、サバイバル飛田選手が太平洋プロレスの旗揚げに大きく関わっている人物だからです。

 2013年某日、太平洋プロレスの団体設立が発表されました。
 すると、何故かオイラのところに問い合わせが殺到したのです!

『選手は誰が出るんですか?』
『対戦カードは決まりましたか?』

 それもそのはず、団体のエースはオイラなのですから!

 太平洋プロレス公式ツイッターには、『インディー界を渡り歩いたケン・片谷が、ついに太平洋プロレスを旗揚げ!』的なことが書かれています。

 旗揚げ戦は2013年9月23日、会場は越谷のケルベロス道場。つまり、ノーリングの大会です。
 参加選手は、オイラの他にサバイバル飛田、矢野啓太、ペドロ高石etc…。
他に決まっていることは何もありません。
 それでも、ツイッターでどんどん大会は煽られていきました。

 大会が近づくにつれ、オイラへの問い合わせも増えていきます。しかし、何を聞かれても特にオイラに答えられることはありません(笑)。

 ここで種明かしをすると…

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン